認定NPO法人カタリバでは、生活に困難を抱える子どもたちのための
居場所施設を運営しています。
カタリバの居場所施設で炊くお米は1回10合。
先日のカレーライスではそれでも足りず、
常備しておいた冷凍ご飯を急いで温めました。
元気な「おかわり」の声は、 ご支援のおかげで、
子どもたちに栄養と安心を届けることができている証です。
しかし、これから寒くなる季節、相次ぐ食料品の値上げもあって、
一番の課題は、食事です。
この時期、食費・学習プログラム費・施設運営費へのご寄付をご検討くださる方向けに、
年末までの「ご寄付のご協力」をお願いしております。
▼子どもたちを応援するご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2025.php
「おかわり!」と自然体で言える場所を
ある日の夕食、高校2年生のあきらさんが、遠慮なく、
3杯目のごはんをおかわりすると、それを見た中学生たちが、安心したように続きます。
食べ盛りの子どもたちだから、よく食べるのは当然です。
しかし、あきらさんは、カタリバに来た中学3年生の頃は「食事を食べない子」でした。
夕食時間の少し前になると、「今日は帰る」と帰宅したり、
「いらない。外で食べるから」とそっけない態度をとることがあったのです。
思春期世代に寄り添う難しさ
間違いなくお腹はすいているはずです。
しかし、思春期の子どもたちは「他人からどう見えるか」を
必要以上に気にしてしまうところがあります。
たとえば、これまでには、
「箸の持ち方が変だと言われたら恥ずかしい」
という理由で、みんなと一緒に食卓を囲むことができなかった子どもがいました。
持ち方に不自然さはありません。
しかし、その子の心の中には「親が忙しくて、自分は小さい頃に親にちゃんと箸の持ち方を教えてもらったことがない」
という気持ちを強く持っており、
「見よう見まねで覚えた」箸の使い方に自信を持てずにいました。
カタリバに来る子どもたちは、経済的な困難のほかにも、
それぞれ家庭に繊細な事情を抱えている場合があります。
「どんな自分でも受け入れてもらえる」という経験が不足していることもあります。
この時期、食費・学習プログラム費・施設運営費への、さらなるご寄付をご検討くださる方向けに、年末までの「ご寄付のご協力」をお願いしています。
▼子どもたちを応援するご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2025.php
いつもご支援いただいている皆様に、さらなるご寄付のお願いとなりますが、ご無理のない範囲で、ご検討いただけましたら幸いです。
あきらさんの本音
まだあきらさんが中学3年生で、食事をとらなかった頃の話です。
土曜日、スタッフはあきらさんを昼食作りに誘ってみることにしました。
スーパーまで一緒に買い出しに歩いていったときのことです。
あきらさんが、初めて思いをぶつけてくれました。
「家で夕飯を作ってもらえていない子だと思われたくない」
あきらさんの家庭はひとり親です。
飲食店勤務のお母さんは昨年から夜の勤務も増え、
夕食の時間はいつも一人で過ごしていました。
食事代を渡されていましたが「お母さんが働いていると思うと気が引ける」と、
我慢することもあったといいます。
あきらさんの話には、さびしさと、お母さんへの思いやり、
そして、「逆境に負けずに自立したい」という思いが複雑に絡み合っているようでした。
スタッフは、あきらさんの話にしっかりと耳を傾け、
その気持ちを肯定しました。
本音を言えたこの日をきっかけに、
あきらさんはみんなと食卓を囲むようになりました。
そして、先日のカレーライスの夕食の時間。
「ここでなら、何杯でもおかわりできる!」
みんなの輪の中でそう笑うあきらさんの姿がありました。
「おかわり」は栄養はもちろんのこと、それだけではありません。
「ありのままの自分」を受け止めてもらえて、心から安心して振る舞えた、
大きな心の成長の証です。
栄養だけではなく安心できる居場所を
子どもたちは自分からはめったに自分の家庭の大変さを口に出しません。
しかし、子どもたちの暮らしが厳しいものになっていることは、
最近の子どもたちの様子を見ていればよくわかります。
「1枚のコートを姉妹で使っているから、2人でカタリバに来る日は
どちらかにはコートがない」
いつもより来所時間が遅いなと思ったら、
「家に自転車が1台しかなく今日は弟が使っているから遠い道のりを歩いてきた」
子どもたちの家庭には、それぞれに事情があります。
そして多感な時期の子どもたちが、ひとりでそれを受け止めるには、重荷になることもあり、気持ちと裏腹な行動をとってしまうこともあります。
子どもたちのどんな気持ちも、私たちがまるごと受け止め、
安心して過ごせる居場所を提供し続けること。
それが、子どもたちに未来を諦めさせないことにつながります。
あたたかいご支援をお願いいたします。
▼この冬子どもたちを応援するご寄付のお申込み:12月31日締切
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/givingdecember2025.php
この度のご寄付は、2025年12月31日までを期限として、お願いしております。
クレジットカードの場合は12月31日までのお申込み分、
銀行振込の場合は12月31日までにカタリバへ入金が確認された分のご寄付が
2025年度(2026年お手続き)の確定申告での税制優遇の対象となるご寄付です。
認定NPO法人へのご寄付は、寄付金控除の対象となります。
たとえば3万円のご寄付で、税額控除を選ぶと最大11,200円の所得税が控除されます。
この機会にご検討いただければ幸いです。
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