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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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vol.018

想像できないゴールに
辿り着くために。
自分たちより優秀な人に、
仲間になってほしい。

カタリバを創業期から支える鶴賀康久(常務理事・事務局長)と今村亮(現在はカタリバから独立しパートナーに)へのインタビュー。20代前半から関わり続けてきた2人にとって、カタリバの過去は自分たちの青春そのものであり、未来は日本の教育改革につながる希望でもある。自分自身について、これまでのカタリバとこれからのカタリバについて、語ってもらった。

  • 鶴賀 康久YASUHISA TSURUGA

    NPOカタリバ 常務理事・事務局長

    神奈川県鎌倉市生まれ。小学校1年〜高校3年まではひたすらラグビーに打ち込む。2008年にカタリバ入社。キャリア教育プログラム「カタリ場」の設計・運営に携わる。東日本大震災をきっかけに、東北の地へ移り住み、津波の被害が特に大きかった宮城県女川町、岩手県大槌町にて、放課後学校「コラボ・スクール」の「女川向学館」「大槌臨学舎」立ち上げに従事。2016年まで「女川向学館」校長として東北復興事業部にて活躍。
    2016年より東京に戻り、広報ファンドレイジング部部長に着任。2016年5月には熊本地震を受け、「ましき夢創塾」の立ち上げに奔走。同年7月に事務局長へ就任。2017年8月から事務局長兼常務理事に。

  • 今村 亮RYO IMAMURA

    NPOカタリバ パートナー

    1982年熊本市生まれ。東京都立大学人文学部社会学科卒。事業部門のディレクター。2003年、学生時代に出張授業カタリ場に参加。凸版印刷株式会社への新卒入社を経て2010年に復職し、「出張授業カタリ場」の事業化に取り組む。また行政との連携で、東京都文京区に「中高生の秘密基地」b-lab、熊本地震被災地に「コラボ・スクールましき夢創塾」を開設。文部科学省熟議協働員、岐阜県教育ビジョン検討委員会委員を歴任。2019年3月NPOカタリバを退職し独立。現在もカタリバのパートナーとして志を同じくする。熊本大学・慶應義塾大学にて非常勤講師を兼務。共著『本気の教育改革論』。

創業当初は想像もできなかった
カタリバに、
今なっている。

お二人がカタリバに入った経緯から教えてください。

鶴賀:

亮さんのほうが先ですよね。2004年くらいですか?

今村:

2003年の冬です。
就活を始めてできた友だちが、教育イベントのボランティアが
足りないと言っていて、説明会に行ってみたのが最初です。

そこから丸1年、自分でもびっくりするほどカタリバで色々な活動をして。
いつかカタリバで働きたいと思いながらも、まずは当時内定をもらっていた
印刷会社に新卒で就職しました。

でも2009年頃に社会起業家ブームのようなものがあって。
学生時代に周りにいた人たちが活躍しているのを見て憧れたり、
リーマンショックや派遣村問題があったり、色々なタイミングが重なって、
2010年7月にカタリバに戻ってきました。
今は複数事業の責任者を兼任しています。

鶴賀さんが入ってきたのは、2008年頃でしたよね。

鶴賀:

そうですね、2008年4月に入社しました。

神奈川県の市民センターだったと思うんですが、
そこで代表の久美さんの講演を聞いたことがきっかけでした。

たまたま駅のポスターで講演を見つけて参加したのですが、 
この人すごいなと思ったんです。くみさんのリーダーシップというか。
本当に走りながら考えている人なんだなと思いましたね。

「分からないけどやってる」「いつ潰れるか分からない」ということを
講演の中で言うんですよ。周りで聞いていた人たちは結構辛辣で。
「何も考えずにやってるんだね」なんて感想を言い合っていたのですが、
僕はむしろ頑張っていてすごいじゃんと思いました。

講演の後に挨拶に行ったら、一度事務所に遊びに来てくださいとなって。
事務所に行ってみたら、人がいなくて大変だと。
それなら何か自分も力になれるかなと思って、入社しました。
ちょっと勢いみたいなところもありましたね…

また、日本の10代の”生き難さ”に向き合っている団体ということに
非常に共感しました。
同じテーマを持っている団体を見つけることもできませんでした。
非営利団体というと、海外の難民支援などのイメージを持っていましたが、
日本の10代の中高生がキャリアをイメージできなくて、将来が不安であること、
それが見過ごせない課題であることは、20代の僕にはピンときました。

今は事務局長としてカタリバの経営を担いながら、広報ファンドレイジング部と
経営管理本部の責任者を兼任しています。2017年8月に常務理事に就任しました。

2003年から今まで、カタリバはどんな風に変化してきたんですか?

今村:

2003年に初めてカタリバに来た時は、ファウンダーである久美さんと
優花さん以外は、そこにいる人のほとんどが慶應SFCの学生で、
大学生だけで運営されていました。

2004年にETICの社会起業塾にエントリーして、学校への出張型授業を
やるというプランを出して、一気に15校くらいでカタリ場が始まったのが、
大きな変化でした。

それで2006年にNPO法人格を取って、
2007年に東京都からの委託事業が始まって…
この頃から組織としての形ができてきましたね。

鶴賀:

僕が入った2008年頃には、カタリ場プログラムはもうほぼ完成していて、
今に近い規模の学校に授業を届けていました。

今村:

でもそれからすぐ、2009年に中長期のビジョンミッションを見据えたときに、
売上のほとんどを占めていた仕事を断つという意思決定をしました。

その結果、財務的に見て半年持つかどうか、という瀬戸際になりました。
ちょうど前職を辞めカタリバに戻ってくることを決めた頃で、
数字を見て青ざめたことをよく覚えています。

鶴賀:

社員は7名。一人ひとりがどれくらい稼げるか、皆で議論し、
収入計画を積み上げました。
でもそれでも、そう簡単に危機的な状況は回避できない。

助成金とか、個人の寄付者などを頼るなか、大口の企業寄付の
問い合わせをもらいました。
思えば、初めてカタリバが大口の企業寄付をもらった年ですね。

経営的には二度と同じような財務状況にしてはいけませんが、
短期的な収支ではなく、「カタリバがどうあるべきか」を皆で考えた末の
意思決定は、今のカタリバの礎だと思います。

今村:

本当にそうですね。NPOがビジョンとミッションに準ずる組織体であることを、
体で実感した経験でした。
今のカタリバは寄付と行政収入と事業収入を組み合わせる経営をしています。
この財務モデルに成長できたのも、その年がきっかけです。

その後、2011年に東日本大震災が起きました。

今村:

募金を集めようと仲間で言い出して、3日で500万くらい集まりました。
久美さんがその募金の寄付先を探しに東北に行って。

そこで、行方不明になってしまった両親を探しながらも、
周りの子どもたちの面倒を見ていた高校生に出会って。

鶴賀:

その子との出会いがきっかけになりましたね。
その後すぐに久美さんも僕も東北に移り住みました。

被災地の子どもたちの未来をつくれる場所が必要だと、
「コラボ・スクール」という被災地の放課後学校が始まりました。

ずっと高校生の1歩目を引き出す取組みをしてきたカタリバが、
2歩目3歩目をつくる活動に取り組む大きな転換点になりました。

今では、被災地以外の子どもたちにも、何にでも挑戦できる場所が
必要だと考えて、全国8ヶ所で10代のための居場所を運営しています。

今村:

最近では高校との連携もやっとできるようになって、
3つの高校にコーディネーターとしてスタッフを配置して、
探究的な学びのサポートも始まっているし、
教育行政との連携も進んでいます。

創業当初からの「高校生に関わる」という想いが、
想像を越える形で実現してきていますね。

NPOが社会に対して
本当に何ができるのか、
問われる勝負の10年が始まる。

10年以上ずっと、お二人は最前線で活躍されています。
信念というか、どんなスタンスで仕事をしてきたからだと思いますか?

鶴賀:

僕は、ロールモデルにしている好きなキャラクターがいて。
スラムダンクという漫画の川田というキャラクターなんですけど。
身長が低くて、最初は身長が低い人に向いているポジションから始まって、
だんだん背が伸びていって全ポジションを経験して、最終的に
身長も高くてなんでもできる選手に成長していきます。

自分も、ありとあらゆることが成長機会だと思ってやってきました。
変なプライドは今もないですね。

入ってすぐは事務の人と呼ばれていて、みんなの領収書を集めて
Excelに打ち込んだり、メーリングリストをつくったり、
掃除用具が無くなれば買いに行ったりしていましたから。

それから出張授業カタリ場を担当して、被災地で拠点を立ち上げ、
広報ファンドレイジングの部長としてチームを引っ張り、
今は事務局長として経営も担っています。

全てが学びだし、これからもその姿勢は大事にしたいと思っています。

今村:

僕は、カタリバに15年関わってきて、たくさんの後輩ができて、
妹や弟のような存在が本当にたくさんいます。
彼らに恥ずかしくない仕事をしよう、というのが大事にしていることですね。

19年3月末を節目に職員からパートナーとしての関わりになりましたが、
その気持は今も変わっていません。

ではそんな大きな流れの中にあって、今このタイミングのカタリバに
関わる魅力はなんだと思いますか?

