
経済的困難や個人の背景によって選択肢が制限されている高校生たちの未来を切り拓く、カタリバ奨学金プロジェクト。給付型奨学金と伴走支援で、既存の奨学金制度ではサポートしきれなかった子どもたちに新たな可能性を届ける挑戦をスタートさせました。この奨学金プロジェクトを、より多くの高校生へ届けていく取り組みに参画いただける仲間を募集しています。
この職種で働くスタッフ
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石井 丈士
1986年生まれ。2008年よりフィリピンにて、困難の中にある子どもたちを支援するNGO活動に従事。現地でのNGO立ち上げを含め12年間活動した後、2020年に帰国し、日本にいる子どもたちが抱える課題解決に取り組むためNPO法人カタリバに入職。オンラインでの困窮世帯支援「キッカケプログラム」の立ち上げを経て、2024年1月より災害時子ども支援sonaeruの事業責任者、2025年9月より奨学金事業の事業責任者も兼務。
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渡邉 慎也
日本と韓国のハーフで、香港育ち。米国シカゴ大学、ニューヨークのコロンビア大学院・Teachers Collegeを経て、学校と連携した教育プログラムをつくるタクトピア株式会社へ入社。2020年にカタリバに入職し、Rootsプロジェクト(外国ルーツの高校生支援事業)の立ち上げを経て、2024年からカタリバ奨学金プロジェクトの立ち上げを担う。
募集の背景

教育機会の格差と進学の壁
日本社会では、家庭の経済状況が子どもたちの教育機会や将来の選択肢に大きな影響を与えています。特に、高校生の進学段階において、この問題は顕著です。経済的困難や家庭環境の急変により、意欲があっても進学を断念せざるを得ない状況が多く存在します。
この問題の根底には、複雑に絡み合う要因があります。家庭内での教育に対する優先順位の可変性、一時的なつまずきが招く長期的な機会喪失、公的支援制度と実際に支援が必要なタイミングのミスマッチ、在留資格による教育機会の制限、そして学費以外の「見えない」進学関連費用の重圧。これらの要因が複合的に作用し、既存の奨学金制度では救いきれない高校生が数多く存在します。
給付型奨学金と伴走支援の融合という挑戦
カタリバは、この社会課題に正面から取り組むべく、返済の必要がない給付型奨学金と伴走支援を融合させた「カタリバ奨学金」プロジェクトを始動しました。
この奨学金では、学費のみならず、受験費用など「見えない」支出もカバーする包括的サポートを実現します。過去ではなく「今」の努力と可能性に焦点を当てて、進学直前の「最後の一押し」となるタイムリーな支援を目指しています。また、奨学金の応募書類の書き方からファイナンシャルプランニング、受験までの目標設定や定期確認、進学後の奨学生コミュニティづくりまで、自立して学びを続ける力を育むとともに意欲を絶やさぬよう伴走していきます。
2024年度はトライアルとして、カタリバのプログラムを受けている経済的困難を抱える家庭を対象に実施。24名へ受験支援(受験準備のサポート)と、そのうち8名へ自立に向けた継続支援(進学先の学費サポート)を届けています。2025年度では、これまでカタリバと接点のなかった高校生も含め公募を実施し、122名から応募がありました。
2026年度からはこのプロジェクトが本格的な社会実装へと大きく動き出すにあたり、事業を安定的に推進するための「基盤整備・仕組み化」や、まだ支援を届けられない生徒たちへ情報を届けるための「アウトリーチ型の施策の強化」に取り組んでいきます。
現在の流動的なオペレーションを一つひとつ整理・可視化し、持続可能で安定して回る運営体制へと再構築しながら、奨学金を必要とする人に確実に情報が届くアウトリーチ施策を実行していく。
今回、そんな「事業の基盤づくり」を担っていただく新たな仲間を募集します。私たちと一緒に、貧困の連鎖を断ち切るための新たな支援モデルを形にしていきませんか?
▼2025年度公募の詳細
PressRelease/コーチ財団 × NPOカタリバ、奨学金は「もらう」だけでなく「自立に向けて一緒に考える」へ。新たな奨学金プログラムを9/8より募集開始
仕事内容
入職後、まずはカタリバ奨学金を必要としている高校生と繋がり、彼らを支援する大人の輪を広げていく業務を担当し、事業全体の流れを掴んでいただきます。
その後徐々に、事業責任者とともに「事業の仕組みづくり」に本格的に着手。 現在も一通りの型はできつつありますが、まだまだ改善の余地が多分にある状態です。「このフローはもっと効率化できるのではないか」「子どもたちにとって本当に意義のある事業運営を行うためにはどうすべきか」といった視点で、既存の仕組みを整理し、より良い形にアップデートしていく大切な仕事です。
また、支援を必要とするまだ出会えていない高校生たちと出会うためのアウトリーチ施策も、プロジェクトリーダーとして企画検討から推進まで担っていただく予定です。
具体的な業務内容の一例は下記のとおりです。すべての業務を必ず担当いただくわけではなく、経験やスキル、ご志向などに合わせ、ご相談のうえ決定します。
(1)既存の事業基盤の効率化・オペレーション改善
―奨学生の募集~選考までのフロー整理・スケジュール管理
―奨学金の給付に関するフロー整理・事務手続きの管理
―奨学生からの問い合わせ対応や対応フローの整理
―奨学金応募者(高校生・保護者)への書類の不備対応や作成サポート
―「応募者向け相談会」「奨学生キックオフ」等のイベントの企画・運営
―奨学生を伴走するメンターの募集~選考までのフロー整理・スケジュール管理
―情報管理ガバナンス強化
(2)アウトリーチ施策の企画運営・実施
―奨学金を必要とする高校生や家庭へのアプローチ施策全体の企画
―全国各地の高校生の支援機関や教育委員会、高校等への連絡・訪問・関係構築
―対象となる高校生・家庭・支援機関等へのアウトリーチ施策の企画(Webページ制作、チラシ、SNS、支援団体を通じた情報発信など)
―支援者や高校生向けのオンライン説明会の企画・運営
※支援機関等との打ち合わせは、基本的にはオンラインで行っています。年に数回程度、出張が発生する可能性もあります。
仕事のやりがい

奨学生キックオフイベントの様子
新たなモデルケースを創出し、日本の奨学金をアップデート
既存の奨学金制度ではこぼれ落ちてしまう高校生たちに焦点を当て、給付型奨学金と伴走支援を融合させた新しいアプローチを通じて、本質的な課題解決に挑戦していくプロジェクトです。全国の教育政策や支援制度に影響を与え、より大きな社会的インパクトを生み出すことを目指しています。
