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私が、全国高校生マイプロジェクトアワードを作りたかった理由[代表のつぶやき]

vol.116Voice

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category #代表のつぶやき

writer 今村 久美

問いをたて、その解を探してプロジェクトをつくり、やってみた試行錯誤の経験から得た学びを語り合うことで、さらに学び合う。教室で聞いてもいない授業時間をぼわっと過ごしているくらいなら、気になることをおっかけてみたらいい。

それを日本の高校生の学びの選択肢のひとつにしていけないかと、2013年にマイプロアワードを作った。
高校生たちの勝った負けたを評価し合うことを目的にしたのではない。

アワードにかけた私たちの戦略は2つあった。

1つは、全国の高校の先生たちに「これは、生徒たちを褒めてあげていいことなのである」ということを伝えたかった。
学校の外に飛び出して、なにかプロジェクトをはじめている高校生から「そんなことやらなくていいから、推薦入試に有利になるように、部活の会計係をやりなさい。そうすれば自己推薦の活動欄にかけるから」と先生に言われたのだと相談されていた。

部活だと文部科学大臣賞があったりする大会を目指せるし、一言で頑張りの種類を説明できる。だけど、学内外のプロジェクトには、褒めてあげる公然の場がない。プランニングコンペや、企業からお題を出してもらうPBLはあったけど、生徒たちのそれぞれの問いからはじまるものはなった。だから作ってしまおうと思って、ひとまず「全国」からはじまるアワードにした。

初年度は12プロジェクト、15人くらいの生徒が集まった。数年経って、今年は、あれから100倍以上に参加が増えている。それなりに広がってきた実感がある。

もう1つは、全国の先生ではないけど高校生のプロジェクト支援をしている人たちとつながって、同じ夢が見れる伴走者チームを作りたかった。学校という縛りがなく、多くが放課後やお休みを使って活動してるから、地域性も出やすいし、価値基準も多様。いまでは本当に多くの社会教育的な活動をする方々とつながったし、そういう活動好きのマニアックであつい先生たちとも繋がれた。

さて、今年はどんな人たちと、どんな場になるんだろう。

*マイプロジェクトについて詳しくはWebサイトを御覧ください。

Writer

今村 久美 代表理事

79年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学卒。NPOカタリバ代表理事。ここではゆるくつぶやいていきます。

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