今村:

高校教育改革です。
ここに関われること。

立場にとらわれることなく色々な人とチームをつくって
高校教育改革のど真ん中で前に進めることができる。

改革を進めようとすると、縦割りなどの分断が必ず邪魔をします。
そこを繋げることがカタリバの仕事だと思う。
このチャレンジは、圧倒的な魅力だと思います。

鶴賀:

あとは、NPOというセクター自体が、
1998年にNPO法ができて、ちょうど20年を迎えます。

この20年で、NPOという存在が世の中に認知されて、
知らない人はいないという状況になったと思います。
カタリバにもたまに、中学生が職業調べでどんな仕事なのかと
インタビューに来るくらい。
新卒でNPOに入ることを検討する人も増えてきています。
それくらい認知されて、寄付も人も集まりやすくなった。

だからこそ、次の10年は、NPOが社会に対して本当に何ができるのか?
ということが、問われる勝負の10年になると思います。
このタイミングで価値を創る仕事ができるのも魅力だと思いますね。

今村:

まさにNPO法の成り立ち自体が、
阪神・東日本、2つの震災をきっかけに誕生した好例ですよね。
草の根で人が動けば法律が動くんだと。

誰かが動いて変えた歴史の上に立っているし、
今まさに声をあげて社会を良くしようと動いている同志もいる。
誰かが声をあげれば変わるんだと、実感を持って思えます。

想像できないゴールに
辿り着くために。
自分たちより
優秀な人に仲間になってほしい。

ここからのカタリバについて、どう考えていますか?

鶴賀:

創業18年目にして、ようやくスタートラインに立った気分です。

高校の中に立ち入ることさえできかった時代に創業して、
ようやく高校と深い関係で仕事が出来るようになりました。
高校教育改革が進む中で、課題も高校に集積しています。

  

国の改革とともに、日本の10代のための支援をすることが、
国にもNPOにも、もちろん子どもたちにとってもレバレッジになると
考えています。

これからも事業推進に全力を注ぎながら、いつまでも走りながら考える
組織でいたいし、未来をつくる組織であり続けたいですね。

2人で始まったカタリバが、職員が100人を超えてもフラットで、
お互いに切磋琢磨して学び合いながらやっている。
そういう組織だからできることがあると思っています。

どんな人に新たに仲間になってもらいたいと思っていますか?

鶴賀:

多様な背景を持った人です。
NPOで事業をつくってきた人、国で政策づくりに取り組んできた人、
教員だった人、ビジネスセクターで活躍してきた人…

多様なセクターの経験者が集まる組織になれば、日本の10代の教育環境
全てにアプローチできる団体になっていけるんじゃないかと思います。

今村:

僕は、自分より優秀な人たちに仲間になってほしいですね。
この人のここは勝てないなぁと思わせる強みがある人が、
どんどんカタリバに関わるようになっていってほしい。

職員でなくとも、僕のように志を共にするパートナーだったり、
専門性をもって業務委託で関わったり、プロボノだったり、
仲間としての関わり方は多様にあります。

正直、今がスタートラインだと思っているけど、
ゴールはイメージできていません。
きっと、想像できないところにゴールがあると思う。

想像できないゴールにたどり着くためには、今ここにはないものを
持っている人たちの力が必要だと思っています。

新卒の場合は、とにかく必死でやる覚悟がある人。例えば創業期の代表たち
のように、本気でやるんだという覚悟がある人にとって、すごくやりがいの
ある環境だと思います。

鶴賀:

あとは、マイプロジェクトを持っていてほしいですね。
カタリバを使って実現したい自分の夢や、解決したいテーマを
持っている人に来てほしい。
カタリバという組織が続くこと自体は目的ではないので、自分の人生の
テーマを持っている人に、うまくカタリバを使ってほしいと思っています。

1番価値のあることに
一直線でなければならない、
心地のいいプレッシャー。

カタリバで働くことの1番のやりがいは?と聞かれたら、何だと思いますか。

鶴賀:

カタリバが目指すビジョンや解決したいテーマで集まってくるメンバーと
切磋琢磨できることです。成長できるコミュニティがあること。

教育って人を成長させることに意識を置くから、自分に足りないことを
考える機会が無数にあります。

僕が女川でコラボ・スクールの拠点長をしていた時も、教育長からも
先生方からも地元企業のリーダーからもたくさん学ばせてもらったし、
小学生からも生き抜く力を教えてもらった。
熱い人が周りにいるということは、やりがいですね。

今村:

今のカタリバの魅力は、本当に大事なことに
一直線になれることだと思っています。

昔は、「重要だけど採算性はないこと」には取り組めなかった。
今は財務はもちろん組織として安定しているからこそ、
現場のために思い切り打ち込める。

鶴賀:

5,000人のサポーターとともに仕事をしている感覚ですよね。
寄付を1度でもいただいた方を入れると、1万人以上いる。

その人たちの顔を思い浮かべると、子どもたちにとって1番価値のあることに
取り組まないと怒られる、という感覚がある。稼ぐための仕事をしてる
場合じゃないだろと。
そのプレッシャーが心地いいし、忘れてはいけないことだと思っていますね。

(おわり)

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