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平成28年熊本地震

終了

2016年4月14日および16日、熊本県を最大震度7の地震が二夜連続で襲いました(熊本地震)。震源地となった熊本県上益城郡益城町では、住宅の9割以上が被害を受け、うち約半数が全半壊と認定されるなど、甚大な被害が発生しました。

認定NPO法人カタリバは、2011年の東日本大震災以降、宮城県女川町・岩手県大槌町で運営してきた「コラボ・スクール」の知見を活かし、2016年6月より益城町内の中学校を拠点に学習支援活動を開始。同年6月に「ましき夢創塾」として本格始動し、2019年4月に熊本大学へ運営移管するまでの3年間、のべ1,300人以上の中高生に学びの場と居場所を提供しました。

支援活動のご報告

1. 放課後学習会・夜間学習会

益城町内すべての中学校で、放課後の空き教室を利用した「放課後学習会」を開催。自習を基本に、県内の大学生を中心としたボランティアスタッフが個別に学習をサポートしました。また、自宅に「赤紙」が貼られるなどして学習環境を失った子どもたちのために、仮設住宅団地の交流スペースで週4回の「夜間学習会」も実施。2017年からは町内最大の仮設住宅団地に加え、中心部の仮設住宅団地にも取り組みを広げました。2017年8月時点で、放課後学習会は438回(のべ3,724名)、夜間学習会は283回(のべ2,103名)に上ります。

2. 心のケア

度重なる余震(震度3以上が4,000回以上発生)により、PTSDの症状が見られる子どももいました。学級には震災をきっかけに町外へ引っ越す子どもがいたことで生じるコミュニティの変化や、狭くプライバシーのない仮設住宅での生活によるストレスも課題でした。年齢の近い大学生ボランティアが日々の学習支援の中で子どもたちの話に耳を傾けることで、大事な心のケアの場にもなっていきました。

3. キャリア教育・特別プログラム

震災直後は職場訪問や体育大会などの学校行事の中止が検討されましたが、カタリバはその運営・企画に関わり、機会が失われないよう支援。その後もスタッフが学校運営協議会に参画し、地域や企業、大学を巻き込みながら職業体験や総合的な学習の時間のコーディネートを継続しました。加えて、お茶会や食事会、隣町での勉強合宿、東北の中高生との交流、東京で働く企業人と出会うスタディツアーなど、多様な人との出会いを通じて子どもたちが新しい価値観に触れる機会を創出しました。

4. 学校・地域との連携

放課後学習会・夜間学習会には、これまで200名以上のボランティア(多くは地元の大学生)が参加。2019年4月には、変わりゆく復興の局面にあわせて子どもたちを持続的に支えるため、益城町教育委員会・熊本大学教育学部とパートナーシップ協定を締結し、運営主体を地域へ徐々に移管しながら新たな体制へ移行しました。

活動履歴一覧

  • 2016年4月14日・16日 熊本地震発生(最大震度7の地震が二夜連続、震源地は益城町)
  • 2016年6月 益城町内の中学校で学習支援「ましき夢創塾」始動、放課後学習会を開始
  • 2016年8月 仮設住宅団地の交流スペースで夜間学習会を開始(週4回)
  • 2016年8月〜 高校見学、体育大会、職業体験、修学旅行など学校のキャリア教育プログラムを支援
  • 2017年〜 中心部の仮設住宅団地にも夜間学習会を拡大
  • 2017年度 マイプロジェクト合宿(北九州)、東北交流会(益城)、マイプロジェクトアワード(北九州・東京)などを実施
  • 2017年8月時点 放課後学習会438回(のべ3,724名)、夜間学習会283回(のべ2,103名)を達成
  • 2019年4月 益城町教育委員会・熊本大学教育学部とのパートナーシップ協定を締結、運営主体の移管を開始
  • 2019年4月 支援開始から3年間で、のべ1,300人以上の中高生が放課後の学習会に参加

