
能登半島地震を経験した奥能登で、地域の未来を担う子どもたちの学びと挑戦の機会をつくり、5つの県立高校の魅力ある学校づくりを現場から支える仕事です。学校の先生や地域の方々と協力しながら、各校の特長を伸ばしていくカリキュラムの策定や「総合的な探究の時間」の授業実践に伴走し、子どもたち1人ひとりに合った、能登だからこそできる学びを追究します。
震災の教訓を学びに変え、5つの県立高校が強みを活かしあう教育モデルを奥能登からともに築いていく「復興探究コーディネーター」として、私たちと一緒に働いてみませんか?
この職種で働くスタッフ
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中川 玄
1988年千葉県生まれ。大学入学後、教育分野に関心を持ち、首都圏の公立小中学校において学習ボランティアとして活動し、カタリバの学生インターンとして宮城県女川町において中学生の職場体験活動をコーディネートした。民間企業勤務を経て、「小規模高校における学びの選択肢を増やしたい」という想いから、2023年にカタリバに入職。全国にある小規模高校同士をオンラインでつなぐ学校横断型探究プロジェクトや文科省の遠隔授業・通信教育に関する調査研究事業に携わり、2025年より奥能登に移住し、復興探究コーディネーターとして従事。
募集の背景
震災を経験した奥能登で、地方の高校の新しいあり方をつくる挑戦を
能登半島地震、そしてそれに続く豪雨災害により、奥能登地域(珠洲市、輪島市、鳳珠郡能登町・穴水町)では人口流出や少子化が急激に進み、地域コミュニティにとって重要な役目を果たす高校は、そのあり方を見つめなおすターニングポイントに立っています。そんな中で、各校の特色を生かし、まちの将来を担う子どもたちの可能性を広げられる高校魅力化が強く求められています。
こうした奥能登の状況は、実は全国の高校教育が直面している課題とも重なっています。少子化や社会の不確実性が高まる中で、日本の高校教育そのものが今まさに転換期にあり、文部科学省も2040年を見据えた「高校教育改革に関するグランドデザイン(N-E.X.T. ハイスクール構想)」を提示しました。
この動きに先駆け、奥能登の5つの県立高校(※)は震災の教訓から学び、正解のない未来を創造する教育を目指して、奥能登5校を一体的に魅力化する取り組みに挑戦しています。各校の特色や強みを活かしあいながら、復旧・復興に取り組む地域をフィールドとした「探究的な学び」、学校や地域を越えて多様な他者と織りなす「越境的な学び」を届けるために地域・地元企業・大学有識者等で知恵を出し合い、対話が重ねられています。
※飯田高等学校、能登高等学校、輪島高等学校、門前高等学校及び穴水高等学校
地域と高校をつなぎ、高校の変革を支える仕事
5つの学校が連携しながら新たな魅力を生み出していくためには、学校と地域、各学校を行き来しながら対話を重ね、構想を実践へとつなげていく存在が不可欠です。コーディネーターはそうした学びの可能性を広げる基盤をつくる役割として、この取り組みの重要な役割を担います。
NPOカタリバは2025年度から奥能登5校に「復興探究コーディネーター」を2名採用・配置しています。このたび本取り組みをさらに推進するため、新たなプロジェクトメンバーを迎えることとなりました。
現場の先生方や地域・行政の関係者それぞれの想いを丁寧に引き出し、ときに全体を見渡して新たな視点を提供し、ときには現場の一員として実践をともに重ねていく。そんなコーディネーターとして、あなたの力を貸していただけませんか?
