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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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活動紹介 / Activity

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自ら未来を切り拓く力を育む探究学習を、ともに創る

ふたば未来学園高校支援

Concept

学校と社会をつなぎ、先生方をサポートするコーディネーターが高校の中にいることで、子どもたちの探究的な学びを深めるサポートができるのではないか。そんなコンセプトで始まった高校支援の取り組みは、東日本大震災による原発事故の影響が今も続く福島県沿岸部に設立された、ふたば未来学園高校でも実施しています。震災と原発事故という人類が経験したことのない災害によって、解決困難な様々な課題に直面したこの地だからこそできる、地域課題解決型プロジェクト学習「未来創造探究」の授業の充実に寄与することを目指して活動しています。

活動概要

  • クライアント

  • 所在地

    〒979-0402 福島県双葉郡広野町下北迫苗代替22
    福島県立ふたば未来学園高等学校併設
    コラボ・スクール双葉みらいラボ内

  • TEL

    0240-25-8424(平日11時30分-20時30分)

  • 活動期間

    2017年6月〜(2016年10月から準備期間)

  • 活動内容

    探究授業のサポート(授業設計支援、教材作成等)/外部人材のコーディネート/プログラムの実施

活動の背景

課題先進地域の学校から新しい学びを創る


福島県沿岸部は、2011年の福島第一原発事故で大きな打撃を受けた地域です。未だ続く風評被害、先の見えぬ廃炉作業、バラバラになった地域コミュニティ、戻らない住民たち。様々な課題が山積する場所に、福島県立ふたば未来学園は位置しています。震災と原発事故にみまわれたこの場所から、これまでの価値観や社会のあり方を根本から見つめ直し、自らを変革し、地域を変革し、社会を変革していく変革者を育成するという建学の精神に共鳴し、子どもたちの新しい学びを創ることに寄与したいと、職員を高校にコーディネーターとして配置することが決まりました。

学校教育に関わる教員以外の存在“コーディネーター”


ふたば未来学園の教育ビジョンを実現するために欠かせないのは、探究学習を軸に置いた新しいカリキュラムと地域との連携でした。先生方とともにカリキュラムを考え、教材を開発し、外部人材のコーディネートを行い地域と学校の橋渡し役となる。そんな日常的に学校に関わる教員以外の存在として、カタリバスタッフはコーディネーターとして学校教育に参画しています。

活動内容

高校支援コーディネーター(学習コーディネーター)の役割


週に1回2コマ行われる「未来創造探究(総合的な学習の時間)」の時間について、責任者の先生と全体カリキュラムの設計を行っています。また学習メンターを担う大学生、生徒の探究活動の協力者となる地域の方々や専門家人材など。
探究的な学びを深めるために授業の中で必要な人材のコーディネートを行うことで、生徒の学びを深めるために活動しています。

探究教材の作成


探究授業の指針としての全体教材「未来創造探究ノート」を、先生方と協働開発するとともにあわせて各種ワークシートを作成しています。この教材を活用して授業を進めながら、毎授業の指導計画を先生方とともに考え、各探究班ごとにオリジナルな教材を作成・活用しながら、探究学習を進めるサポートをしています。

生徒に伴走する“学習メンター”


学校の中にある放課後の居場所「双葉みらいラボ」を運営するカタリバスタッフやインターンをしている大学生が、日中は「学習メンター」として生徒たちの探究学習に伴走しています。カリキュラムを元に授業に参加し先生方をサポート。グループディスカッションのファシリテートなどを行い、子どもたちの考えを整理したり、問いかけを通して子どもたちの学びを深めたりする役割を担っています。

カタリバ独自のプログラムも提供


「産業社会と人間」の時間を活用し、主に1年次向けにカタリバが独自に開発してきたプログラムも提供しています。少し年上の先輩との非日常的な対話を軸に意欲を引き出す「カタリ場プログラム」や、マイプロジェクトの取り組みをベースとした「探究スタートアッププログラム」など。2001年より対話を軸に10代の心に火を灯してきたカタリバ独自のプログラム・ノウハウを、カリキュラムの中で効果的に活用しています。

活動の成果

コーディネーターの配置によって、授業や生徒にポジティブな変化が生まれる

先生方へ行ったアンケートでは、コーディネーターの配置によって授業の質や生徒の意欲に関して多くの方々からポジティブな変化があったと回答いただきました。特に生徒の学びの深まりや機会の創出については、すべての方から効果があったという回答をいただいています。「探究の授業設計と外部との協働、授業スキルの向上に大きく寄与している。教師、生徒ともに『対話的な深い学び』を自然にできるようになった」「多面的に生徒を見つつ、多角的に生徒を支えられている」といった声もありました。これからも先生方と協働を深めながら、子どもたちのために最適な役割分担を考えていきます。

先生方に回答いただいたコーディネーターに関するアンケート結果


コーディネーターを配置してよかったと感じたことは何ですか。(一部抜粋)

・総合学習や探究が年々ブラッシュアップされてきている点。
・一緒に総合学習の授業をしていたのが楽しかったです。そして助かりました。
・産社や総学などでより幅広い交流が可能になっている。
(講演にきてくださる講師の先生、生徒が出かけていく場所などの選択肢の広さ)
・多面的に生徒を見つつ、多角的に生徒を支えられている。探究や学習支援などの1つ1つの取り組みの質が高められている。
・探究の授業設計と外部との協働、授業スキルの向上に大きく寄与。教師、生徒ともに「対話的な深い学び」を
自然にできるようになった。
・協力的な態度で接してくださるのでとても安心しています。
・もはや本校になくてはならない存在だと思っている
・まだ100点ではない。お互い。
・教員では対応しきれない業務を担当していただき、生徒にとって非常にプラスになっている。

連携

放課後の新しい居場所「コラボ・スクール 双葉みらいラボ」との連携


探究学習のサポートを目指しコーディネーターを配置したカタリバは、活動をする中で生徒たちが放課後を創造的に過ごすことができる、ナナメの関係が日常的にあふれた高校併設型の放課後フリースペースを構想。学内型ユースセンターとして、「コラボ・スクール 双葉みらいラボ」が始まりました。双葉みらいラボもカタリバが運営を行っています。学校の授業の中と放課後の時間が、人も情報もプログラムも有機的に接続することで、生徒たちの学びを加速させる機能になっています。

福島大学との連携

年4回、福島大学との連携で「考査期間前放課後学習支援」を実施しています。コーディネーターがそのコーディネートを担当。福島大の学生は、ふたば未来学園高校の寮に宿泊しながら行うことで、放課後の時間と合わせて、約130名いる寮生の学習支援も実施しています。

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