高校生が、社会課題の解決にチャレンジ 「マイプロジェクト」

「マイプロジェクト」は、高校生のための課題解決型学習プログラムです。地域や身の回りの課題に気づき、その解決のために立ち上がった高校生たちが、想いを行動へと移すのをサポートしていきます。未来のコミュニティリーダーの育成を、目指しています。

「町の復興のために、できることをしたい」
被災地の高校生の想いからスタート

マイプロジェクトが生まれたのは、東日本大震災で大きな被害を受けた岩手県大槌町。「支援されるだけを卒業して、支えてくれた人に恩返ししたい」「町の復興のために、私たちもできることがしたい」という想いが、被災地の放課後学校「コラボ・スクール」で学んだ高校生に芽生えました。自らプロジェクトを立ち上げ、活き活きと挑戦する彼らをサポートするなかで気づいたのは、「オーナーシップを持って地域課題に取り組むことは、絶好の学習の機会となる」ということでした。

社会で求められる力を、プロジェクトを通じて身につける

グローバル化やIT化が急速に進むなか、社会で求められる力も日々変化し続けています。しかし高校生にとって、主体性や思考力、判断力といった社会で重視される能力を育む機会は十分にはありません。そこで、高校生が自らプロジェクトを立ち上げ実行することを通して、それらの能力を身につけるのがマイプロジェクトです。

「不登校」「防災」「伝統工芸」など、全国400名以上の高校生が参加

マイプロジェクトに取り組む高校生は、東北地方から沖縄県まで全国に広がっています。これまで400名以上が参加し、多くのプロジェクトが立ち上がりました。

不登校経験を、人生の糧にしてほしい

Fline 末本晴香、松本理沙(福岡県)
不登校の子達が、その経験をこれからの人生の糧にできるようサポートしていく活動をしています。プロジェクトのメンバーは、全員不登校経験者です。不登校という経験を、決して無駄にして欲しくない。将来に生かして欲しい。そんな思いから、不登校同士の仲間づくりや進学、進級のための学習活動などを行っています。

地元の魅力を映像にまとめ、インターネットで発信

高校生団体Blue. 長谷川カラム、土田啓太(新潟県)
地元の魅力を高校生の目線で映像作品にまとめ、インターネットで発信しています。他にも地域のイベント等でオリジナル名刺制作ブースを出展したり、学生向け映像ワークショップを行っています。また、特技を生かして地域で活動した高校生をメンバーとして受け入れ、互いの活動の報告や意見交換ができる環境づくりをしています。

プランを作るだけでなく「実行する」まで、高校生に伴走

プロジェクトで重視するのは、Ownership(=プロジェクトのテーマ設定への当事者性)と、Action(=「実際にやってみた」経験からの学び)。プランを作るだけでなく「実行する」ことを重視して、経験から学ぶことを目指します。プランを立ててから実行して、その経験を振り返るまで、3つの段階に合わせて高校生の学びに伴走しています。

STEP1:スタートアップ合宿(プランニング期間)

プロジェクトに実際に取り組んだ先輩たちの話を聞いたり、自分の興味関心を掘り下げて考える中で、自分のプロジェクトを見つけ出します。

STEP2:オンラインゼミ(アクション期間)

プロジェクトの実行を、遠隔でサポートします。遠方でも利用可能なインターネットのビデオ通話を活用して、高校生同士の活動報告をしつつ、大人からもアドバイスをもらうゼミを実施します。

STEP3:マイプロジェクトアワード(リフレクション期間 )

全国でプロジェクトを実行してきた高校生が一堂に会し、自分たちの活動をプレゼンテーションします。マイプロジェクトに取り組む前と後を振り返り、経験を学びに転化する「リフレクション」(振り返り)も行います。

参加者の9割が、「問題解決力やチームワーク力をつけた」と実感

正解のない課題に対して仮説を立て、解決しようと行動する経験は、主体性や思考力といった知識活用型の力を身につける絶好の機会となります。マイプロジェクトに参加した高校生の9割が、「問題解決力」「チームワーク力」「巻き込み力」などが向上したと答えています。

大人たちの協働が、高校生の意欲に火を灯す

高校生が途中で挫折せずにプロジェクトをやりきるためには、周囲の大人たちによる継続的なサポートが不可欠です。参加する高校生の多くは「何かやりたいけれど、どうやればいいかわからない・・」という思いを抱えています。全国の自治体や学校、教育委員会や民間の社会教育団体と連携して、高校生の社会活動をサポートする体制をつくっています。

高校生のアクションを、活気ある社会へ繋ぐ

地域社会を盛り上げていくには、アントレプレナーシップを発揮する人材の育成が必要不可欠です。マイプロジェクトは高校生の主体的なアクションを応援し、彼らをロールモデルとして発信することで、当事者性を持った次なる参加者を年々増やしています。活動を通じて意欲に火を灯した高校生たちが、将来、活気ある社会づくりの担い手となることを目指します。

褒められたり突っぱねられたり、「生」の体験が社会を知る機会に

【マイプロジェクト事務局 和氣英一郎】
マイプロジェクトに参加することで、高校生たちは主体的に行動した結果、いろんな体験をすることができる。褒めてもらったり、突っぱねられたり。そんな「生」の体験が彼らにとって、社会を知る良い機会になっているところに価値を感じています。参加者の一人に、プロジェクトに取り組む中で成績が上がったという子がいました。「学校の成績が落ちたら活動をやめなくてはならない」。そうならないためにも、効率よく勉強するようになったそうです。スケジュール管理や優先順位をつけて行動することなど、マイプロジェクトから学んだと話してくれました。マイプロジェクトに参加することが、社会を生きる上で重要な経験になっていることを実感しています。

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