全国の教育政策や支援制度に影響を与える「次世代のスタンダード」となっていく過程を最前線で体感できるのは、立ち上げフェーズならではの醍醐味です。
「持続可能な基盤」を整え、事業拡大を支える
立ち上げ期の流動的なオペレーションを一つひとつ紐解き、安定して回る持続可能な仕組みへとアップデートすることが、このポジションの重要なミッション。 奨学生の募集から選考、卒業までのプロセスを仕組み化することで、事業を拡大させるための強固なインフラを構築します。事業の目的や現場の課題をキャッチし、「どうすればより質の高い支援を届けられるか」と仮説を持って改善を繰り返すプロセスは、多くの子どもたちの可能性を構造から支えているという、確かな手応えに繋がります。
新たな戦略で「届かない」を「届く」に変える
どれほど優れた支援制度があっても、情報格差や手続きの複雑さという「壁」によって、チャンスを逃している子どもたちがいます。
本ポジションのミッションは、事業基盤を整えるだけでなく、学校や先生とのネットワークを広げて戦略的にアプローチすることで、支援が届く経路を最大化することです。
新たな広報施策をゼロから提案し、奨学金を届ける人数を10人から数百人へとスケールさせていく過程は、大きな成長機会にも繋がるはずです。
スタッフの1日
所属は東京都・中野にある本社オフィスです。オフィスへの出社は最低週2日、在宅勤務も織り交ぜながら働けます。(業務委託の場合はフルリモートも可)
入職して最初の数か月程は、業務のレクチャーや関係性構築のために出社の割合が多くなります。リモート勤務のメンバーやメンターとのコミュニケーションが多く発生するため、チャットツール(LINEWORKS、Slack)やWeb会議(Zoom、Google Meet)を用いて積極的にコミュニケーションを取っています。
●ある日のスタッフの1日
10:00 メール確認・返信、問い合わせ整理
10:30 奨学生からの問い合わせ対応
11:00 メンターやチーム内での共有事項やワークショップの情報の整理
12:00 ランチ休憩
13:00 現場運営チームMTG
14:00 奨学金給付支払い業務・フローの整備
15:00 奨学生の面談進捗の取りまとめ
16:00 「奨学生ワークショップ」準備ミーティング
17:00 学校むけアウトリーチ施策の資料作り
18:00 奨学生との面談実施
19:00 終業
※奨学金募集説明会、相談会、生徒対応等は19時以降などで行う場合もあります。
※土日でイベント開催をする際に休日出勤いただくことがあります。(振休取得いただけます)
求める人物像
- 立場の異なる多様なステークホルダーとの対話を楽しみ、協働を通じて価値を生み出せる方
- スピード感のある変化を楽しみつつ、状況に合わせてフレキシブルに解決策を考えられる方
- 正解がすぐに見つからない問いに、粘り強く向き合える方
- 事業や組織の課題を自分ごととして捉え、「どうすればもっと良くなるか?」主体的に考えられる方
- 複雑な情報や新しいルールを整理し、分かりやすく言語化・資料化できる方
募集要項
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契約形態
正職員
※業務委託、非常勤職員などのご希望があれば応相談(週24時間~) -
ポジション
企画推進
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部署
カタリバ奨学金プロジェクト
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体制
現在、事業責任者である石井のもと、常勤2名(兼務)、非常勤1名、業務委託4名、メンター13名でチームを構成しています。今回ご参画いただく方には、事業責任者直下で企画推進業務を担っていただく想定です。
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場所
NPOカタリバ本部オフィス
東京都中野区中野5-15-2
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」徒歩6分・ハイブリッドワークを取り入れており、出社/在宅の割合はチームや時期によっても異なります
・原則、週2日以上の出社としています(※個別状況を踏まえて調整することもあります) -
業務時間
10:00-19:00
※始業時間の調整など応相談です
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給与
想定年収420~550万円(手当込み)
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給30万円~
(45時間分の時間外手当として6.4万円~を含む/超過分は別途追加支給)
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待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
・服装は自由です
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です
・カタリバのVisionの実現に向けてお互いの事業や全社の方針への理解を深めるため、毎月「オルミ(katariba all meeting)」と呼ばれる全社のオンラインミーティングや年1回全職員が集まる宿泊型の研修「全社会議」などを行っています -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
*夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
*慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
*有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
〈必須要件〉
― 社会人経験3年以上
―プロジェクトリーダーなどとして目標を自ら設定し、プロジェクトを企画推進した経験(規模は不問)〈歓迎要件〉
―社外も含めた複数のステークホルダーとの協働経験(学校や行政との経験はより歓迎)
―仕組み作り・オペレーション改善の経験
― 教育や子どもの伴走支援の活動に携わった経験(業務内外は不問)
― 新規事業の立ち上げや事業開発経験
― 奨学金を受給して進学した経験 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください


