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認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

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Event

その他イベント

#一般向け #教員向け

【オンラインイベント】学校だけに丸投げしない、社会で一緒に取り組む外国ルーツの高校生支援

開催
日時

2022

108(土)

14:00-17:00 ※部分参加可能

2065年の日本では、5人に1人が外国にルーツを持つ子ども

昨今、学校や職場、地域など、所属するコミュニティの中で外国にルーツを持つ方々と出会うことが増えたと感じる方も少なくないのではないでしょうか。

実際、日本に暮らす在留外国人の割合は人口に対して2.2%、外国人労働者の方は59人に1人、そして2065年には小児人口(0~9歳)に占める外国籍者の割合は5人に1人になるとも言われており、その数は今後も年々増加していくことが予想されています(*1、2、3)。多様な背景をもった人とともに社会をつくっていくことが前提となる未来が、すぐそこまできています。

カタリバは2001年に創立してからこの約20年間、さまざまな環境下にいる10代の子どもたちに学びの機会や居場所を届けてきましたが、そのひとつひとつの現場や向き合う子どもたちの隣には、外国にルーツを持つ子どもの存在がありました。2019年には、外国にルーツを持つ高校生を支援する「Rootsプロジェクト」をスタート。まずは学校の授業時間や放課後の時間を通して学びをサポートしながら、彼らの抱える困難さがどこからきているのかを知ることから始めました。

日本語指導が必要な高校生は全高校生と比べ中退率が高かったり、非正規雇用での就職率が高かったりといったデータは統計でも示されていますが、支援の現場では、彼らが直面する問題はそれ以外にも存在し、ひとりひとり様々であることが実際に見えてきています。しかしその一方で、日本社会の現存の枠組みの中ではなかなか評価される機会がない彼らの可能性や能力に、はっと驚かされるシーンにも多く出会ってきました

 

(*1)住民基本台帳より(令和4年1月1日時点)
(*2)三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社「留学生・高度外国人材の受け入れの 実態と課題」(2018)
(*3)是川 夕、2018「日本における「外国にルーツをもつ子ども」の推移」「チャイルドへルス特集外国人の子どもたちを診る・守る一多文化共生時代の小児保健」。21(1):6-9頁。

変わるべきは彼らではなく日本社会側?
外国ルーツを持つ若者と、彼らと関わってきた教員、支援者、専門家らがリアルを語るオンラインイベントを10/8開催

このたびカタリバでは、Rootsプロジェクトに関わる当事者、教師、支援者、専門家といった様々な立場からそれぞれの視点を共有し、よりインクルーシブな社会を築いていくためにはどんなことができるのか、社会側に求められているスタンスについて一緒に考えていくイベントを開催します。

第1部:いまの日本社会の中で”外国にルーツを持つ高校生”を捉えなおす(14:00-15:00目安)

東京大学で移民や難民の子どもたちの教育に関する制度や実践について研究し特任講師を務められている高橋史子氏をスピーカーに招き、高橋氏とカタリバが連携して実施した、都内の定時制高校における実態調査の結果を交えながら、今の日本における外国ルーツの高校生を取り巻く環境や実態について語っていただきます。
また、カタリバの「Rootsプロジェクト」担当者が、これまでの支援から見えてきた、教育現場において外国ルーツの高校生が直面している問題や、彼らの持つ意欲や可能性について、現代社会の状況と照らし合わせながらお話しします。

第2部:外国ルーツの高校生と、彼らと関わってきた大人たちのトークセッション「わたしたちは、まずここから始めた」(15:00-16:00目安)
第2部は、パネルディスカッション形式で、外国ルーツの当事者(高校の卒業生)と、彼らを支援した高校の先生、カタリバスタッフが登壇し、当事者たちが日本に移り住んだときから、学校生活、進路選択などこれまでの暮らしの中でどのような壁にぶつかったか、悩みがあったか。それに対してどのように向き合ったのか、実際のエピソードを交えながら語ります。また、それを受けて、変わるべきは彼らではなく日本社会側なのか、社会を形作っている私たち一人ひとりがどのようなスタンスでこのテーマをとらえればよいのかなどについて考える場にできればと思っています。

第3部:先生向け座談会(任意参加/16:00-17:00目安)
実際に外国ルーツの子どもの受け入れに関わっている/関わる可能性のある先生方や、受け入れや支援を実践してきた先生方とが一緒に自身のお悩みや想い、取り組みについて語らう場です。

※内容は変更になる可能性がございます。予めご承知おきください。
※部分的な参加も可能です。お申込みフォームにて参加いただく部をご選択いただけます。

 

