高校生の心に、“火を灯す”授業 カタリ場

「カタリ場」の授業は、主に高校生の進路意欲を高めるために行われるキャリア学習プログラムです。大学生などのボランティア・スタッフが主体となって、高校生一人ひとりと対話しながら、将来を考えるきっかけを届けてきました。(キャリア学習プログラム「カタリ場」

「自分はダメな人間だと思う」72.5%

「自分に人並みの能力がない」44.3%。「将来に不安を感じている」71%。高校生へのアンケートから分かるのは、 “自己肯定感”の低さです。
ほとんどの高校生には、大学生や社会人と接する環境も、将来についてリアリティをもって考える機会もありません。大人になる直前、約98%が入学する高校で、もし「こんな大人になりたい」という憧れや、目標へと背中を押してくれるきっかけさえあれば、もっと自分に自信を持ち、主体的な生き方を、そして意志あるある進路選びをできようになるはず。そんな思いから始まったのが、「カタリ場」の授業です。

教室に“社会”を届ける授業

授業は1学年200~300人の生徒を対象に、数十名のキャストが班ごとに分かれます。1回の授業は100~150分間、3つのパートに分かれます。

授業の流れ

1. 座談会(自分を理解する)

キャストが生徒に「興味のある分野」や「進路についての悩み」など質問していくことで、生徒が好きなこと、嫌いなことを言語化するとともに、未来の夢や漠然とした不安などを引き出していきます。生徒の自己理解を促します。

2. 先輩の話(ロールモデルを見つける)

キャストの紙芝居形式のプレゼンテーションを聞きます。大学生活で今打ち込んでいることや夢、進路選びの失敗談や、高校生のときの自分への後悔など、内容はさまざま。「なりたい自分像」の具体例を見つけます。

3. 約束(目標を設定する)

これまで見つけた憧れや、見えてきた自分の興味関心などを行動につなげるために、今日からできる小さな行動をカードに書き込みます。スタッフと「約束」をすることで、授業の興奮を日常生活につなげます。

先輩との「ナナメの関係」

高校生たちに本音を語ってもらうために、鍵になるのが「ナナメの関係」です。親でも先生でも、友達でもない、少し年上の「先輩」との出会いや憧れが、彼らを動機付けのです。

22万人の背中を押してきました

2001年の設立から15年間で、約1300校を訪問。累計で約22万人の生徒に、授業を届けてきました。全国の高校生は約320万人。すべての高校生にカタリ場を届けることを目指しています。

「一歩踏み出して、新たな夢が広がった」

高校1年生 辰元 凛

カタリ場を受ける前の私は、勉強が苦手で部活のダンスもうまくなくて、無気力になっていました。「勉強しなさい」と母に言われても(なんで勉強しなくちゃいけないの?)と心の中で反抗していました。カタリ場に出会ったのはそんな時でした。先輩は今の私を認めてくれただけでなく、具体的なアドバイスをくれました。「まずは一週間だけでも部活と勉強を頑張ってみる」という約束は今でも継続しています。先生にも「変わったね」と言われるようになりました。以前の私なら「勉強はできないから」とあきらめていましたが、一歩踏み出して頑張って勉強をしたことによって、新たな夢が広がっています。もっと英語を頑張って、将来は海外とつながることがしたいと思っています。

授業をつくるのはボランティア

「キャスト」と呼ばれる、大学生などボランティア・スタッフが中心に授業を運営しています。目の前の高校生のために何ができるのか?に真剣に向き合う彼らの情熱に支えられています。

学校現場から授業への評価

高校では、主に「進路」や「総合的学習」に導入されています。先生方からは「生徒の進路意欲が高まった」「将来について自ら話し始めるようになった」など評価をいただいています。

 

東京都立杉並総合高等学校の受講生徒のアンケート

全国に広がる、カタリ場

首都圏から始まったカタリ場は、これまで32都道府県で行われてきました。「自分たちもカタリ場を行いたい」という全国各地からの声に応えて、研修やツール提供などでノウハウを移転。青森県では教育委員会が、兵庫県、福岡県、北海道では地元NPO・学生団体が中心となってカタリ場を行っています。

カタリ場に参加する方法


これまでの活動、生徒の声など、詳しくはこちらから

_MG_5028_R

1日33円〜の寄付で、子どもたちの未来が変わる

「未来は、創れる」子どもたちが、そう信じられる社会をつくりませんか?毎月の寄付で教育活動を支援する、「サポーター」を募集しています。