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KATARIBA マガジン

「カタリバらしさ」が伝わる事務所へのリノベーションBeforeAfter

vol.105Column

date

category #コラム

writer 青柳 望美

それは約2年前…
高円寺事務所1階をリノベーション

こんなに今さらなことがあろうかという感じですが、NPOカタリバ、約2年前の2018年1月に、高円寺本部の事務所1階のリノベーションを終えました。3年がかりで行った団体理念再構築プロジェクトの一環です。
*団体理念再構築プロジェクトについては是非こちらもご覧ください。
 「カタリバが3年の時間をかけて団体理念やコーポレートサイトを新たにした理由」
  https://www.katariba.or.jp/magazine/article/column190403/

昔の事務所の姿をご存知ない方もたくさんいらっしゃると思います。
むしろ昔の事務所に愛着をもってくれていた方もいるかもしれません。
昔の事務所の姿も残しておきたい…!
ということで、本当に今さらなのですが、
高円寺事務所の今昔をご紹介してみたいと思います。

リノベーションプロジェクトの始まり

東京 高円寺にある本部事務所には、たくさんの人がいらっしゃいます。サポーターの皆さんや寄付企業、連携事業者さんやパートナーの皆さん、面接に来ていただく方やカタリバの仲間になることを検討いただいている採用説明会の参加者、カタリバ大学などのイベントにお越しいただく方、カタリバで活動する学生はもちろん卒業生たちも遊びに来ます。

しかし、高円寺事務所の1階は、とても雑多で無機質な空間でした。
特徴といえば、ちょっと不思議な壁紙と天井からぶら下がる無数の電源と
パイナップルか何なのか分からない不思議な模様の壁紙。
職員は、何度この電源に頭をぶつけたか分かりません…

パイナップルのような不思議な壁紙と、天井からぶらさがる電源がポイント

たくさんの方々にお越しいただいている組織の玄関なのに、
カタリバの世界観やコンセプトを何一つ表現していない。
居心地がいいとは言い難い・・・

「カタリバの玄関口として、団体の理念や大切にしていることが伝わる空間にしよう」ということでリノベーションプロジェクトが始まりました。最大限安くすませるために、デザイナーさんはなし!家具もすべてネットで買うことにしました。

コンセプトは
HUBとCredo

カタリバらしい空間にするために掲げたリノベーションコンセプトは2つです。

1.HUB
たくさんの人が来てくれるからこそ、私たちが大事にしていることが伝わるような、ここで新たな出会いや創発が生まれるような居心地のよい“HUB”になるような空間にしたいと考えました。

2.Credo
カタリバの行動指針であるCredoを体現しやすい空間づくりを行うことも、重要なコンセプトに置きました。カタリバのCredoである自律・イノベーション・共生に合わせて空間に意図をもたせ、3つのROOMに区切る設計を行いました。

自律/ZoneRoom
集中して個人作業を行い、自律的に過ごす。まるでゾーンに入ったかのような集中力を発揮するための作業スペース。

イノベーション/CreativeRoom
アイディアが出やすいように色々なイスやテーブル、本を置き、その日の気分やテーマによって打ち合わせ場所が選べてイノベーションを加速させる打合せスペース。

共生/LivingRoom
リラックスして話したり考えたりすることで共生から新たな創発が生まれることを促進するリラックススペース。カタリバの“Credo”

BeforeAfter

こうして設定したコンセプトに基づき、こんな空間にしたいというイメージ図をつくり、実現したのがこちらです。それぞれBeforeAfterで、近い画角で撮った写真で比較しながらご紹介してみたいと思います。ちなみに筆者自身、「あれ昔ってこんなだったっけ・・?」と書きながら驚きました・・

●エントランス

入り口を入ってすぐのエントランス。正面の階段下と側面をすべて黒板壁にすることで、「カタリバの玄関」らしい空間にしました。現在はさらに充実したチョークアートでカタリバの全国MAPもここに描かれています。イベントや来客の際はここで記念写真を撮る方も多い人気フォトスポットです。壁で隠された階段下には秘密の小部屋も…

●KATARIBA CAFE

人とひとが対話し、繋がる、HUBとなるような空間にするために、人の出入りの多いエントランス横には「カフェ」の名前をつけたカウンタースペースをつくりました。ちなみにたまに本当にカフェだと間違えて入ってくる一般の方がいるとかいないとか…