今回は外国ルーツの”高校生”支援というひとつの切り口からではありますが、学校教員のみなさまだけでなく、企業や所属組織でダイバーシティ推進などに関わっている社会人のみなさま、多文化共生・DE&I・移民・難民など様々な切り口から外国ルーツというテーマに興味・関心のあるみなさまに広くご参加いただければ幸いです。

イベント概要

■日時
10月8日(土)14:00-16:00
※第3部にご参加される場合は、終了時刻が17:00目安となります。

■環境
オンライン(web会議システム「zoom」利用予定)

■参加方法
お申込みいただいた方へ開催前日までにzoomURLをメールでお送りいたします

■参加費
無料

■対象者
・外国ルーツの子どもたちの受け入れに関わっている学校教員のみなさま
・企業でダイバーシティ推進などに関わっている社会人のみなさま
・多文化共生、DE&I、移民、難民など様々な切り口から外国ルーツというテーマに興味・関心のあるみなさま

お申込み

■一般のみなさま
https://forms.gle/uyps8cYf2uQu1VFU8

■報道関係者のみなさま
https://www.katariba.or.jp/report/

登壇者紹介(敬称略、順不同)

【第1部】高橋 史子(Fumiko TAKAHASHI)

東京大学教養学部附属 教養教育高度化機構 社会連携部門 特任講師。オックスフォード大学社会学部博士課程修了、D.Phil.(社会学)。移民・難民の子どもたちの教育に関する国際比較を専門とする。主著:髙橋史子.(2021)「移民児童生徒に対する教員のまなざし――多文化社会における社会化を問う」恒吉僚子・額賀美紗子 編.『新グローバル時代に挑む日本の教育 多文化社会を考える比較教育学の視座』東京大学出版会. 47-60.

【第2部】北島 優(Yu KITAJIMA)

都立一橋高校(定時制)教諭。大学卒業後、青年海外協力隊としてエチオピア へ派遣。現地で保健体育の教員として実技指導を広める活動を行う。帰国後JICA地球ひろばにて勤務し、現在都立一橋高校定時制に勤務。

【第2部】ラナ ディーパ(Deepa RANA)
インド出身、経営学を学ぶ大学1年生。16歳に来日し、日本語学校に通った後に都内の定時制高校に進学。自身の移民の経験や母国での移動の経験を元に、人々をつなぐことや、社会に貢献できる国際的なビジネスパーソンになることを志し、大学に進学。

【第2部】ギミレ プラサムサ(Prashamsha GHIMIRE)
ネパール出身、コミュニケーションについて学ぶ大学1年生。15歳に来日し、定時制高校に進学。高校生の頃は日本に来てからの言語の学習で感じた違和感について考え、「マイクロアグレッション」をテーマに探究活動や大人とのディスカッションを行う。現在は大学に進学し、外国語学部の国際教養コミュニケーション学科で学んでいる。

主催団体

認定特定非営利活動法人カタリバ
どんな環境に生まれ育った10代も、未来を自らつくりだす意欲と創造性を育める社会を目指し、2001年から活動する教育NPOです。高校への出張授業プログラムから始まり、2011年の東日本大震災以降は子どもたちに学びの場と居場所を提供するなど、社会の変化に応じてさまざまな教育活動に取り組んでいます。

<団体概要>
設立   :2001年11月1日
代表   :代表理事 今村久美
本部所在地:東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ2F
事業内容 :高校生へのキャリア学習・プロジェクト学習プログラム提供(全国)/被災地の放課後学校の運営(宮城県女川町・岩手県大槌町・福島県広野町・熊本県益城町)/災害緊急支援(西日本豪雨、令和元年東日本台風、熊本豪雨)/地域に密着した教育支援(東京都文京区・島根県雲南市・島根県益田市)/困窮世帯の子どもに対する支援(東京都足立区)
URL   : https://www.katariba.or.jp/

共催

東京大学教養学部附属教養教育高度化機構 社会連携部門
社会連携部門は、東京大学の教育活動と社会・民間との双方向の関わりを促進することによって、大学の中で閉じた教育・研究活動のみでは生み出せない新しい教育手法を開発・実践することを目的とした部門です。社会・民間にある様々な知的枠組みを教養教育に取り入れることで、社会で必要とされるリテラシーや幅広い視点、柔軟な発想力を持つ学生の育成を目指しています。
URL   :http://www.sr.komex.c.u-tokyo.ac.jp/

問い合わせ

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090-4434-4346(担当 高木、平日10:00-19:00)

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