
カタリバは、様々な事情から学校に通うことに困難さを抱えている子どもたちに「学び」と「居場所」を届ける不登校支援に取り組んでいます。今回、世田谷区との連携協定のもと、世田谷区教育総合センターでの新たな支援体制構築のために、立ち上げスタッフを募集しています。
この職種で働くスタッフ
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瀬川 知孝
岩手県出身。東京学芸大学卒。国立小学校、私立中高一貫校での勤務を経て、2015年にNPOカタリバに入職。文京区青少年プラザb-labにて、放課後のサードプレイスにおける中高生の自主的な活動やプロジェクト型の学びを支援。2020年、コロナ禍の一斉休校に対する支援として立ち上がったオンライン事業の担当として異動し、現在はオンライン不登校支援プログラムのマネージャーを務める。
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礒﨑 大二郎
2014年より京都府にて保健体育教員として働いた後、2016年より青年海外協力隊員として、ラオスで陸上競技の普及活動に励む。2019年に帰国し、日本の子ども達が「やりたい」を起源にのびのびと学ぶことができる教育を目指してカタリバ・アダチベースに参画。その後、キッカケプログラムにてオンラインプログラムの開発に携わり、現在は新規事業オンライン不登校支援プログラムに従事。
募集の背景
誰も取りこぼさない学びの仕組みを作る
文部科学省の調査結果によると、2020年度の不登校児童生徒数(小・中学生)は全国で19.6万人以上。直近5年間で46.7%も増加しました。また、その内の34%にあたる6.7万人が、学校内外の機関とつながりのない状況に陥っています。
カタリバはこれまで、様々な地域・アプローチでこの課題に取り組んできました。2015年に島根県雲南市と連携して「おんせんキャンパス」という教育支援センターを運営、2018年に東京都足立区と連携して「アダチベース」でも不登校児童・生徒に対する支援を開始。2021年には、オンラインでの不登校支援プログラム「room-K」を立ち上げて、急ピッチで事業開発を進めています。
そして今回、この「room-K」で連携を進めてきた東京都世田谷区と共に、新たな不登校支援の取り組みをスタートすることになりました。
世田谷区は、教育支援センター(ほっとスクール)を運営しています。しかし、不登校児童・生徒のなかには、どうしても家から出ることが難しかったり、他の子どもたちとコミュニケーションを取ることの苦手意識があったり、教育支援センターに通うことのハードルが高い子どもたちもいます。今回、新たに立ち上げる不登校支援の取り組みは、オンライン/オフラインによる個別面談によって「一歩目の誘い出し」を行うためのものです。
これまでカタリバの蓄積してきたノウハウやリソースを用いながら、教育支援センター(ほっとスクール)とも連携し、誰も取りこぼさない支援体制を構築していくこの挑戦に、ご参画いただける方を募集しています!
仕事内容
世田谷区の「教育総合センター」に新設する不登校支援の拠点で、不登校児童・生徒との面談業務に携わっていただきます。面談は、子どもたちの個別の状況に応じて、オンライン/オフラインを組み合わせて実施します。7名前後の子どもたちを担当いただく予定です。
※オンライン面談の場合も教育総合センターから実施します
〈具体的な業務の一例〉
― 子どもへのオンライン・オフライン面談(事前準備含む)
― コミュニケーション支援
― 家庭電話対応
― 面談実施後のレポーティング
― 教育支援センター(ほっとスクール)など関係機関への連絡
仕事のやりがい
不登校という社会課題に対して、行政・民間連携での新たな支援モデルに携わる、社会的意義の大きな新規事業です。どうしても家から出ることが難しい子どもたちに対して、家からでも安心して参加できる支援を届けるために、オンライン/オフラインを組み合わせた支援体制づくりを進めています。
その中でも今回募集する「メンター」は、子どもたちと直接的に多くの時間をともに過ごすポジションです。学校の先生でも保護者でもない「ナナメの関係」だからこそできるコミュニケーションや伴走支援に携われます。
加えて、世界中からカタリバに参画する年齢やバックグラウンドも多種多様な伴走者をはじめ、研究者、臨床心理士、社会福祉士など、それぞれの専門性を持ち寄ってプログラムを支えてくださる方々から知見や視座を得られる、常に新鮮で刺激的な環境です。
スタッフの1日
世田谷区の「教育総合センター」で勤務します。冒頭で紹介した礒﨑に加えて、毎日3〜4名程で運営する予定です。
※勤務の曜日・時間は募集要項を参照してください。
― 10:00~11:00:子どもの情報記録確認、家庭連絡
― 11:00~12:30:リアル面談、面談記録の記入
― 12:30~13:00:休憩
― 13:00~14:00:オンライン面談①、面談記録の記入
― 14:00~15:00:オフライン面談②、面談記録の記入
― 15:00~16:00:振り返り、関連機関連絡
求める人物像
- 子どもの教育や学習支援、伴走支援等に関わった経験がある方
- 不登校問題や親子支援に関心のある方
- 継続的に子どもの成長に寄り添いたい方
- 子どもたちの話に真摯に耳を傾け、ナナメの関係を築くことができる方
求めるスキル・経験
- 2年以上、定期的に(週1日以上)教育現場に携わった経験のある方
- 週15~20時間程度、23年3月まで就業を見込める方(延長の可能性もあり)
- 原則、社会人経験のある方(但し、大学院生の方は応相談)
- 詳細は募集要項内を参照
募集要項
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雇用形態
非常勤職員
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募集職種
メンター
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配属部署
オンライン不登校支援「room-K」内、世田谷区連携プロジェクト
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配属部署の体制
オンライン不登校支援「room-K」は、事業責任者である代表・今村のもと、事務局メンバー11名(業務委託パートナー含む)を中心に、支援計画コーディネーター、キャスト、メンター、担任スタッフ、プログラム講師など総計80名程が所属しています。その中で世田谷区連携プロジェクトは、礒﨑のもと3〜4名体制となる予定です。
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勤務地
世田谷区 教育総合センター
東京都世田谷区若林 5-38-1〈電車〉
*東急世田谷線「若林駅」徒歩9分
*小田急線「梅ヶ丘駅」徒歩12分
〈バス〉
*若林(渋52系統)徒歩5分
*若林陸橋北口(森91系統)徒歩5分 -
勤務曜日
下記の開館日に準ずる。
(なるべく多くの日に勤務可能な方優遇ですが、まずはご相談ください)*第1週:火・水・木曜日
*第2週:水・木・金曜日
*第3週:月・木曜日
*第4週:月・木・金曜日
*第5週:月・木曜日 -
勤務時間
10:00~16:00
(休憩30分) -
給与
時給1,100円~
*ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定 -
待遇・福利厚生
*労災保険
*雇用保険(週20時間以上勤務)
*健康・厚生年金保険(週30時間以上勤務)
※今回の募集は、週15~20時間程度の勤務を想定しています*通勤交通費支給
*健康診断、インフルエンザの予防接種 -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
*夏期休暇、年末年始休暇
*有給休暇 -
契約期間
有期雇用(当初23年3月まで、継続可能性あり)
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応募資格
<必須>
2年以上、定期的に(週1日以上)教育現場に携わった経験のある方
週15~20時間程度、23年3月まで就業を見込める方(延長の可能性もあり)
原則、社会人経験のある方<歓迎>
教育や福祉の現場(学校や塾、NPOなど)での就業経験
教員免許や臨床心理士、社会福祉士等の資格 -
採用予定人数
若干名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(オンライン)+Web適性検査
▼二次面接(オフライン)
▼内定※面接回数は増減する可能性があります