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令和6年能登半島地震の被災地に向けて、いま私たちができること[代表のつぶやき]

vol.316Voice

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category #代表のつぶやき

writer 今村 久美

カタリバの被災地のこども支援チーム「sonaeru」が北陸入りし、長期化が予想される復旧フェーズの親子を支援する取り組み準備を開始しました(まだ超急性期なので、最少人数で動いています。道路も物資などリソースも限られているので、この段階でのボランティア受け入れはできません。お問い合わせをいただきました皆様、ありがとうございます&ごめんなさい)。

カタリバの職員は現在140名ほどいて、パートナーとして働く方を合わせると約400名くらいの組織です。それぞれのミッションをもち、日々子どもたちの福祉支援活動や、教育活動の現場を運営しているのですが、このsonaeruという名称で設置した被災地支援チームで働くメンバーは、平時から何かあったときに備えて兼務をかけています。

災害が起き、同僚が被災地に行くことで、他のメンバーが「自分だけ呑気にここにいていいのか」と不安になりやすいです。この心境は、被災地支援以外の分野でそれぞれ取り組む他のNPO関係者や、何かできないかとおもうその他の方々にも、同じことが起きやすいのではないでしょうか。

こういう時だからこそ、全員が、遜りすぎず怖気づかず浮き足たず、持ち場持ち場をしっかり取り組むことが大切だと思います。

先ほど、全社に下記のメッセージを送りました(少しここでシェアできるよう修正)。

***

皆さん、お正月から心もとない日々を過ごしていることと思います。このスレッドに入っている方の中にも、災害によって厳しい状況の中で過ごしている方もいらっしゃるでしょう。

sonaeruチームは本日から現地入りしました。できることは限られますが、みんなで出来ることを精一杯やっていきたいと思います。

sonaeruメンバーと兼務で仕事をしているチームのメンバー(キッカケプログラム、b-lab、room-K、アダチベース、FR)それぞれのチームの皆さんには、メンバーが被災地入りし、人的リソースが1.0減となります。災害が起きても起きなくても、すべてのチームが常に一定のクオリティで安定した平常運転が必要です。皆さんには負担をかけることになりますが、北陸入りしているメンバーを応援しつつ、いつもどおりの現場を守る側も心を整えながら、目の前の現場で子どもたちと向き合ってください。

ちなみに、現地に入っている仲間の頑張りを知ることで、正月番組と被災地の報道が入り乱れるテレビを見ているだけの自分を責めてしまう人もいるかもしれません。

大丈夫です。普通に考えれば今日は1月3日。普通に休暇をとることを申し訳なく思ったり、自分もいかなきゃと気負う必要はありません。気兼ねなくゆっくりしてください。

そして、明日から徐々にはじまる自分の持ち場にプライドを持って取り組めるよう、しっかり充電してください。

それが今できる、あなたの大切な役割です。


 

▼PressRelease/令和6年能登半島地震で被災した子どものための居場所を七尾市にて1/4より開設
https://www.katariba.or.jp/news/2024/01/04/43279/

▼情報ガイドウェブサイト「災害時の子どもの生活ガイド」を公開
https://sonaeru-online.studio.site/

Writer

今村 久美 代表理事

79年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学卒。NPOカタリバ代表理事。ここではゆるくつぶやいていきます。

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