
困難を抱える子どもたちの、心の安全基地「アダチベース」で、企画運営・事業開発スタッフを募集しています
この職種で働くスタッフ
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佐渡 加奈子
1983年東京生まれ、明治学院大学卒業。学生時代、様々な対象(乳幼児~高齢者、障碍者)の活動に参加する中で、ユースワーカーを志すようになる。2008年都内区役所に入職、ユースワーカーとしての道を歩き始める。2016年カタリバへ転職、b-labで日々中高生と関わったのち、アダチベースへ異動。その他、文部科学省主催のドイツ視察やユースワーク勉強会へ参加等、全国ネットワークを通じて国内にユースワークを根付かせるため活動中。
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野倉 優紀
1991年生まれ。筑波大学人文・文化学群卒。大学卒業後、外資系コンサルティング会社にて2年半勤務し、大規模システム改修プロジェクトでの業務改善などに従事する。「自分のもつ可能性を最大限に発揮できる人を増やす」ことを人生の目標に活動している。新潟の片田舎で生まれ育ち、お米とご飯のお供全般が大好き。趣味はウクレレ、玄米食と感動し心が動く映画を観ること。
募集の背景
日本の子どもの7人に1人が貧困
今日の日本には、「家庭の経済的困窮」という自分自身の力ではどうすることもできない事情で、健やかな成長発達に必要な生活環境や教育、体験の機会が確保できない子どもたちがたくさんいます。厚生労働省の調査によると、日本における子どもの貧困率は 13.5%、ひとり親家庭では 48.1% にも上り、先進国の中でも最悪の水準とされている現状があります。
そうした状況を受けて、貧困対策を進めるための法令や施策の整備、全国的な取り組みがスタートしています。貧困の連鎖を区内の大きな課題の一つとして以前から捉えていた足立区でも、2015年度を「子どもの貧困対策元年」と位置付け、全国に先駆けて「未来へつなぐあだちプロジェクト(足立区子どもの貧困対策実施計画)」を策定。生活困窮世帯を対象にした居場所事業をカタリバが受託することとなり、2016年にアダチベースは誕生しました。
貧困の連鎖から救い出し、
意欲と創造性を困窮世帯の子どもたちへ
アダチベースは、足立区において目の前の子どもたち一人ひとりと向き合う事業であると同時に、日本全国でまだ支援が届かず孤立している何万人もの子どもたちのための事業でもあります。つまり、アダチベースの活動を通じて代表性のある課題や問いを見出し、仮説検証を繰り返すことで、困難を抱える子どもたちが通う居場所としての「モデルケース」となることを目指しています。
今回の採用は、アダチベースの日々の居場所運営/更なる事業開発、いずれも強化するための新メンバー募集です。現場に浸かるからこそ得られる事業開発の発想があり、それをすぐに現場に実装することができる、そんな環境がアダチベースにはあります。一緒に、青少年支援の先進事例をつくりあげていきましょう!
仕事内容
居場所運営・各種プログラム企画設計・運営から事業開発・プロジェクトマネジメントまで、幅広い業務に携わっていただきます。
(1)居場所運営・各種プログラム企画設計・運営
アダチベースの居場所づくり、各種プログラム企画・運営、中高生への伴走、インターン・ボランティアマネジメントに携わります。平均すると、1日に20〜30名ほどの中高生がやってきます。
〈具体的な業務内容〉
― 中高生とのコミュニケーション
― 学習プログラムの企画/運営(学習クラス、自習室など)
― 地域の方々と連携した子どもたちへの食事支援
― 中高生向け文化・スポーツのイベントや体験プログラムの企画/運営
― ボランティアスタッフ、インターンの採用・育成・マネジメント
― 施設運営事務全般 など
〈過去の体験プログラムの一例〉
― 「TheDamKeeper」上映のワークショップ
― 晋平太氏によるラップ講座の開催
(2)事業開発・プロジェクトマネジメント
アダチベースの運営にかかわる広報、人材・組織開発、地域・行政連携などの企画・推進や、アダチベースに新たに実装する支援メニューの開発、新規事業の種になる案件・課題発掘などに携わります。
〈具体的な業務の一例〉
― 広報チームと連携し、社会課題を訴求していく広報ミッション
― 地域や協賛企業の方々と連携した、広域的な子ども支援の体制構築や新規プログラムの企画・実装
― 研究・開発のロードマップに沿った成果指標の分析やその現場への反映
― 子どもたちが希望の進路を実現するための奨学金制度の企画・運営
― 10代だからこそのリスク低減、知識の獲得、非認知能力の向上を目指したリテラシープログラムの企画・実装
〈アダチベースから生まれた新規事業〉
― 公立中学校の空き教室を活用した「リビングルームプロジェクト」
仕事のやりがい
4半期に1度、アダチベースの全員で終日対話・議論を行う(Adachi Base Camp)
学校でも塾でも家庭でもない、サードプレイスだからこそ見ることができる中高生の姿があります。居場所づくり、学習支援、体験プログラム提供、食事支援の4つを主軸の活動として、中高生が自主性を育み成長していく。そのサポートをしながら変化を間近で感じられることに大きな喜びがあります。
また、そうした現場に身を置きながら、事業の開発・推進に携われることもやりがいです。ミッションに応じた決裁権を持って、メンバー/プロジェクトマネジメントや予算管理の経験を積めるチャンスが多くあります。更に、前述の「リビングルームプロジェクト」のように、新規事業としてのスピンアウトを行う場合もあります。
アダチベースは、日本ではまだ例の少ない中高生に特化した放課後居場所施設です。カタリバは今年、全国で子どもたちの居場所施設の設立を目指す起業家への助成事業をスタートしました(詳細はこちら)。アダチベースでの事業開発を青少年支援のモデルケースとし、数十、数百の居場所を日本中に生み出していきましょう!