仕事内容

左はマイプロジェクトを発表する高校生の様子/右は奥能登地域の林業現場でのフィールドワークの様子
コーディネーターとして、奥能登5校(飯田、能登、輪島、門前、穴水)のいずれか2〜3校を担当し、学校・地域・行政など多様な関係者と信頼関係を築きながら、「総合的な探究の時間」を中心に、奥能登ならではの魅力ある学校づくりを推進していくポジションです。
発足から約1年の新規プロジェクトであるため、新たな取り組みも多いですが、カタリバで培ってきたノウハウを活かし、メンバー同士で相談・情報共有しあいながら業務を進められる体制を大切にしています。
具体的には、各担当校で以下のような業務を中心に担います。
〇探究カリキュラムの設計・伴走支援
各校の探究担当教員と密に連携し、1年間を通じたカリキュラムの全体設計・見直しを行います。各校の探究授業(週2コマ)や担当教員などとの会議に参加し、「生徒の関心をどう引き出すか」「テーマ設定をどうするか」など現場の探究活動に関する課題を拾いあげ、先生方に必要なサポートを提案します。
(例:奥能登5校の教員が探究学習について学び合う研修プログラムの企画、探究学習に関する課題・改善策をまとめた提案資料作成、など)
〇地域内外と学校のつながりづくり
学校の中だけでは完結しない「社会とつながる学び」をつくるため、地域内外のハブとなって動きます。生徒の関心や探究テーマに合わせて、地域の大人や、企業・研究機関の専門家等とマッチングします。また、地域の行政機関や団体等とコミュニケーションをとり、地域のニーズと高校生の活動(課題解決型学習など)を接続する機会を創出します。
〇生徒への個別伴走支援
生徒の課題意識やニーズに応じて、探究の学びがより深まるよう伴走支援を行います。必要に応じて、カタリバの全国ネットワークも活用し、探究支援の経験が豊富な大学生や社会人メンターと生徒を繋ぐこともあります。
〇奥能登5校の探究プラットフォーム構築
奥能登の高校生が多様な他者と出会い、探究を深めていけるよう、合同学習プログラムや専門家・地域人材の可視化と共有の仕組みなどを企画します。奥能登5校の合同学習プログラムでは、学校の垣根を越えて生徒同士が関わり合い、類似した探究テーマでの意見交換等により学びを深めます。各校の持つつながりや地域資源を可視化・集約し、奥能登5校全体で活用できる形にしていくことで、地域を越えた接続機会を生み出していきます。
〇高校の魅力化・特色化に向けた議論サポート・企画推進
学校・地域の日常に関わりながら、高校生や先生方・地域の方々がもつ学びに対する想いをすくい上げ、共通のビジョンをつくることを支援します。またその実現に向けて、必要な教育活動の企画や、外部との連携を含めたリソースの獲得を推進します。
仕事のやりがい
子どもの「目の色が変わる瞬間」に伴走できる仕事
この仕事の大きな魅力は、生徒が自分の可能性に気づき、変わり始める瞬間に継続的に関われる点にあります。
これまで自信を持てずにいた生徒が、地域で活躍する大人との出会いや、他校の生徒との交流を通じた小さな越境をきっかけに、自分の言葉で語り始め、自らプロジェクトを動かし始める。そうした変化の起点に立ち会えることは、日々の実践を支える確かなやりがいになります。
学校から「地域の未来」を創り出していく、確かな手触り感
復興探究コーディネーターは単発的に関わる外部支援者ではなく、高校の現場に日常的に入り、高校生や先生方と多くの時間をともにしながら取り組みを進めていきます。職員室で対話を重ねながら、関係者とともに汗をかき、新しい教育づくりに挑戦できます。
また、地域の祭りや行事に足を運び、住民の方々と関係を築きながら「この地域でどんな子どもを育てていきたいか」をともに考えます。そうした泥臭くも温かい日々の積み重ねの中で「地域の未来を、自分たちの手で確かに創り上げていく」という実感を、日々の中で手触りとして感じられます。
奥能登から高校教育の未来をつくる
奥能登は全国的にも類を見ないスピードで人口減少が進んでおり、奥能登5校が強みを活かしあうこの取り組みは、同様の課題を抱える地域にとって新たなモデルとなる可能性を持っています。
学校の先生方、地域の住民の方々、行政、企業や大学など、立場や文化の異なる人々の間に立ち、「子どもたちにとって何が最も望ましいか」という共通言語を軸に、新しい学びの形をつくる。
地域の未来を担う高校教育の新しいあり方を立ち上げの段階から構想し、実践していくプロセスに主体的に携われることに、この仕事ならではの面白さややりがいがあります。
スタッフの1日
勤務時間は、奥能登5校の登校時間に合わせて 8:30〜17:30 を基本としています。
各校の探究学習の授業に合わせて、毎日担当校いずれかに出勤し、授業準備・実施から今後に向けての打合せ等の業務を行います。
ある日のスタッフの1日
08:30 :出勤(担当校いずれか)
09:00~:地域の方と探究授業への協力を依頼する打合せ(オンライン)
10:00~:高校・自治体との高校魅力化に関する定例会(対面)
11:00~:総合的な探究の時間の授業準備
12:30~:ランチ
13:30~:地域との対話ワークショップの企画準備
14:30~:総合的な探究の時間の授業実施
15:30~:探究担当教員との次回の授業についての打合せ(対面)
