NewsRelease/6つの子ども支援事業に対し、AI教材「atama+」の活用が決定。さまざまな環境に困難を抱える子ども支援事業への無償提供を受け
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都杉並区、代表理事:今村久美 以下、NPOカタリバ)は、生活困窮・不登校・外国籍など、さまざまな環境に困難を抱える子どもたちへの支援事業において、オンラインを活用した学習支援・伴走を行っています。また、事業理念に賛同いただいた企業の協力により、EdTech教材提供などオンライン上の多様な学びをサポートいただいておりますが、かねてより「キッカケプログラム」に対して無償で教材を提供いただいていたAI教材「atama+」について、この度、さらにその提供範囲を拡大し6事業の子どもたちに対して無償提供いただくことになりました。

コロナ禍、さまざまな環境に困難を抱える子ども支援においてオンライン活用が加速
カタリバでは、コロナ禍以前から、生活困窮・不登校・外国籍など、さまざまな環境に困難を抱える子どもたちに学びの機会を届けてきました。2020年3月からは、経済的な困難を抱える世帯の子どもたちにPCとWi-Fiを無償で貸し出し学習支援を行う「キッカケプログラム」など、オンラインでの支援をスタート。
そのほか、特性や個性などそれぞれの事情から学校へ通うことが難しい子どもたちのための「オンライン不登校支援プログラム」などさまざまなオンラインを活用したプログラムを展開しています。
これらのオンライン学習支援の中で、支援に賛同する複数企業からのサポートを受け、デジタル学習教材の利活用も行っており、「キッカケプログラム」では、2021年よりatama plus株式会社よりAI教材「atama+」の無償提供を受けています。
AI教材の活用によって「学習時間が増加」「大学入試で役に立った」など、子どもたちに変化も
デジタル学習教材の活用によって、子どもたちにもさまざまな変化が見られています。
人にしかできない意欲への伴走や学びの設計に寄り添うことを大切にしている「atama+」を活用し、プログラムを利用する子どもたちはそれぞれのペースで学習計画を立てたり、レベルに合わせたカリキュラムで学んだりしている中で以下のように、学習習慣が定着し、学ぶ時間が増える生徒がみられました。
<「atama+」を利用した生徒の学習時間の変化>
・利用開始当時は1ヵ月の学習時間が30分だった子が、半年後には570分にまで伸びた。
・「atama+」利用前は学習時間が30分も持たなかったが、プログラムとの相性がよく、1日で最長70分まで学習することができた。
<「atama+」講座を受講した生徒の声>
・プログラムを始める前は、メンターさんとしっかりコミュニケーションをとれるか不安だったり、「atama+」に取り組める時間があるか心配だったりしたが、今は初めて会った人と上手くコミュニケーションをとれるようになりました。また「atama+」をやっていくにつれて自ら工夫して取り組む時間を確保することができたので、時間を上手く使い分けることができるようになりました。(高校3年生)
・やっていくと楽しくなり、どんどんのめり込んでいきました。データを基にアドバイスをもらえるので頑張る姿勢を見せたいというのもありました。(中学3年生)
・(勉強ができていなかったけれど)atama+を使って勉強を再開し、昨日はテストを受けることができました。(高校3年生)
カタリバの6つの支援事業の子どもたちに対して、AI教材「atama+」の活用が決定
前述のような結果を受けて、このたび、かねてより提供を受けていた「キッカケプログラム」を含め、カタリバの計6事業の子どもたちに範囲を拡大し「atama+」を無償提供いただく運びとなりました。
<「atama+」教材の無償提供を受けるプログラム>
・オンライン不登校支援プログラム:不登校の子どもたちのためのオンライン教育支援事業
・ROOTS:外国にルーツを持つ高校生への教育支援事業
・おんせんキャンパス:島根県雲南市における不登校の子どもたちのための教育支援事業
・アダチベース:東京都足立区の経済的に困難を抱える世帯の中学生のための学習支援事業
・大槌臨学舎:岩手県大槌町の子どもたちのための学習支援事業
さまざまな事業での「atama+」の活用により、一人ひとりの学習レベルや速度に合わせた、個別最適された学習支援を実現し、子どもたちの未来の可能性を広げるサポートにつなげてまいります。
認定特定非営利活動法人カタリバについて
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。
<団体概要>
設立 : 2001年11月1日
代表 : 代表理事 今村久美
本部所在地: 東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 : 高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL : https://www.katariba.or.jp/