
異国の地で「できない」が積み重なってしまっている外国ルーツの高校生たち。そんな彼ら彼女らに新しい環境での可能性と意欲を届ける「Rootsプロジェクト」で、高校生のキャリア伴走と、学校連携を担当する新メンバーを募集します。(正職員、もしくはパート職員)
共に、違いから生まれる豊かな学びを実現していきましょう。
この職種で働くスタッフ
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山口洸輝
1986年生まれ。食品業界の上場企業で経営企画・広報・CSRなどコーポレート業務に従事。保育ICTベンチャー企業で自治体カスタマーサクセス業務、新規プロジェクトのPM業務を経て、2024年よりカタリバに参画。Rootsプロジェクトで企業・学校・行政・地域連携を担当。「なぜ、どうにかしたい、あきらめたくないのか?を考え続け、目の前のこの人に伝え続けること」を探求中。
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AYA
2024年4月に新卒としてカタリバに入職。幼少期から英語を主とする多文化の環境で育ち、大学時は国際教養学部で日本社会における差別・分断について研究。言語スキルを活かして海外で就職するのではなく、日本でまだできることがあるのではと思い直してカタリバRootsプロジェクトへ。インターンプログラムの生徒伴走から、進路伴走、在留資格更新など個別相談まで対応している。
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尾本真由(2級キャリアコンサルティング技能士/ 国家資格キャリアコンサルタント)
2024年よりRootsプロジェクトに参画。オンラインキャリアセンターの運営・設計を担当。参画前までは、3,000名以上の大学生のキャリア支援に携わる。 大学や公的事業での支援経験に加え、人材エージェント企業ではインテーク面談の専任担当としてカウンセリングや育成業務を担当。法人向けオンライン対人支援サービスで、働く社会人のキャリア相談にも取り組む。 外国にルーツを持つ高校生が、自分の可能性を感じられる「場」との出会いを、社会へ広げていくための支援体制づくりに挑戦中。
募集の背景
少子化がすすむ日本、労働力確保の裏側で後回しにされる子どもの教育
現在日本に暮らす在留外国人の割合は人口に対して2.2%、外国人労働者は37人に1人、その数は今後も年々増加していくことが予想されています(*1、*2)。国として外国人労働者の確保に力を注ぐ一方で生活面へのサポートは追い付いておらず、そのしわ寄せが子どもや若者の教育にも影響を及ぼしています。高校生世代に焦点を当てると、日本語指導が必要な高校生は公立高校生全体と比べて中退率や非正規就職率が高い現状があります(*3)。これは決して子どもの言語力だけが要因ではありません。
*1) 住民基本台帳より(令和4年1月1日時点)
*2) 厚生労働省「外国人雇用状況」(令和4年10月末)総務省「労働力調査(基本集計)2022年(令和4年)平均結果の要約」より算出
*3) 文部科学省「令和5年度 日本語指導が必要な児童生徒の受入状況等に関する調査結果について」

外国ルーツの高校生が夢を持てる社会へ
進路の迷いや揺らぎは、国籍や生い立ちに関係なく10代に共通するものですが、外国ルーツの高校生にとっては特有の課題や困難さがあります。こういった課題の背景には、そもそも大人たちが日本の公立学校で学び育った外国ルーツの高校生の存在を“知らないからどうしたらよいのかわからない”という状況もあります。大人は「外国ルーツの人と働くイメージ」を持ちにくく、高校生は「働く大人や企業のロールモデル」を見つけにくい。
そこでRootsプロジェクトでは、外国ルーツの子どもたちと地域社会が出会う場をつくり、多様性から生まれる豊かな学びを広げるべく、企業・学校・行政・地域と連携しながらキャリア伴走プログラムを展開しています。
今回は、プログラムにおける高校生の伴走と、学校連携を担う新メンバーを募集します。異国の地で「できない」が積み重なってしまっている子どもたちに、新しい環境での可能性と意欲を届ける。そのために、どんな機会や周囲との連携が必要なのか。国籍や生い立ちによらず誰もが活躍できる環境づくりに、ともに挑戦する仲間を求めています!
仕事内容
企業でインターンを経験した生徒たちが学んだことを発表・振り返りし合う報告会の様子
まずはインターンプログラムなどをはじめとする、日本で働く大人とのキャリア対話プログラムにおいて、参加する高校生の募集〜成果発表までの個別生徒伴走をメインで対応します。
慣れてきたら、徐々に学校連携もお任せ。参加生徒についての共有や報告はもちろん、学校での説明会なども実施します。
生徒伴走
― インターンなどのキャリア対話プログラム参加に向けた伴走
具体例:企業とのマッチング、自己PR準備、企業・職業研究、振り返り、報告会での発表準備など
― 個別支援が必要な生徒の伴走
具体例:進路選択・受験準備・在留資格に関する相談など
― 伴走に伴う企業や学校、専門家との連携
※高校生の伴走は4か月〜1年半など子どもたちの状況に応じて様々です。
※高校生との日々のコミュニケーションは公式LINEとZoomを使い、インターンや報告会の時に、対面で集まってプログラムを進行します。
※専門的な内容はチームメンバーや社内外の専門家のサポート、過去のナレッジを活用することができるのでご安心ください。
学校連携
<正職員>
― 外国ルーツの生徒を対象とした特別入試・支援体制のある学校との体制構築
― キャリア対話プログラムの参加者募集に向けた学校説明会の実施
― 連携校へのプログラム参加生徒の様子や振り返りの報告
― 個別支援が必要な生徒の支援での連携
― キャリア対話プログラムの出張授業の実施(不定期)
<パート職員>
― 連携校へのプログラム参加生徒の様子や振り返りの報告
― 個別支援が必要な生徒の支援での連携
― キャリア対話プログラムの参加者募集に向けた学校説明会のサポート
― キャリア対話プログラムの出張授業のサポート(不定期)
※Rootsプロジェクトでは、企業・学校・行政・地域と連携しながらキャリア伴走プログラムを行っています。
― Rootsプロジェクト活動紹介サイト
― 群馬県 多文化共創担い手事業 Rootsインターンを実施しました
―日本に暮らしている約5000人の外国ルーツの高校生と働く大人が出会うことで、多様な背景を持った方の社会参画を応援する#meet5000というキャンペーンを立ち上げて推進しています。
仕事のやりがい
企業連携プログラム「Rootsインターン」に参加した生徒たち
未来を変える瞬間に、直接立ち会える。
本来なら交わることのなかった外国ルーツの子どもたちと企業の方々。その橋渡し役として、出会いの場をデザインするのが私たちの仕事です。Rootsプロジェクトを通じて、子どもたちには新しい選択肢を、企業には新しい視点を届ける。そんな瞬間に直接立ち会えるのも、この仕事の魅力のひとつです。誰かの未来を変えるきっかけになる“場”を、一緒に育てていきませんか?
目の前の子どもの成長や社会の変化を感じられる。
「できない」が積み重なり自信をなくした外国ルーツの高校生。最初は素っ気ない態度をとられたり、約束した時間を忘れて当日面談を欠席されることも。ですが、粘り強く関わり続けることで「次はこうしてみたい」「こんな夢を追いかけたい」と堂々と発表する姿を見せてくれます。また、学校の先生や企業の方々も、そんな子どもたちの様子を見て「こんなに一生懸命な子たちが、何とか社会と繋がってほしい」とさらに応援してくれます。自分が関わった子どもの成長や周りの社会の変化を目の当たりにした時の喜びは、何にも代えがたいものです。
仲間やパートナーと共に、課題に向き合う。
チームメンバーはもちろん、学校や専門家と密に連携しながら「いかに外国ルーツの子どもたちが参画しやすい環境を作れるか」「いかに社会に変化を起こし続けられるか」など、社会課題に対して様々な企画や新しいアプローチを共に模索し、実行できる環境です。同じ温度感で課題に向き合う仲間やパートナーがいるからこそ、課題解決に着実に近づける実感を持って働けます。
(参照)スタッフのインタビュー記事: https://note.com/kataribaroots/n/nac7df1e53c79
スタッフの1日
オンライン伴走の様子。一対一で、進路のこと、インターンシップへの準備など、様々なことを話します。
オンライン上での活動がメインですが、オフィスへの出社日を週2回程度設けることで、メンバー間のコミュニケーションの活性化を図っています。必要に応じて、学校・企業への訪問(東京以外の関東圏含む)や、高校生向けのプログラム・イベント実施など、現地で参加する場合もあります。
10:00 始業、チーム内進捗確認の定例会議
11:00 学校関係者及び生徒などへの返信対応
12:00 生徒の生活相談に関連した専門家とのコミュニケーション
13:00 お昼休憩
14:00 資料作成などの事務作業
16:00 生徒伴走と事後対応
19:00 終業
求める人物像
- 「外国ルーツ」「キャリア支援」「多様性」などのキーワードに関心がある方
- 多様なバックグラウンドを持つ高校生に寄り添い、安心できる関係を築ける方
- チャレンジングな状況でも学びや成長の機会として捉えられる方
求めるスキル・経験
- 2年以上の社会人経験(目安)
- 子どもたち一人ひとりの状況・個性に応じて粘り強く関われるコミュニケーション能力
- 英語など多言語を話せることは必須ではありません。「やさしい日本語」であれば、ほとんどの生徒とのコミュニケーションは問題なく行えます。また、必要があれば通訳者が同席します。
- 活かせる経験の詳細は、募集要項をご確認ください
募集要項
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雇用形態
正職員またはパートタイム職員
※業務委託のご希望があれば応相談 -
募集職種
生徒伴走 兼 学校連携
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配属部署
外国ルーツの高校生支援「Roots」プロジェクト
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配属部署の体制
事業責任者のもと、フルタイム職員3名、業務委託パートナー4名の構成です。
チームは「営業・コミュニティ創生」「オンラインキャリアセンター」「ソーシャルムーブメント(#meet5000)」「インターン運営」の4つに分かれています。
今回募集する方には、「オンラインキャリアセンター(生徒伴走)」と「営業・コミュニティ創生(学校連携)」の領域を中心に関わっていただく予定です。<スタッフインタビュー>
ー山口 洸輝(元・IT系ベンチャー) -
勤務地
NPOカタリバ本部オフィス
東京都中野区中野5-15-2
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」徒歩6分
※ハイブリッドワークを取り入れており、出社/在宅の割合はチームや時期によっても異なります。原則、週2日以上の出社としています(但し、完全リモートは原則想定していません)
※パートタイム職員はリモートワークメインですが、必要に応じてオフィスや現場への出社も発生します -
勤務時間
10:00-19:00
※始業時間の調整など応相談です
※生徒の予定に合わせて、19:00以降に伴走が入る場合があります。 -
勤務日数・勤務時間
▽正職員
10:00-19:00
※始業時間の調整などは応相談▽パートタイム職員
週3日以上、週25時間以上の出勤
※曜日や時間帯は応相談 -
給与
▽正職員
月給29万円~
(45時間分の時間外手当とし7.4万円~を含む/超過分は別途追加支給)
想定年収406万円~462万円▽パートタイム職員
時給1,340~1,560円
月給171,520円~199,680円(週32時間勤務の場合)※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定
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待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給 ※正職員のみ
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)※週20時間以上勤務の場合
・産育休制度
・通勤手当
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です
*カタリバのVisionの実現に向けてお互いの事業や全社の方針への理解を深めるため、毎月「オルミ(katariba all meeting)」と呼ばれる全社のオンラインミーティングや年1回全職員が集まる宿泊型の研修「全社会議」などを行っています -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
*夏季休暇、年末年始休暇(5日)
*慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
*有給休暇
*新規入職者に対する特別休暇 ※正職員のみ -
契約期間
▽正職員
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします▽パートタイム職員
有期雇用(1年・継続可能性あり) -
応募資格
〈必須要件〉
― 2年以上の社会人経験(目安)
― 子どもたち一人ひとりの状況・個性に応じて粘り強く関われるコミュニケーション能力〈歓迎要件〉
― 学校、学習塾、NPOなどの教育現場や子ども・若者と関わる活動の経験
― 場づくりやファシリテーションの経験
― 日常会話以上のレベルの語学力をお持ちの方(英語・中国語など)
※英語など多言語を話せることは必須ではありません。「やさしい日本語」であれば、ほとんどの生徒とのコミュニケーションは問題なく行えます。また、必要があれば通訳者が同席します。 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用担当、チームメンバー)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼最終面接(代表理事・事務局長) ※正職員採用のみ
▼内定※平均2~4回の面接を経て内定となります。
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです。
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください。