16:30~:翌日の打合せ資料の作成
17:30~:退勤
奥能登への移住
石川県の北端に位置する奥能登地域は、日本海に面した豊かな自然と、長い時間をかけて育まれてきた暮らしの文化が息づく土地です。
山と海に囲まれ、朝夕の光や風の変化、季節ごとの食や行事を、日々の生活の中で感じることができます。
一方で、2024年の能登半島地震以降、奥能登は生活インフラや住環境の復旧途上にあり、正直に言えば、都市部と同じような暮らしや利便性を期待できる状況ではありません。
現在、奥能登では住居の選択肢が限られていますが、現地に常駐する職員が移住のサポートも行いますのでご安心ください。
求める人物像
- ビジネススキルを活かして社会課題の解決に貢献したい方
- 教員ではない立場から学校教育に携わりたい方
- 子どもたちの探究的な学び・越境体験をデザインしたい方
- 学校と外部の人材や組織をつなぎ、子どもの学びを主語にしたプロジェクトを形にしたい方
- 地域のコミュニティに飛び込んで、ゼロから人間関係を構築するのを厭わない方
- 混沌とした立ち上げ期を楽しみ、自ら課題を発見して行動できる方
求めるスキル・経験
- 社会人経験3年以上(目安)
- 普通自動車免許(入職までに取得でも可)
- 具体的な歓迎要件は募集要項を参照
募集要項
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雇用形態
正職員
※業務委託(フルタイム)のご希望があれば応相談 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
給与
想定年収 420万円~558万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 30万円~
(45時間分の時間外手当として76,890円~を含む/超過分は別途追加支給) -
勤務地
飯田高等学校:石川県珠洲市野々江町1字1番地
能登高等学校:石川県鳳鳳珠郡能登町字宇出津マ字106番地7
輪島高等学校:石川県輪島市河井町18部42-2番地
門前高等学校:石川県輪島市門前町広岡5番地35-3番地
穴水高等学校:石川県鳳珠郡穴水町字由比ケ丘い33番地※職員室等に自席が用意されています
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勤務時間
08:30~17:30
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働く環境・職場の雰囲気
・奥能登5校では魅力的な教育をつくるパートナーとして受け入れていただき、先生方と円滑にコミュニケーションを取りながら活動しています
・服装はビジネスカジュアルです(スーツを着用することもあります)
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です
・カタリバのVisionの実現に向けてお互いの事業や全社の方針への理解を深めるため、毎月「オルミ(katariba all meeting)」と呼ばれる全社のオンラインミーティングや年1回全職員が集まる宿泊型の研修「全社会議」などを行っています -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
・夏季休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
福利厚生
賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
受動喫煙対策
屋内全面禁煙
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配属部署の体制
配属部署は「オンライン探究事業」で、事業責任者の起塚のもと、職員4名、業務委託契約パートナー4名の体制です。部署は、学校横断探究チーム、奥能登高校魅力化推進チームの2つに分かれており、今回ご参画いただく方は奥能登高校魅力化推進チームの所属となる想定です。
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応募資格 (必須)
*社会人経験3年以上(目安)
*普通自動車免許(入職までに取得でも可)
*多様なステークホルダーとの折衝・調整を行ってきた経験
*以下いずれかに当てはまる方(ボランティアなど業務外でも可)
・学校での勤務経験、もしくは学校との協働経験をお持ちの方
・奥能登地域に関わりがあり、地域の方とのネットワークをお持ちの方 -
応募資格 (歓迎)
*高校の魅力化コーディネーターとして勤務した経験
*中学、高校の教職員として勤務した経験
*高校における総合的な探究の時間を授業設計した経験
*中高生向けの学習プログラムを企画した経験 -
選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(現場メンバー+採用担当)+Web適性検査
▼現地見学兼面接(ドメインディレクター+事業責任者)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください


