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活動紹介 / Activity

POSTTRAUMATIC GROWTH

被災した子どもたちをすぐにサポートするために

災害時子ども支援「sonaeru」

Concept

災害により突然日常を奪われた子どもは、大きなストレスを抱え、心身ともに疲弊しています。sonaeruは、子どもたちが困難を乗り越える力を引き出すために、発災後すぐに現地入りし、居場所支援をはじめとした子ども支援に取り組んでいます。
迅速な支援を実現するためには、平時の備えが重要です。そのため、平時から自治体・民間パートナーとアライアンスを組み、支援体制を構築。自治体と連携した災害時子ども支援の仕組みづくりにも取り組み、災害に備えています。

Serviceサービス

活動概要

  • 所在地

    東京都中野区中野5丁目15番2号(事務局)

  • TEL

    03-5942-9646

  • 活動期間

    2019年〜

カタリバが取り組む災害時子ども支援

始まりは東日本大震災

カタリバの災害時子ども支援の取り組みは、東北の被災地で始まりました。
災害によって日常が奪われ、安心して過ごしたり学んだりする環境が失われた子どもたちのために、放課後の居場所となる施設「コラボ・スクール」を開設。心のケアとともに学習支援を実施してきました。
その後、2016年熊本地震や2018年西日本豪雨災害などにおいても、被災地の子どもの心のケアや居場所づくり、教育行政支援に取り組んできました。

これまでの支援経験を通して、被災の現場や状況は異なっても、子どもたち自身が抱えうる困難、また子どもたちを支える行政や民間団体に生じる課題の双方に、それぞれ共通性があること、そして災害後すぐに子どもたちをサポートすることの重要性が見えてきました。

迅速な子ども支援を実現するために

共通性のみえた課題への対応と迅速な支援の実現に向け、災害時子ども支援に取り組む専門チーム「sonaeru(ソナエル)」が2019年に設立されました。
平時から、迅速な子ども支援を実現するための自治体・民間パートナーとのアライアンス構築や、支援の仕組みやネットワークを広げる取り組みを行っています。

災害が発生した時には、すぐに調査を行い、状況に応じた支援体制を構築。被災地で子どもたちが安心と日常を取り戻す居場所「みんなのこども部屋」の開設をはじめとした、現地のニーズに合わせた災害時子ども支援活動を実行しています。

全体のスキームイメージ

*掲載は順不同
*随時更新(2026年6月時点)

*掲載は順不同
*随時更新(2026年6月時点)

これまでの災害支援活動

2011年の東日本大震災をきっかけに災害支援を開始し、全国様々な被災地で支援活動を実施してきました。
災害の規模や被災地のニーズに応じ、以下のような支援活動に取り組んできました。

1.居場所支援

被災直後の子どもたちはストレスフルな環境での生活を余儀なくされます。そのような被災地において、安心して過ごせる居場所として、避難所内などに「みんなのこども部屋」を開設しています。
スタッフとボランティアが見守る中、子どもたちが自由に過ごし、日常を取り戻すための居場所を提供しています。2024年の能登半島地震では、7市町11拠点で居場所を開設し、延べ4000人以上が利用しました。

2.学習・進路支援

休校や避難生活による学習の遅れを防ぎ、災害の影響により進学を諦めないためのサポートを行っています。
これまで、避難所やオンラインでの学習支援や教材の提供、「受験応援奨学金」の給付による受験費用のサポートを実施しました。【関連リンク】
PressRelease/【令和6年能登半島地震】NPOカタリバ、被災した受験生に緊急支援奨学金を給付。1/19より応募受付開始

3.学校再開・教員支援

子どもたちの学びを支え、「日常」の場でもある学校の再開支援や生徒の通学サポート、自身も被災しながら子どもたちを支える教職員の支援にも取り組んできました。
【関連リンク】
PressRelease/【令和6年能登半島地震】NPOカタリバと石川県珠洲市が学校再開に向けた連携協定を締結
【被災地最前線レポート】見落とされがちな支援者支援。能登半島地震で被災した先生への3つの応援プロジェクト | 認定NPO法人カタリバ

このほかにも、被災地の中高生が災害経験者との出会いと対話を通じて未来への意欲を高めるプログラムや保護者へのオンライン相談支援、給付型の子育て家庭支援など、状況に応じた様々な支援を行ってきました。
【関連リンク】
令和6年能登半島地震・豪雨 被災地子ども支援 | 活動紹介 | 認定NPO法人カタリバ

活動を通してみえた現状と必要とされる平時の備え

個々のニーズに応じた支援が求められる一方で、災害時における子ども支援の位置づけは曖昧であり、その重要性の理解や平時からの備えが不十分な現状がありました。その結果、有事の際にスピーディーかつ適切な支援が十分に行き届かない事態を招いています。

こうした課題に対し、こども家庭庁が作成した『災害時のこどもの居場所づくり「手引き」』等では、平時からの多角的な備えの重要性が示されています。
具体的には、地域防災計画や避難所運営マニュアルへの明確な位置づけ、関係者間の「顔の見える関係」やネットワークの構築、そして支援の担い手の育成・確保が求められており、これらを実現するための官民の連携は不可欠です。

平時から取り組む災害時子ども支援の備え

自治体や地域団体と平時から連携し、災害に備える「そなえのわプロジェクト」

迅速で適切な災害時子ども支援を実行するためには、自治体や地域の民間パートナーが平時から繋がり、備えを進める必要があります。
そこでsonaeruチームは、2026年2月より「そなえのわプロジェクト」に取り組んでます。

