
カタリバは、経済的に困難を抱える家庭の子どもたちに、PCとポケットWi-Fiを無償貸出し、オンラインでの多様な学びのプログラムの提供と伴走支援を行う「キッカケプログラム」に取り組んでいます。今回の募集では、このキッカケプログラムにおいて、保護者伴走プログラムの運営・推進を担当する新メンバーを求めています。2020年に立ち上がったばかりの新規事業のため、仕事に壁を作らず、実現したい未来のためにチームで取り組める方を求めています!
この職種で働くスタッフ
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富永 みずき
1995年生まれ。大学卒業後、2017年に株式会社トモノカイへ入社。中高生向けの学習支援を担う事業部にてHR・マーケティングチームを立ち上げ、年間約800名規模の難関大学生講師の採用をはじめとするHR領域を設計から運営まで一貫して担当。2020年8月よりNPOカタリバ・キッカケプログラムに参画し、かねてからの目標だった保護者支援領域に従事。
募集の背景
貧困の連鎖をまなびのチカラで断ち切る
これまでの教育や社会が取り残してきた、経済的事情を抱える家庭の子どもたち。 外からは見えにくかった格差や課題は、コロナ禍によってあらわとなりました。なかでも、オンライン学習の普及が急速に進んでいく一方で、ICT環境が家にない子どもたちが学習機会を十分に得られないことは、大きな課題となっています。貧困の連鎖を断ち切るのは、学びです。「困っている子どもを誰一人とりのこさず、学習機会やサポートを届けたい」という想いのもと、2020年3月にキッカケプログラムはスタートしました。
キッカケプログラムは、パソコンとWi-Fiの無償貸与と、子ども・保護者への伴走支援によって構成されます。安全な利用かつ遠隔で技術面サポートをすることができる「Chromebook」にポケットWi-Fiを添えて、これまでに約400人の子どもたちに無償で貸与してきました。そして、ただハードを整えるだけではなく、子どもにも保護者にも安心してオンライン学習に取り組んでもらえるよう、専任の「メンター」が継続的な伴走支援を行っています。
子育てに悩む保護者に寄り添う伴走プログラム
メンターは、子育てに寄り添う役割として、保護者と月1回面談を行い、保護者の悩みに寄り添い、子どもの成長を一緒に考えたり、教育に役立つ情報をお届けしたりしています。また、特定の課題を抱えた家庭には、オンラインで専門家とつなぎ、カウンセリングを提供することで、解決に向けた支援を行っています。今回、新たに参画いただく方には、こうした一連の伴走プログラムの運営・推進をお任せします。
待ったなしの社会課題に取り組む新規事業であり、一人ひとりの担う業務も多岐にわたります。何もかもに用意された答えはなく一筋縄ではいかないプロジェクトです。それでも、困難な状況に置かれている家庭と子どもたちのことを想い、丁寧に且つスピード感を持って取り組んでくださる新メンバーを求めています。このプロジェクトに共感してくださる方のご応募をお待ちしています!
