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#教員向け

学校間連携の未来を模索する「小規模高校横断フォーラム」を11月23日にオンライン開催

開催
日時

2023

1123(木)23(木)

13:30-16:45

フォーラムの申込はこちら

小規模化が進む、公立高校の現在地。学校がつながり、多様な学びを保障する必要性

少子化や教員不足が進むなか、オンラインを利用し、多様な教育環境をつくる取り組みが全国各地で模索されています。

日本の公立高校数は10年前と比べ、3,780校から3,537 校へと243校減少。(*1) 2021年5月時点、まちに高校がない・または1校のみとなる市町村は63%(*2)と過半数に達しました。さらに全国の公立高校のおよそ20%が、1学年80名以下の小規模校と推計されています。(*3)

今後も人口減少により小規模化が進行する一方で、高校統廃合によって学校がなくなる地域においては、生徒の通学可能な範囲を越えてしまうことで、地域の過疎化にも拍車がかかることが危惧されています。

小規模校は生徒一人ひとりに目が行き届くというメリットがある一方で、集団の中で多様な考え方にふれる機会が少ないため、人間関係や考え方が固定化しやすく、学び合いが起こりづらいという課題があります。

一人の教員の負担が重くなりやすかったり、教員も生徒同様に機会の固定化が生まれるなど、学校が一定規模を確保する意義を考えていく必要性が高まっています。

メタバース上で語り合う、これからの小規模校の学びの在り方を考える教育関係者イベントを開催

こうした小規模校課題の打開策として、オンラインを利用した学校間の連携や多様な教育環境をつくる取り組みに今注目が集まっています。

NPOカタリバでは、2020年度から複数の小規模校の探究学習をオンラインでつなぎ、生徒の興味・関心に寄り添ったサポートを実現する「学校横断型探究プロジェクト」に取り組んでいます。
本事業は経済産業省「未来の教室」実証事業に採択され、ともにオンライン連携を推進しています。

今回は、本事業から生まれた探究連携や教員の変化などの事例分科会、文部科学省「COREハイスクール・ネットワーク事業」における高知県教育委員会の遠隔連携事例をキーノートとしたトークセッションを展開。

今まさに小規模校において生徒と日々向き合っている教員の方々、学校適正配置に取り組んでいる教育委員会の方々にとって、参考・ヒントを得られるようなイベントです。

さらに本イベントは「メタバース」上での開催を予定。参加者の皆さんは、ご自身のアバターを動かしながらゲームのような世界でトークセッションや分科会を楽しむことができます。

(イメージ:提供 株式会社ベンド)
※登録不要で利用可能な、簡易的なメタバース環境です。当日はテクニカルサポートスタッフがいますので、ご不明な点があっても安心してご利用できます。

■イベント概要

学校現場・都道府県教育委員会・文部科学省等の多様な立場の有識者に登壇いただき、小規模高校を横断する協働ネットワークについて、皆さんと一緒に考えていくイベントです。

  • 小規模高校横断フォーラム

・日 時:11月23日(木) 13:30-16:45 (※途中参加・退室可)
・場 所:オンライン(二次元メタバース Metalife)
・対 象:高校教員・管理職、都道府県教育委員会職員などの教育関係者
・参加費:無料
・申 込:https://collabotanq.studio.site/forum
・申込締切:11月22日(水)  12:00(正午)
・参加方法:お申込みいただいた皆様へ前日までに視聴用URLをお送りいたします。
※視聴用URLにアクセスいただき、登録不要で利用が可能です。
・主 催:認定NPO法人カタリバ 学校横断型探究プロジェクト
・補 足:Metalifeの推奨環境はこちら。PC推奨。

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  • プログラム

・13:30 開場・オープニングトーク
    「小規模校の現場で何が起こっているのか?~小規模校課題調査~」NPOカタリバ
    「COREハイスクールの取り組み及び深化の方向性」濱田久美子氏
・14:30 事例共有・対話
    1)小規模校の探究的活動の推進(カリキュラムマネジメント・教科連携)
    2)小規模高校における教員組織の成長
    3)地域連携による生徒の主体性を高める工夫
    4)高知県モデルから考える学校横断連携
・15:30 パネルディスカッション
    「2050年の小規模校のめざす姿とは?」 合田哲雄氏、濱田久美子氏
・16:30 クロージング
※プログラム・演題は予告なく一部変更となる可能性があります。予めご了承ください。

 登壇者
●合田哲雄 氏 文化庁次長
1970年生まれ。1992年文部省入省。福岡県教育庁高校教育課長、国立大学法人化(2004年)や2008年学習指導要領改訂の担当、NSF(全米科学財団)フェロー、高等教育局企画官、初等中等教育局教育課程課長、内閣官房内閣参事官(人生100年時代構想推進室)、初中局財務課長、内閣府・審議官等を経て2022年9月から現職。兵庫教育大学客員教授、東北大学非常勤講師。単著に『学習指導要領の読み方・活かし方』(教育開発研究所)、共著に『学校の未来はここから始まる』(教育開発研究所)、『探究モードへの挑戦』(人言洞)。目黒区立の小中学校のPTA会長を6年間経験

濱田久美子 氏 高知県香美市教育委員会生涯学習振興課推進官、元高知県立山田高等学校長、前高知県教育センター長
高知県香美市教育委員会推進官。1981年高知県高校家庭科教諭に採用。1998年から県教育委員会事務局にて土佐の教育改革、高校再編、教員研修、遠隔教育等を担当。生涯学習課長、高知県教育センター所長、高知県立山田高等学校長、2019年定年退職。再任用高知県教育センター企画監、2023年4月から現職。高知工科大学・高知学園大学非常勤講師。2022年から中央教育審議会臨時委員(高等学校教育の在り方WG)

 

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経済産業省「未来の教室」実証事業とは

経済産業省は、「『未来の教室』ビジョン(2019年6月)」の実現を念頭に、様々な個性の子ども達が、未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための学習環境づくりを目指し、1.学びの探究化・STEAM化、2.学びの自律化・個別最適化、3.新しい学習基盤づくりを柱に、2018年度より実証事業に取り組んでいます。
https://www.learning-innovation.go.jp/about/

学校横断型探究プロジェクトについて

学校横断型探究プロジェクトは、複数の小規模校の探究学習をオンラインでつなぎ、生徒の興味・関心に寄り添ったサポートを実現する取り組みです。2020年は3校が繋がった取り組みは、2023年度18校へと広がり、現在2024年度に向けて新たに10校の参加校を募集しています。

・公式サイト:https://collabotanq.studio.site/
・来年度募集説明会:https://www.katariba.or.jp/event/42239/

●本イベントや横断探究プロジェクトに関する問い合わせは下記へご連絡ください。
https://forms.gle/GE2kdoUvpGijY1LN6(担当:起塚)

*1 令和3年3月 文部科学省 初等中等教育局 参事官(高等学校担当)付 『高等学校教育の現状について』https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/kaikaku/20210315-mxt_kouhou02-1.pdf
*2 令和3年 文部科学省 『学校基本調査』https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00005.htm
*3 令和3年 文部科学省『学校基本調査』初等中等教育機関・専修学校・各種学校《報告書掲載集計》 学校調査・学校通信教育調査(高等学校) 高等学校(通信教育を含む) 全日制・定時制)https://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/kekka/k_detail/1419591_00003.htm