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国際学力調査TIMSS2019を受けて考えたいこと[代表のつぶやき]

vol.173Voice

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category #代表のつぶやき

writer 今村 久美

国際比較をする学力調査には、TIMSS(ティムズ)とPISA(ピザ)と呼ばれる調査があります。

先日、2019年のTIMSSの結果が出ました。
日本は中2数学の平均得点が過去最高となるなど高い水準を維持し、算数・数学と理科の平均得点は小中とも世界5位以内。勉強が「楽しい」と答えた子供の割合も過去最高でした。
*TIMSS2019年調査の詳細な解説はこちら。https://www.nier.go.jp/timss/2019/point.pdf

TIMSSは、学校の理数科目をどのくらい理解できているか、学習到達度(主に知識・技能)を調べるテストであり、理数科目を子どもたちがどう捉えているかのアンケートも行われます。一方でPISA「国際学習到達度調査」は、知識や技能をどれだけ実際に活用できる力が身についているのかが問われるのが特徴です。

どちらが重要ということではないのですが、日本の教育改革においてはPISAが注目されます。しかし、応用的なリテラシーを育むには基礎知識やそもそもの興味関心が重要です。

今回のTIMSS2019年調査の結果で着目すべきは、国際比較では理数科目の点数は平均より高い傾向があるのに、「得意だ」と思えている子どもたちの割合が国際平均より下回っているという点です。(小学校理科に関しては、得意だと思えている子が国際平均より上回っている)

日本の子どもたちにとって学習が、嫌で自信を失うための行為ではなく、自信を獲得していけるものに変えていけるように、意欲を支えたいものです。

Writer

今村 久美 代表理事

79年生まれ。岐阜県出身。慶應義塾大学卒。NPOカタリバ代表理事。ここではゆるくつぶやいていきます。

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