仕事内容
キッカケプログラムでは、「子ども伴走」と「保護者伴走」により包括的な家庭への伴走を行っています。今回募集するのは、保護者伴走のプログラム運営・推進担当です。
〈具体的な仕事内容〉
●保護者伴走プログラムの運営・推進全般
― 事務局との運営ミーティングの実施
― 保護者伴走の進捗状況の管理
― メンターのアサインや面談日程の管理
― 保護者とのコミュニケーション(面談含む)
― 行政・地域・学校・企業との連携
●メンターマネジメント
― メンター(約35名)のマネジメント
― メンターからの相談・質問への対応
― チームミーティングの実施
※10名程度のチームを1つ持っていただく予定です。
●メンターの採用、育成
― 採用に関わる一連の企画・オペレーション
― 初期研修の企画・実施
その他、保護者伴走プログラム以外の、キッカケプログラムの運営に関わる業務に携わる可能性もあります。
仕事のやりがい
日本中の家庭に対して、世界中から伴走者を募り、完全オンラインの「ユース・ソーシャルワーク」の仕組みをつくる、社会的意義の大きな新規事業です。GIGAスクール構想により「1人1台端末」が整備される一方で、機器を渡すだけでは学びにうまく活用できない家庭が多く存在しており、その課題についての議論はまだまだ不十分です。キッカケプログラムは、こうした社会課題を解決し得る1つの「プロトタイプ」であることを志向しています。
また、子ども伴走と保護者伴走、両面から家庭支援に携われることも魅力です。それぞれに伴走するメンターが双方の想いや抱えている悩みを受け止め、メンター間で連携しながら親子関係に介在する仕組みによって、より多角的に家庭内の課題にアプローチすることができます。
加えて、多くのステークホルダーが関わるプロジェクトのため、職員自身にとっても学びの機会に溢れた環境です。例えば、世界中から参画する年齢やバックグラウンドも多種多様なメンター、教育経済学の研究者、臨床心理士、社会福祉士など、それぞれの専門性を持ち寄ってキッカケプログラムを支えてくださる方々から知見や視座を得られる、常に新鮮で刺激的な環境です。
スタッフの1日
在宅勤務メインですが、高円寺オフィスへの出社日を週1回設けることで、メンバー間のコミュニケーションの活性化を図っています(緊急事態宣言下では自粛)。また、Zoom上に仮想オフィスを設けており、毎日オンラインで全員が顔を合わせたり、オンラインランチ会も実施するなど、工夫をしながら連携を深めています。Zoomの他に、チーム内コミュニケーションにはSlackも用いています。
●ある日のスタッフの1日
10:00 出勤
10:30 メンバーとの1on1
11:00 朝礼参加
11:20 家庭や行政窓口への電話対応
12:00 プログラム開発MTG
13:00 作業時間①
14:00 お昼休憩
15:00 他チームとの横断MTG
16:00 専門家同席のケース会議
16:30 作業時間
19:00 保護者面談(事前打ち合わせ、面談、記録)
20:00 退勤
求める人物像
- 女性の人生・キャリア設計、子育て問題、経済・機会格差などに関心のある方
- 知らないこと、出来ないことを引け目に感じず、前向きに学びに変えられる方
- 様々なバックグラウンドを持つメンバーとの協働を楽しむことができる方
- 視座を高く持ち、主体性を持って仕事に取り組める方
求めるスキル・経験
- 顧客折衝経験(営業、CS、コーディネーター、コンサルタントなど)
- 詳細は、下記募集要項をご確認ください
募集要項
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雇用形態
正職員
※業務委託・非常勤職員などのご希望があれば応相談 -
募集職種
保護者伴走プログラムの運営・推進
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配属部署
キッカケプログラム
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配属部署の体制
事業責任者である加賀のもと、フルタイム職員6名、パートタイム職員4名、業務委託パートナー5名、メンター約90名(子ども伴走55名、保護者伴走35名)の構成です。
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勤務地
NPOカタリバ本部オフィス
東京都杉並区高円寺南3-66-3 高円寺コモンズ
JR中央・総武線高円寺駅徒歩5分
※在宅勤務がメインですが、週1回はオフィスへの出社があります。 -
勤務時間
10:00-19:00
※10時以前、19時以降の業務が発生する日もあります。 -
給与
想定年収350~450万円
*ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定
*昇給は半年に1回、人事考課により決定
*賞与は業績に応じ年1回支給
過去3年実績:給与の2ヶ月分以上を支給(初年度は勤務月数により変動) -
待遇・福利厚生
*社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
*産育休制度
└ 前年度の育休取得者/対象者:11名/11名
└ 内、女性9名/9名、男性2名/2名
*通勤手当
*セミナー、研修参加サポート
*先進事例視察研修
*健康診断、インフルエンザの予防接種 -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
*夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
*慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
*有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
無期雇用または有期雇用(3年)
*有期雇用の場合の更新は、3年後の面談で双方問題なければ実施いたします -
応募資格
<必須>
*顧客折衝経験(営業、CS、コーディネーター、コンサルタントなど)<歓迎>
*様々なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験
*教育や親子支援に関わった経験
*ベンチャー企業での就業経験
*ピープルマネジメント経験
*業務フローの改善や効率化に取り組んだ経験 -
採用予定人数
若干名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定*新型コロナウイルス感染症の流行を受けて、できる限りオンライン面接で対応しています
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その他
*副業も可能です(内容に応じて要相談)