ふるさとの課題解決を担う人材を、地域の子どもたちから育てる「おんせんキャンパス」

「町づくり」を「教育」からサポートする取り組みを、島根県雲南市で始めました。人口減少など地域課題を「自分ごと」として考え、解決に向けて行動できる人材へと子どもたちを育てていきます。

若者の流出、止まらない過疎化を教育で食い止める

島根県雲南市は、少子高齢化や人口流出、財政難など、多くの地域が将来に直面すると言われる課題に真っ先に取り組まざるを得ない「課題先進地域」です。 なかでも人口問題は深刻で、1950年にピークを迎えた人口(約6万9千人)は、2014年には6割以下(約3万9千人)まで減少しました。

地域の未来を牽引していく人材の輩出を目指す

こうした課題先進地域にとって、若者は地域の未来を担う貴重な人材ですが、大学進学や就職を機に市外へ出てしまい、過疎化が進行しています。そこで、ふるさとを将来に牽引していく人材の輩出を目指して、2015年6月にスタートしたのが「おんせんキャンパス」です。

自分の可能性を見つけ、チャレンジできる機会を

おんせんキャンパスが目指すのは、子どもたちと社会を結びつけ、地域課題を「自分ごと」として考える機会を届けること。現在は、中高生向けにキャリア教育と不登校支援の2つの活動を行っています。

土曜日を活用したキャリア教育

市外の大学生や社会人と協力しながら、「マイプロジェクト」や「カタリ場」を毎月1回、土曜日に実施しています。中高生が地域の課題に向き合い、積極的に行動を起こしていくための思考力や行動力を育みます。延べ約1,000人(2015年6-12月)の中高生にキャリア教育プログラムを実施してきました。

不登校児童の自立・自律を支援

学校に通うことに困難を抱えている児童・生徒の、自立・自律を目指します。学校と連携しながら、一人ひとりに合った教科指導・キャリア発達の支援を行っています。市内の不登校や不登校傾向の児童・生徒にコンタクトをとり、習熟度に合わせた教科指導を行うとともに、キャリア教育を取り入れた支援をしています。施設に通うことが困難な児童・生徒には家庭を訪問して、学校復帰に向けたコーディネートをしています。

「やってみたい気持ちを応援してくれる人、
手を貸してくれる人がいる」

福間はるかさん
自分の思い描いていた高校生活から離れている自分にモヤモヤしていた時に出会ったのがカタリバ。そこでわかったことは、やってみたい気持ちを応援してくれる人、手を貸してくれる人がたくさんいるということ。体験することで将来の選択肢が増えていくということでした。難しく考えていても何も変わらない。それよりも実際に動いてみる方が簡単でずっと楽しい。必要なのは、最初の一歩を踏み出すほんの少しの勇気だけ。そんな勇気を、今度は自分が地域の人や周りの人に与えられる存在になることを目指していきたいと思います。

すべての大人が教育の担い手。ともに地域の魅力化を考える

雲南市には市内に大学がないため、中高生が自分たちの「ロールモデル」となるような、少し年上の先輩と出会う機会はほとんどありません。だからこそ、市外・県外に多くの協力者をつくり、地域の魅力化に一緒に取り組んでいます。たくさんの大人たちに“教育の担い手”として参加してもらい、子どもたちに新たな視座を得る機会を届けています。

「課題先進地」から「課題解決先進地」を目指して

私たちが目指す未来は、雲南市が「課題先進地」から「課題解決先進地」になること。社会とのつながりを早くに持つことで、若者たちが地域課題の解決に向けて自ら行動を起こすマインドを身につけ、魅力ある町づくりの担い手となってくれることを目指します。

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