
認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)は、2025年8月10日に熊本県周辺で発生した豪雨を受け現地調査を実施。その結果、支援のニーズがあることが明らかになり、8月25日より子どもの居場所を開設します。
5,000棟を超える家屋が浸水。小学校の始業式の延期など、各地で被害が広がる熊本県の大雨
2025年8月10日に熊本県周辺で発生した大雨の影響により、一時は避難者が1,500人を超え、8月20日時点で県内では5,000棟を超える家屋が床上・床下浸水の被害を受けるなど各地で被害が報告されています。(*1)
現在避難者は徐々に減少していますが、学校に流れ込んだ土砂の片付けなどを理由に、八代市内の2つの小学校では始業式が延期となりました。
こうした状況を受け、カタリバの災害時子ども支援「sonaeru(ソナエル)」プロジェクトチームは、熊本県内の複数地域を対象に、8月20日より現地での調査を開始し、子どもたちを取り巻く状況について現地の方々にヒアリングを重ねてきました。
*1:熊本県 危機管理防災課 令和7年8月10日からの大雨に関する被害情報
https://www.pref.kumamoto.jp/soshiki/4/243508.html
始業式延期に伴い高まる居場所のニーズ。8月25日から、子どもの居場所の運営をスタート
現地調査で始業式の延期が決まった小学校の近隣学童、教育委員会などにヒアリングをしたところ、以下のような声が聞こえてきました。
・地域全体で浸水の被害にあった家庭が多く、保護者は片付けなどに追われている
・学校が急に休みになり、保護者の仕事の調整が難しい
・始業式が1週間後ろ倒しになったことで学童の運営が延長されたが、学童の受け入れキャパにも限界があったり、送迎が難しい家庭もある
災害時には、迅速な復旧作業が求められるため、日中に仕事を続けながら、夜間や休日に家の復旧や片付けをせざるを得ないという保護者が多くいます。学校も休みになる中、子どもの居場所ニーズが高くなっていることが明らかになりました。
こうした状況を受けて、カタリバは熊本県八代市千丁町に子どもの居場所を開設します。始業式が延期された千丁小学校の児童を対象に居場所の運営を行う予定です。
■子どもの居場所概要
・実施期間:2025年8月25日(月)~8月29日(金)
※状況により、延長する可能性もあります。
・実施時間:9:00~17:00
※お昼時間も受け入れます。
・場所:パトリア千丁(八代市公民館)
※曜日によって変動があります。
・対象:千丁小学校の児童及びその兄弟・姉妹(4歳以上)
事業紹介:災害時子ども支援 「sonaeru(ソナエル)」
災害発生時に、子どもたちへの支援を一刻も早く届けることを目的とした緊急支援プロジェクト。これまでの被災地の子ども支援の経験から、「発災直後の子ども支援において、第三者が1秒でも早く駆けつけることが最も大事なことである」と捉え、平時から自治体・企業と事前にアライアンスを組んでおくことで、迅速な支援活動ができるような仕組みづくりに取り組んでいます。2020年は九州地方を襲った令和2年7月豪雨災害、2021年は熱海市の土砂災害時、2024年能登半島地震・奥能登豪雨にて現地での子ども支援活動を実施しました。
ご寄付について
今回の支援は、日頃よりカタリバを応援してくださっている支援者のみなさまからのご寄付にて実現しています。みなさまのサポートに心より御礼申し上げます。
NPOカタリバの災害支援sonaeru事業へのご寄付はこちらをご覧ください。
https://www.katariba.or.jp/sprit/now/sonaeru.index.php
問い合わせ
取材に関するお問い合わせは下記フォームにご入力ください。
https://www.katariba.or.jp/report/(担当:カタリバ広報 阿部)