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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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NewsRelease/こども主体の学校づくりを目指し、カタリバが呉市・生駒市と連携。11/11に自治体向け勉強会を開催

お知らせ

認定特定非営利活動法人カタリバ(本部:東京都中野区、代表理事:今村久美、以下カタリバ)が運営する、学校の校則やルールを起点に対話をしながら生徒主体の学校をつくる「みんなのルールメイキング」は、新たに広島県呉市と奈良県生駒市と連携を開始しました。
こども参画・意見表明の取り組みの一環として、こどもたちが学校の校則・ルールの見直しや、生徒発案の行事づくりを行うための伴走支援やワークショップの運営、教員向け研修などを実施していきます。
併せて、こども参画の実践に悩む自治体・行政関係者を対象に勉強会を11月11日(火)オンライン開催することになりましたのでお知らせします。

「こどもたちが学校のルールや環境をつくる」ーこども主体の学校づくりが求められる時代へ

2022年12月に「生徒指導提要」が12年ぶりに改訂されたことや、2023年4月「こども基本法」の施行とともに「こども家庭庁」が創設され、こどもの意見表明・参画の機会づくりや、またその声をいかに社会や制度に反映していくかが注目されています。
さらに、2025年9月の次期学習指導要領に向けた中央教育審議会では、児童生徒が自らの学校生活をより良くするために主体的に関わること、そして納得解を形成する重要性が強調され、特別活動や学校行事の創造、ルール形成などを通じた「こども主体の学校づくり」が注目されています。(*1)

(*1)文部科学省 教育課程企画特別部会 論点整理::https://www.mext.go.jp/content/20250904-mxt-kyoiku-000043994_03.pdf

新たに呉市と生駒市と連携スタート、こどもの声を学校に反映する仕組みづくりを

カタリバでは、2019年より学校の校則・ルールを題材に、児童・生徒が中心となり、教員などの学校関係者と身近なルールを対話的に見直す「みんなのルールメイキング」を展開しています。ルールメイキングとは、立場や意見の違う人たちと対話をしながら納得解をつくるプロセス自体を学びの機会と捉え、「自分の意見を聞いてもらえる」「自分たちでルールや環境をつくり変えることができる」という自己効力感を育む活動のことです。
現在では全国500校以上へと広がり、つくば市教育委員会や目黒区教育委員会をはじめとする8つの自治体とも連携を進めてきました。

こうした広がりの中で、広島県呉市および奈良県生駒市とも新たに連携を開始しました。両自治体では、単なる意見聴取や校則見直しにとどまらず、「こどもの意見表明機会づくりと社会参加の促進」を目的に、こどもにとって身近で意見を表明しやすく、その意見の実現・検討に対して実感がともないやすい「学校」で、生徒会活動や学校行事の運営などを通じて、こどもたちの声を反映させる仕組みづくりを進めていきます。

【各自治体の取り組みについて】
◎広島県呉市
モデル校2校での生徒会活動の伴走支援、教員向け研修、プロジェクトの企画・運営を担当します。モデル校の実践をもとに、呉市全小中学校へ横展開するための土台づくりを進めていきます。
現在、モデル校では生徒発案の行事づくりや、生徒会選挙の在り方を見直すなど、新たなルールメイキングの実践が生まれています。
こども家庭庁が推進するこどもまんなかキャンペーンの一環として行われる「こどもまんなかアクションリレーシンポジウムinくれ」のトークセッションに対談者として参画します。

◎奈良県生駒市
モデル校2校へ活動の伴走支援、教員・生徒向けの研修やワークショップを実施します。
・モデル校①:生徒会・学級委員・有志メンバーを含むルールメイキングチームを立ち上げ、生徒同士や先生との対話・調査等を通じて、生徒が取り組みたいテーマの提案・決定・実施を行います。
・モデル校②:「いじめを生まない人間関係づくり」を主要テーマに、調査や対話を通して、生徒同士のコミュニケーションやセーフティーネットのあり方を生徒が主体となり考えます。

11月11日、自治体向け勉強会を開催

こうした自治体との連携を進める中で、「こども参画の実践にどのように取り組めばよいのか分からない」「取り組んではみたものの、手ごたえが得られず悩んでいる」といった声が、自治体関係者の方々から寄せられることがあります。
そこで今回、連携を開始した広島県呉市および奈良県生駒市の担当者をお招きし、それぞれの現場でのこども参画の取り組みや、その背景にある課題・工夫についてお話しいただく勉強会を開催します。こども政策に関心のある自治体職員同士が、実践事例をもとに情報交換できる場として、ぜひご活用ください。

◎日時:2025年年11月11日(火)15:00~16:00
◎開催形式:オンライン
◎ゲスト:広島県呉市こども部こども支援課 主査 山城 未来氏
奈良県生駒市子育て健康部こども政策課 係長 土井田 理以氏
◎対象:
・「こども参画」の取組をすでに担当している、あるいは今後に向けて情報収集をしている自治体・行政・関係者
・学校におけるこどもの意見表明や、児童生徒が参加する学校づくりをテーマに興味のある自治体・行政関係者
◎内容:
・みんなのルールメイキングの紹介
・呉市と生駒市との連携背景や事例紹介
・ゲスト講師によるトークセッション
・質疑応答・相談
◎申し込み:https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScN-d_-nq2d5iGgHalCd4ABR4kDyV32t2WITJbyFsC_PIqL3g/viewform

【事業紹介】みんなのルールメイキング

「みんなのルールメイキング」は、児童・生徒が中心となり先生や関係者と対話しながら校則・ルールなどの学校の課題を見直していく取り組みです。立場や意見の違う人たちと、対話から納得解をつくるプロセスを大切にしています。この経験を通して、身の回りの課題に気づき、当事者意識や社会参画への意識を高めていくことを目指しています。
・公式HP : https://rulemaking.jp/

■問い合わせ
取材依頼フォーム:https://www.katariba.or.jp/report/(担当:NPOカタリバ広報 児島)