進み始めた被災地の子どもたちと、続く伴走

活動を通じて、一言も口をきかなかった子どもがスタッフと話せるようになる、友人関係に悩んでいた子どもが後輩をまとめる立場になるなど、一人ひとりの子どもに小さな変化が積み重なっていきました。また、被災当時に家庭の事情で塾に通えなかった生徒が「ましき夢創塾」に毎日のように通い続け、高校合格や企業訪問プログラムへの参加を経て、進路に向けて歩み始めた事例も生まれています。

町の復興が進む一方で、震災によって失われた地域とのつながりや、「夜になると眠れない」といった子どもたちの不安は今も残っています。カタリバは今後も地元の方々との連携を深めながら、震災に限らずあらゆる環境にある子どもたちが未来を思い描けるよう支援を続けています。

よくあるご質問

  • Q.1寄付の使途を災害支援活動に指定できますか?

    本ページより寄付のお申し込みをいただいたご寄付は、災害支援活動のために活用させていただきます。なお、ご寄付いただいた際の活動が終了した場合には、今後別の災害が発生した際の支援活動のために使用させていただきます。

  • Q.2物品を寄付したいのですが、受け付けていますか?

    お気持ちをお寄せいただき、大変ありがたく存じます。物品寄贈のお申し出について、基本的には募集中の品目のみお受けしております。詳しくは 募集中の品目ページをご覧ください。なお、古本や古着などの不用品、ポイント活用など、寄付以外でご参画いただける様々な支援方法をこちらで紹介しておりますので、ぜひご覧ください。

  • Q.3振込用紙はありますか?

    ゆうちょ銀行の振込用紙がございます。ご希望の方は、お電話(0120-130-227/平日9:30-17:30)でお申し付けいただくか、資料請求フォームより、資料の送付方法を「郵送」、請求内容を「払込み用紙のみ」とご選択いただき、ご希望の部数を明記し、ご連絡ください。

カタリバについて

  • 名称

    認定NPO法人カタリバ(認定特定非営利活動法人カタリバ)

  • 本部

    〒164-0001 東京都中野区中野5丁目15番2号

  • 代表理事

    今村久美

  • 事業内容

    ・高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供
    ・放課後施設の運営
    ・災害緊急支援
    ・地域に密着した教育支援
    ・困窮世帯の子どもに対する支援
    ・外国ルーツの高校生支援
    ・不登校児童・生徒に対する支援
    ・子どもの居場所立ち上げ支援 など

sonaeru事業について

災害発生時に現地の子どもたちへ必要な教育支援を届けることを目的とした、認定NPO法人カタリバによる災害時子ども支援の取り組み。迅速な支援を届けられるよう、事前に自治体と民間で協力体制を組んで備えています。詳しくはこちら

過去の災害支援実績

  • 2025年 令和7年九州大雨災害(熊本県)

    子どもの居場所開設

  • 2025年 大船渡山林火災支援(岩手県大船渡市)

    子どもの居場所開設、給付金の支援

  • 2024年 令和6年能登半島地震支援(石川県)

    子どもの居場所開設、受験応援奨学金の給付、物品支援

  • 2023年 秋田県豪雨災害支援(秋田県秋田市・五城目町)

    子どもの居場所開設、食事支援

  • 2022年 新潟県村上市豪雨災害支援(新潟県村上市)

    子どもの居場所運営協力

  • 2021年 佐賀県豪雨災害支援(佐賀県武雄市・大町町)

    子どもの居場所開設、物品支援

  • 2021年 熱海市伊豆山土石流災害支援(静岡県熱海市)

    子どもの居場所開設

  • 2020年 熊本豪雨災害支援(熊本県南部)

    子どもの居場所開設

  • 2019年 令和元年東日本台風支援(長野県長野市、宮城県丸森町)

    子どもの居場所開設、小学校復旧支援、受験生への学習サポート

  • 2018年 西日本豪雨災害支援(岡山県倉敷市)

    スクールバスの運行、物品支援、教員向けの被災生徒への心のケア研修、受験生への学習支援

  • 2016年 熊本地震支援(熊本県益城町)

    子どもの居場所開設、中高生の学習支援

  • 2011年 東日本大震災支援(宮城県女川町、岩手県大槌町、福島県双葉郡)

    子どもの居場所開設、中高生の学習支援

災害時子ども支援一覧