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NewsRelease/「room-k」「みんなのルールメイキング」が2025年度グッドデザイン賞を受賞しました

お知らせ

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)が運営する、メタバースを活用した不登校支援プログラム「room-K」と生徒主体の学校づくりに取り組む「みんなのルールメイキング」が2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。さらに、「みんなのルールメイキング」は、2025年度グッドデザイン賞審査委員が選ぶ「私の選んだ一品 2025」にも選出されました。

受賞プログラム

1.room-k

さまざまな事情で学校に行くことができず、既存の支援とつながっていない子どもを対象にした、メタバースを活用した不登校支援です。元教員や心理士が子どもと保護者に伴走しながら、個性や特性を活かした個別支援計画を作成。安心して他者とつながり、学べる居場所を提供しています。連携自治体を通じて、学校や地域と連携しながら、家庭を包括的に支える新たな支援モデルを推進。不登校の子どもだけでなく保護者に対する伴走支援も行っています。

≪審査委員評価コメント≫
不登校の子どもたちに対し、メタバースという新しい手法で他者との“つながり”と“学び”の場を提供する点で、現代必要とされる福祉のプラットフォームとして大きな可能性を示している。支援につながりにくい子どもや孤立する保護者を対象に、信頼関係を基盤とした伴走支援を行い、家庭全体を包括的に支える仕組みは従来の施策を補完する有効なモデルである。自治体やオフラインの医療・福祉機関との連携により、オンラインとオフラインを接続する多層的な支援体制を実現している点も特筆すべきで、支援につながるハードルを下げ、こぼれ落ちる子どもや家族を減らすことに貢献している。多様化するニーズやライフスタイルに対応する受け皿として今後のさらなる広がりを期待する。

2.みんなのルールメイキング

子どもたちが「身の回りの社会や環境は自分たちで変えられる」という実感や社会参画意識を育むことを目的としたプログラムです。校則やルールなどを題材に、異なる考えを持つ他者と対話を重ね、合意形成を図りながら、納得できる答えを導き出すプロセスを通じて学んでいきます。2019年にスタートし、2025年6月現在で525校と連携をしています。

≪審査委員評価コメント≫
校則やルールを題材に、生徒自身が対話を重ねて合意形成を行うプロセスを学びに転換した点が高く評価された。異なる意見を尊重しながら納得解を導き出す経験は、自己効力感や社会参画意識を育む重要な基盤となる。学校と地域団体が連携して実践を広げていることも特徴であり、教育の枠を超えて社会的な課題にアプローチしている。制度的な後押しも受けつつ活動は全国に広がり、子どもたちが「自分たちの行動で社会を変えられる」と実感できる環境を形にした意義は大きい。教育と社会をつなぐ先駆的なプログラムである。

▽「私の選んだ一品 2025」に選出した審査委員コメント
・廣田 尚子氏/デザインディレクター
校則は何のためにある?これ本当に必要な規則?誰もが思いながら、通り過ぎて大人になってしまう。でも、疑問や思いや理想を言葉にする。「みんなにとっての答え」をどうやって見つけるか考える。そこに未来を変える力が宿る。「信じる力」が芽生える体験の尊さに感動した。この活動が続き広がりますように。

・水野 祐氏/弁護士
プログラムの対象となる校則等だけでなく、このプログラム自体も子ども、教員、運営主体等の共創で広がってきていることが素晴らしいと思います。今後の広がりにも期待しております。

「グッドデザイン賞」とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は、優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
公式HP:https://www.g-mark.org/

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https://www.katariba.or.jp/report/ (カタリバ広報 児島)