リーダーの想い

NPOカタリバには、フルタイムで活動にあたる職員が約60名います。職員たちが教育に、社会にかける想いを紹介いたします。

今村久美

すべての子どもたちが、 希望をもって 未来を思い描ける社会に

今村久美 代表理事/東北復興事業部 事業部長 

2011年にコラボ・スクールを立ち上げてから、私は東北と東京を行ったりきたりしながら、毎週のクラスをもって生徒たちの指導にあたっています。「避難所でやさしく励ましてくれた看護師さんみたいに、私も将来なりたい」「女川町はこのままではいけない。自分が女川町を支えられる人間になりたい。」震災という悲しい体験を将来への希望に変え、“主体性” と “公共心” をもってたくましく育っている生徒たちの言葉を聞くなかで、「子どもたちを支える機能さえあれば、この東北から、誰よりも強く、そして優しい未来のリーダーが生まれるはず」そんな仮説への確信が強まっています。
教育環境や機会は、平等ではないことに疑問をもった私たちが、11 年前に始めた活動は、たくさんの方々から応援をいただいて、10 万人の高校生に授業を届けられるまでになりました。被災地でも、東京をはじめ全国でも、多くの大人たちに教育に参加してもらいながら、子ども・若者にきっかけを届け、「生き抜く力」を育んでいきます。これからもご支援・ご参加のほどよろしくお願いいたします。

岡本拓也

カタリバの経営を変革し、社会に新たな価値を創造する

岡本拓也 事務局長/理事 

外資系コンサルティング会社を退職したのが2011年2月末。その半月後の3.11に大震災が発生しました。震災後の4月末、代表理事の久美さんと東北に数日間滞在し、そこで事務局長の打診をいただきました。本格的な経営への参画は私にとって大きな挑戦でした。久美さんの頭の中での構想でしかなかったコラボ・スクールは、今や女川町と大槌町の2拠点に展開し、雇用する職員は約40名になりました。10年間続けてきたカタリ場事業も全国8ヶ所に展開しています。拡大することが必ずしも良いことではないけれど、世の中に価値を提供し、社会から求められてこそ、共感とともに人が集まってくるのだと思います。10年後、我々はどんな価値を社会に提供し、足跡を刻んでいくのか。新たな創業期を迎えたカタリバで、礎を築く勝負の時期を理事兼事務局長として携われることを誇りに思いつつ、メンバーとともに走っていけることが本当に楽しみです。

今村亮

それでも、「語る場」をつくり続ける

今村亮 カタリ場事業部 事業部長 

“カタリバ”という名前が好きです。なんというか、僕たちの身の丈に合っていると思いませんか?世界を変えるとも、教育を変えるとも言っていない。語る場をつくる・・・きわめてシンプルです。カタリバは創業12年目を迎えました。東京でささやかに始まったチャレンジでしたが、じわじわと全国に仲間が増えました。2012年現在、札幌・青森・神戸・宇和島・沖縄の5ヶ所に、地域連携パートナーがいます。また復興支援のため、宮城県女川町・岩手県大槌町にも拠点を構えさせていただきました。あわせて全国7拠点が東京のカタリバ本部と連携しながら、全国100校に語る場を届けています。でも、今でもときどき迷います。語る場をつくることで、どんな未来をつくれるんだろう?どんなビジョンを実現できるんだろう?どんな社会課題を解決できるんだろう? それでも僕たちには、場をつくることしかできない。そこから必ず芽が出て、葉が伸び、花を咲かせる。そんな予感にわくわくできるから、僕たちは前に進み続けられるのでしょう。あなたの街でお会いできるのを楽しみにしています。

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「震災があったから、今の日本がある」そう思えるような社会をつくる

鶴賀康久 東北復興事業部 統括ディレクター 

避難所になっていた女川第一小学校の1部屋に住まわせてもらうところから、東北復興事業部は立ち上がりました。今は職員室として使っているその部屋で、メンバー2人での2ヶ月間の不眠不休の準備が始まりました。開校準備を進める中、廃業された女川の塾講師12名を雇用させていただき、2011年7月4日、「女川向学館」を開校。住居倒壊率8割。新たな仲間となった塾講師のメンバーも含め、多くの住民の方々が避難所や仮設住宅での暮らしを余儀なくされている中でのスタートでした。震災直後、「なぜ自分だけが生き残ったのだろう。自分も死にたい」と思うほどストレスを感じていた生徒も、高校生になり、元気に通学しています。多様な学習機会を作ることで、子どもたちの深い悲しみを強さに変えることができると、私たちは信じています。3年後・5年後・10年後、日本を支える、日本を引っ張るリーダーを育てていくこと、「震災があったから、今の日本がある」と思えるような社会を作ること。それが私たち東北復興事業部の使命です。

低引稔

カタリバの価値を見える化・仕組み化

低引稔 経営管理本部 ディレクター 

私は新卒で事業型NPOに入社し、さまざまな社会課題に取り組む中で、行政の構造的な課題を目の当たりにしました。そこで感じたことは「政治や行政、企業のどれか一つが変わるのではなく、社会システム全体が変わらなければならない」ということです。そして「社会システムが変わる」とは「私たち市民、一人ひとりが未来を描き、アクションを起こすこと」だと考えています。その方法論を探す中でカタリバと出会いました。私の担当は、カタリバが生み出す価値を見える化し、そして再現できるように仕組み化を行っています。この仕事の難しさは「仕組みが自動化されることで、自発性・クリエイティビティの発揮を妨げてしまう」こと。このジレンマを克服し、カタリバを通じて社会に対して大きな価値を提供していきたいと思います。

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