そなえのわプロジェクトでは、支援の必要性について、過去の事例を伝えながら認知を広げ、平時から地域において「顔の見える関係」と「災害時子ども支援の仕組み」をつくることを目指し、以下の活動に取り組んでいます。

1.災害時子ども支援の認知を広げる

災害時における子ども支援の課題解決を目指し、被災した子どもたちの状況や支援の重要性を広く社会に発信し、備えと繋がりのキッカケづくりを行っています。
【主な取り組み】
・普及啓発イベントやセミナーの開催
・オンラインコミュニティの運営

2.支援のノウハウや知見を伝える

災害時の子ども支援において、大きな壁となるのが「具体的に何をすればよいか分からない」というノウハウの不足です。これまでの活動で培った経験や知見を共有し、自治体や地域団体が「今日からできる備え」の一歩を踏み出せるよう後押ししています。
【主な取り組み】
・災害時の子どもの居場所づくりワークショップの実施
・支援の担い手育成に向けた研修の実施
・ガイドブック等の資料を通じた普及活動

3.備えに伴走する

災害時、混乱の中で迅速に子どもを支えるためには、「仕組み」と「顔の見える関係」が不可欠です。知見を届けて終わるのではなく、地域の状況やニーズに合わせた、災害時に子どもを支えるための備えに伴走します。
【主な伴走パートナー】
・自治体
・地域子ども支援団体
・地域防災関係者 等

多様なステークホルダーと連携し、地域に根ざした持続可能な支援体制の構築を目指します。

自治体連携におけるサポート内容

カタリバがこれまで災害支援活動で蓄積してきたノウハウや知見を活用しながら、スポット施策から一気通貫の継続支援まで、ニーズや状況に合わせた連携を行っています。

各自治体の状況や直面している課題は一様ではありません。対話的な伴走を通したサポートを行い、いつどこで災害が起こっても、子どもたちがそれを乗り越える力を引き出すための備えに取り組んでいます。

発災時の子ども支援の活動

被災した子どもを取り巻く環境

被災した子どもは、突如としてそれまでの日常を奪われた「非日常」の状態にあります。さらに、子どもたちは大人以上に周囲の状況を理解しにくく、将来の見通しも立てにくいため、甚大なストレスにさらされています。

1.「安心・安全」な環境と「日常」の喪失

避難所での生活では、子どもたちは「静かにしなさい」と制限され、子どもらしく過ごす時間を奪われています。自宅で避難生活を送る場合も、インフラ機能の被害等により我慢を強いられることがほとんどです。
そのような環境の中、子どもの発達に不可欠な「遊び」や「学び」は後回しになり、心身の健康や成長に影響が生じたり、将来への不安が蓄積したりしていきます。
さらに、家や大切な宝物などを失うだけでなく、友人や先生、地域コミュニティとのつながりが断絶されることもあり、子どもたちの心に計り知れない影響を与えることがあります。

2. トラウマ体験や生活環境の変化によるストレス反応

被災した子どもは、心身に様々なストレス反応を示します。被災後の子どもに起きるストレス反応例

これらは異常な事態へのごく自然な反応であり、安心・安全を感じ、日常の生活を取り戻すことで症状は徐々に改善し、落ち着いていくと言われています。

3.周囲の大人の影響やリスクの増加

大人も被災して心の余裕を失う中、子どもは「迷惑をかけまい」と我慢を重ねてしまいます。声に出しづらい子どもの困りごとは周囲が気づきにくく、孤立を深める原因になります。さらに、被災地では暴力・性暴力などのリスクも高まります。大人が手一杯になる非常時だからこそ、子どもの安全と尊厳を守る支援とサポートが必要です。

4.思春期世代の課題

平時でも心が不安定な思春期世代。受験や進路の選択という大切な時期に被災し、経済的・環境的な理由から夢を諦めざるを得ない子どももいます。「親や周囲の大人が苦労しているから自分は我慢しなきゃ」。そんな思いを抱える子も少なくありません。将来への不安と孤独な葛藤を抱えている思春期世代のためにも、未来を諦めずに安心して過ごせる居場所や、苦しさや希望を話せる存在と繋がることが必要です。

被災した子どもに必要な居場所

こうした課題を解決するためには、一刻も早く子どもたちが「安心・安全」を感じ、遊びや学びといった「日常」を取り戻せる環境を整えることが、心の回復を支える鍵となります。
そのような環境を整えるために、カタリバは被災地での居場所づくりを支援の中心に据え、活動を行ってきました。

カタリバでは、被災地域の避難所をはじめとする安全が確保された屋内スペースに、子どもが安心・安全に過ごせる居場所「みんなのこども部屋」を設置しています。災害の状況とニーズに合わせ、開設期間は災害発生後から数か月間、朝9時前後から夕方17時前後まで運営を行っています。

この居場所支援が子どもたちの「安心と日常を取り戻すこと」や「心の回復を支える」効果があることは、利用者の声からも感じられます。

また、自身も被災し、精神的・時間的余裕を失う保護者のサポートにも繋がることが分かりました。

災害時、子どもたちは多くの困難に直面します。カタリバでは、被災した子どもがその困難を乗り越える力を引き出すために、平時・有事それぞれに必要な取り組みを行っていきます。

災害時子ども支援「sonaeru」に関するお問い合わせ

災害時子ども支援sonaeruとの連携にご関心のある方は、下記のフォームからお問い合わせください。

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