CLOSE

認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-66-3
高円寺コモンズ2F

お問い合わせ

※「KATARIBA」は 認定NPO法人カタリバの登録商標です(登録5293617)

Copyright © KATARIBA All Rights Reserved.

KATARIBA マガジン

アクティブな会議ー中日新聞コラム「紙つぶて」より[代表のつぶやき]

vol.071Voice

date

category #代表のつぶやき

writer 今村 久美

中央教育審議会という国の教育方針を検討する審議会に参加しています。

画一的一斉型の学校システムを変えて、周囲と対話しながら主体的に学ぶアクティブラーニングを基軸にした仕組みに、どうアップデートするか。多くの分科会が並走しながら検討しています。

初めて参加してから六カ月。
まずこの審議会がアクティブで対話的にならないかと思いました。

二時間の会議でも、事務局の説明が二十分、事例発表が十五分、二本あれば、残りの時間で一人ずつ発言しても、誰かが発言したことに意見を重ねることはほぼ不可能です。対話的とはとても言えません。

七月三十日の生涯学習分科会。
文部科学省の二十代の女性職員と「やっちゃおう」と作戦を立て、対話的でアクティブな運営にしてみました。

まず議論に当事者である高校生を参加させる。 グループワーク型の運営にし、ペーパーレスで配布資料なし。当然、一会議一人一発言で時間終了より、発話量が増えるし、言いっぱなしより、対話の中で論点がブラッシュアップされます。語り合える文化や風土は創造性を生みます。

民間では珍しくない会議改革が審議会でも当たり前となれば、学校の、まずは職員会議がアクティブで対話的になり、授業や学校も変わっていくように思うのです。

(2019年8月1日中日新聞夕刊掲載)

次の記事を読む
前の記事を読む

Writer

今村 久美 代表理事

79年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学卒。NPOカタリバ代表理事。ここではゆるくつぶやいていきます。

このライターが書いた記事をもっと読む