●ガラスの引き戸

区切られることで閉塞感のあった空間を、壁とドアを天井までのガラス引き戸に変更することで広がりをもたせました。奥の部屋でイベントが行われる時は、ガラスの引き戸を全て開き、会場を広げることも可能な仕様に。フリーアドレスのカタリバは、毎日誰がどこにいるかが変わります。全体が開けていて、今日は誰がどの辺りにいるな、ということがなんとなく分かる空間にすることも大切にしました。

●ZoneRoom

パイナップルのような壁紙・天井からぶら下がる電源に続いて、旧事務所のトレードマークとして密かに人気だった「赤ソファ」。このスペースは、クレドの「自律」を体現するコンセプトの集中作業スペース、ZoneRoomとして生まれ変わりました。大きめの作業テーブルと、窓側にカウンタースペースを設置。1人作業がしやすい空間にしました。

●LivingRoom

少し空間を持て余し気味だったこちらのスペースは、クレドの「共生」を体現するコンセプトのリラックススペース、LivingRoomとして生まれ変わりました。緩やかなミーティングや来客でも使われています。時にはソファを全部つなげて大人数でのランチ会や歓送迎会が開かれることも!ソファに座ると無条件にリラックスした気持ちになるから不思議です。

ZoneRoomとLivingRoomの仕切り

ZoneRoomとLivingRoomの空間の境目には、天井までの棚を設置。使い方のコンセプトが真逆な2つの空間の間に目隠しをつくることで、利用するスタッフの意識が変わる仕掛けにしたいと考えました。ただ壁で仕切ってしまうと誰がどこにいるか分からないとうことと、閉塞感が出てしまうので、あえて背面のない棚にしています。本は全てお客様やスタッフからの献本です!最近はさらに増えています。献本はいつでも歓迎です。

●CreativeRoom

イベントが行われることもある1番奥の広めのスペースは、クレドの「イノベーション」を体現するコンセプトのブレスト・打合せスペース、CreativeRoomとして生まれ変わりました。写真には1つしか写っていませんが、壁備えつけの大きな本棚を2つつくりました。アイデアのインスピレーションとなる多様な本を揃えたいと思い、ここにもたくさんの献本が置かれています。イベント会場としてもよく使うので、ステージがわりの小上がりもつくりました。窓には白のロールスクリーンをかけ、スクリーンのかわりにできるようにもしています。

*ちなみにBeforeの写真は筆者が撮影、Afterの写真はプロのフォトグラファーに撮っていただいたものなので、実物以上にギャップが大きくなっていることを申し添えておきます・・

施工はお向かいさん

どんな空間にしたいかという企画は手づくりでまとめられても、さすがに施工はプロに頼まざるおえません。おまけに土日も含めてたくさんの人が常に出入りしている事務所なので、閉鎖する時間がつくれないという問題も。施工する方は大変です…床面積も広い。コストが…

どこにお願いしたらいいのかと途方に暮れていたその時。事務所の向かいにある倉庫のシャッターに「リノベーションやります」というポスターが小さく貼ってあることに気付いたのは、代表の今村。なんと、2メートル先のお向かいさんが、施工会社さんの倉庫兼作業場所だったことが判明します。

お向かいさんは、株式会社じっこさん。聞けば、高円寺で飲食店を営みながらも本業はリフォーム事業とのこと。作業効率の良さやお向かいさんのよしみで、大変限られた予算で施工していただきました。

じっこさん、本当にありがとうございました!

半分フローリングになったCreativeRoom

黒板壁をつくるための壁を制作途中のエントランス

 

こうしてリノベーションプロジェクトは完成しました。

カタリバでは事務所を会場にした多様なイベントを定期的に開催しています。
「昔の事務所しか知らない」
「リノベーションした事務所に行ってみたい」
という方は是非、イベントへの参加をご検討ください!

イベント情報はこちら

Writer

青柳 望美 編集長

1983年生まれ。群馬県前橋市出身。大学時代は英語ができないバックパッカー。人材系企業数社で営業・営業企画・Webマーケティング・Webデザインを担当。非営利セクターで働いてみたいと考え2014年4月にカタリバに転職。全国高校生マイプロジェクトの全国展開・雲南市プロジェクト・アダチベースなどの立上げを担当。現在は新規プロジェクトの企画や団体のブランディングなどを担当。カタリバmagazine編集長。

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