〈スタッフインタビュー〉
― 佐渡 加奈子(元・児童館職員)
― 野倉 優紀(元・外資系コンサル)
― 柳本 千種(元・Web広告代理店/大学受験予備校)
― 前林 正洋(元・株式会社LITALICO)
― 有田 いず美(元・大手広告代理店)
スタッフの1日
アダチベースメンバーの集合写真(2022年4月)
東京都足立区にあるアダチベースでの勤務となります。勤務中は、子どもたちと直接関わりながら運営に携わる時間と、自身のミッション遂行のため企画業務にあたる時間があります。1日のスケジュールは、実施されるイベントなどによって毎日変動的ですが、一例(平日)をご紹介します。
〈ある日のスタッフの1日〉
― 13:00 始業、チームでの始業ミーティング、メールチェック
― 14:00 高校生奨学金制度の開発、資料作成
― 15:00 マネジメント担当のインターンとの1on1
― 16:00 フロアで中高生対応(ユースワーク、自習支援)
― 17:00 高校生出口支援のプロボノパートナーと打ち合わせ
― 18:00 夕食休憩
― 19:00 中3向け学習クラス担当
― 21:00 閉館、閉館作業、振り返りミーティング、各種連絡への対応
― 22:00 終業
求める人物像
- 「子どもの貧困」「サードプレイス/ユースセンター」「教育・機会格差」「社会的インパクト」「福祉と教育の横断」などのキーワードに関心がある方
- 子どもと直接的に関わる仕事と、事業開発・推進と、どちらにも携わりたい方
- これからの「ユースソーシャルワーク」のキーパーソンとして成長したい方
- すでにある仕事をこなすだけではなく、自分の仕事をつくっていくことを楽しめる方
求めるスキル・経験
- 中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
- 自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性
- 詳細は募集要項をご確認ください
募集要項
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雇用形態
正職員
業務委託・非常勤職員などのご希望があれば応相談 -
募集職種
企画運営・事業開発
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配属部署
アダチベース
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配属部署
拠点長の佐渡、野倉のもと、約20名の職員、約15名のインターン、約20名のボランティアスタッフで運営しています。主に20〜30代の職員中心の環境です。教育業界だけでなく様々なバックグラウンドを持った職員が所属しています(前述の「仕事のやりがい」内、スタッフインタビューを参照)。
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勤務地
東京都足立区 スカイツリーライン沿線
※事業特性上、住所は非公開としております -
勤務時間
開館時間(9:00〜21:00)に合わせてのシフト制です。
子どもたちが多く来館する放課後 17:00 以降の時間がコアタイムのため、
*13:00~22:00(平日・土曜)
*12:00~21:00(日曜)
でのシフトがメインとなります。 -
給与
想定年収 350~500万円(手当込み)
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 25万円~
(45時間分の時間外手当として6.4万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
・服装は自由です
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
週休2日(休館日の月曜+1日の休み)
*夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
*慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
*有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
<必須>
*中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
*自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性<歓迎>
*教育現場(学校、学習塾、NPOなど)での活動経験
*ピープルマネジメント経験(アルバイトやボランティアも含む)
*成果に向かって計画的にプロジェクトを管理・推進した経験(規模は不問)
*多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験 -
採用予定人数
若干名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼現地面接(アダチベースの見学を兼ねて実施)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください