教育格差と、進路への影響

カタリバが取り組む社会課題は、「子ども・若者の未来を生き抜く意欲や能力が、生まれ育った環境によって左右されてしまうこと」です。多くの子ども・若者が、家庭の所得や住む地域に関わりなく、学校に通える。教育機会が平等に行き届いていると言われるこの日本でも、目に見えない「機会格差」が存在すると、私たちは考えています。

目に見えにくい、教育環境の格差

たとえば、私たちがコラボ・スクールを運営する、岩手県大槌町・宮城県女川町。津波により、「学びの場」を奪われた子どもたちのために、学習指導と心のケアを行ってきました。
緊急支援がひと段落して、学習環境が確保されつつある今でも、生徒たちの卒業後の進路は不透明です。地元産業による雇用は厳しいままで、多くの若者は都会へと流出していきます。
子どもたちが、希望をもって将来を思い描き、身近な大人との触れ合いから「憧れ」や「学び」を得るのは、とても難しい環境です。これは、被災地だけではなく、全国の過疎地でも、共通する現象です。

「未来は自分で変えられる」という意欲をもたなければ

また、私たちがカタリ場を届ける、首都圏をはじめ全国の高校生。彼らの多くは、手を伸ばしさえすれば、将来を切り開くチャンス、自分を成長させる機会が、周りにあふれています。しかし、主体的に進路を選べる高校生は多くはありません。「未来は自分で変えられる」という意欲をもたなければ、たとえ素晴らしいチャンスがあったとしても、主体的に活用できないこと。この日本には、「教育機会」をめぐる目に見えない格差が、厳然として残っています。

不確実な未来を「生き抜く力」を

グローバリゼーションやIT化が進むなか、たくさんの普通の日本人が、これまでと同じように仕事を続けることさえ難しくなる。そんな未来が、リアリティをもって予想されるなか、若者・子どもたちが身につけるべきは、「学力」だけではありません。
「主体性」や「協調性」、「コミュニケーション能力」や「リーダーシップ力」。これらの能力は、学力以上に家庭環境によって大きく左右されててしまいます。
「この不確実な未来を生き抜くために必要とされる能力や、そして意欲でさえも、生まれ育った環境によって、左右されてしまうこと」「たまたま出会った環境や、受けられた教育によって、具体的な目標や憧れを持つことができるか否かが変わること。それによって、描き出せる未来のイメージさえも違ってしまうこと」これらへの疑問が、2001年にカタリバを創業したきっかけであり、今も抱き続けている問題意識です。

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