代表メッセージ

代表理事 今村久美のプロフィールおよびメッセージです。

カタリバ代表理事 今村久美(いまむらくみ)

1979年生まれ。慶應義塾大学卒。2001年にNPOカタリバを設立し、高校生のためのキャリア学習プログラム「カタリ場」を開始。2011年の東日本大震災以降は被災した子どもたちに学びの場と居場所を提供する「コラボ・スクール」を運営するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組む。「ナナメの関係」と「本音の対話」を軸に、思春期世代の「学びの意欲」を引き出し、大学生など若者の参画機会の創出に力を入れる。ハタチ基金 代表理事。2015年より文部科学省中央教育審議会 教育課程企画特別部会委員。東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 文化・教育委員会委員。

震災直後、宮城県石巻市での女子高校生との出会い

2011 年4 月17 日、私が初めて被災地に入ったとき、宮城県石巻市で一人の女子高校生に出会いました。震災で両親が行方不明となり、遺体安置所でたくさんの死体を確認するなどつらい体験をした彼女が、そのとき取り組んでいたのは、子どもたちと遊ぶというボランティア。「私も大変だけど、私よりも幼い子どもたちはもっと大変」「保母さんになるという夢をかなえたい。親を失ったから短大にいけるかわからないけど、復興のために自分にできることをしたい」そう語る彼女の話を聞いて強く感じたのは、被災した子どもたちは日常を失ったからこそ、日常のありがたみがわかるということでした。

誰よりも強く、そして優しい未来のリーダーを育てる

立ち上げからの2年間、私はコラボ・スクールの立上げを現地で行うため、宮城県女川町・岩手県大槌町と東京を行ったりきたりの生活をしていました。
「避難所でやさしく励ましてくれた看護師さんみたいに、私も将来なりたい」「女川町はこのままではいけない。自分が女川町を支えられる人間になりたい。」「ここで集中して勉強して、消防士になる夢を叶えたい」震災という悲しい体験を将来への希望に変え、“ 主体性” と“ 公共心”をもってたくましく育っている生徒たちの言葉を聞くなかで、「子どもたちを支える機能さえあれば、この東北から、誰よりも強く、そして優しい未来のリーダーが生まれるはず」そんな仮説への確信が強まっています。

きっかけを届け、主体性を育む活動を

教育環境や機会は、平等ではないことに疑問をもった私たちが、14 年前に始めた活動は、たくさんの方々からの応援をいただいて、約18万人の生徒たちに授業を届けられるまでになりました。地方への展開も本格化しています。「自分たちもカタリ場を行いたい」というご要望を全国からいただき、カタリ場の“ 輪” は、北海道から沖縄県まで31の都道府県に広がっています。
被災地でも、東京をはじめ全国でも、たくさんの大人たちに教育に参加してもらいながら、子どもたちに“ きっかけ” を届け、主体性を育む活動を、引き続き行ってまいります。今後とも、ご支援・ご参加のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

1日33円〜の寄付で、子どもたちの未来が変わる

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