オンライン活用で教育格差に挑む「キッカケプログラム」で、家庭丸ごと支援の運営・マネジメントを担う新メンバーを募集しています。誰ひとり取り残されない新たな学びの選択肢を、全国の困難を抱える子どもに地域とともに届ける活動に、共感してくださる方のご応募をお待ちしております!
この職種で働くスタッフ
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瀬川 知孝
1988年生まれ、岩手県盛岡市出身。東京学芸大学を卒業後、大学の附属小学校で1年間、都内の私立中高一貫校で国語教員として3年間勤める。放課後とPBLへの関心が高まっていたところでb-labを見つけ、カタリバへ転職。2020年度からオンライン事業の立ち上げへ軸足を移し、オンライン不登校支援プログラム「room-K」のマネージャーを経て、現在はオンライン・子ども家庭支援ドメインのディレクターを務める。
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中島 典子
1991年生まれ、京都育ち。新卒でMUFGに入行し、融資やM&Aなどに携わる。2018年に息子を出産。育休中はNPOや企業でボランティア活動に挑戦し、世界が広がる。復職後は引き続きM&Aを1年ほど担当した後に、ITベンチャーへの転職を経て、2021年1月にカタリバに入職。現在はキッカケプログラムで事業開発・運営全般を担当している。
募集の背景
貧困の連鎖をまなびのチカラで断ち切る
これまでの教育や社会が取り残してきた、経済的に困難を抱える家庭の子どもたち。 外からは見えにくかった格差や課題は、コロナ禍によってあらわとなりました。なかでも、オンライン学習の普及が急速に進んでいく一方で、ICT環境が家にない子どもたちが学習機会を十分に得られないことは、大きな課題となっています。
貧困の連鎖を断ち切るのは、学びです。「困っている子どもを誰一人とりのこさず、学習機会やサポートを届けたい」という想いのもと、2020年3月にキッカケプログラムはスタートしました。これまでに、のべ1,500人以上の子どもたちとその家庭に、パソコンとWi-Fiの無償貸与、および専任の「メンター」による伴走支援を届けてきました。
行政の子ども家庭支援をICT活用で最大化
自治体連携から見えた「キッカケプログラム」の可能性
キッカケプログラムに取り組むにつれて、子どもとその家庭を支援する上での構造的な課題により、取り残されてしまう家庭がが多く存在することがわかってきました。
地域につながれる支援がない家庭に対して、どのように地域の垣根を超えた支援の仕組みをつくるのか。縦割りの社会保障により必要な支援につながれない家庭に対して、どのようにより多くの大人が包括的に見守れる仕組みをつくるのか。そうした課題に対して、キッカケプログラムは複数の自治体と協働し、「モデル事業」の構築に着手しています。
今回、募集するのは、その基盤となる家庭丸ごと支援プログラムの運営・マネジメントを担うポジションです。子どもとその家庭が直面する機会格差に対して、既存の型にとらわれずに推進していくキッカケプログラムの事業と想いを共にし、取り組んでくださる方のご応募をお待ちしています。
仕事内容
連携自治体を通じて接続している子どもとその家庭に対する支援プログラムの「運営」のリーダーを担っていただきます。具体的には、以下のような業務をお任せします。
(1)家庭丸ごと支援の「運営」のリーダー業務
― 事業計画に基づき、各種KPIを達成するためにPDCAサイクルを推進し、運営の全体最適化を図る
― 各家庭のニーズとゴールに合わせて専門家のアドバイスや各自治体のニーズを踏まえながら必要な支援を検討し、伴走方針を決定・実行する
― 運営上の課題を適切に把握・分析し、解決策を立案・実施する
(2)メンターマネジメント
― メンターの取りまとめを行う統括メンターと連携し、約10名のメンターコミュニティを効果的にマネジメントする
― メンターが実施する面談の実施管理、品質管理、および各種ミーティングの企画・運営を行う
― メンターの採用活動の計画・実施、および育成・研修プログラムを企画・運営する
(3)家庭丸ごと支援の「運営」と「開発」の接続
― 開発チームが企画したプログラムの方針を運営にインストールし、現場での円滑な実行を確保する
― 運営の課題や現場のニーズを適切に吸い上げ、より良いプログラムづくりにフィードバックすることで、継続的な改善を推進する
(4)その他、チーム間との各種連携
― 高難易度の支援が必要なケースに関して、専門家と連携してケース会議に参加し、適切な支援策を検討・実行する
― 運営の課題や現場のニーズを自治体連携の担当者に的確に伝達し、自治体との有機的な連携を促進する
― プログラム全体としての一貫性を確保するために、事業内の各チームとの調整を主導的に行う
仕事のやりがい
経済的困難を抱える家庭の子どもたちに、教育の機会と伴走支援を届けるという社会的意義の高い事業です。こうした環境で、自身の経験とスキルを存分に活かし、リーダーシップを発揮して活躍できるやりがいは、他ではなかなか得られないものだと考えています。
また、子どもだけでなく家庭全体を支援するという新たなアプローチに携われます。自治体や専門家と連携しながら、包括的な支援プログラムを設計・運営していく過程で、自身の専門性を深化させつつ、新たな領域に挑戦できるポジションです。
さらに、オンラインを活用することで、地理的な制約を超えて、より多くの家庭に支援を届けることができます。データの蓄積と分析により、個別最適化された支援の実現も可能になるなど、オンライン支援の特性を活かしながら、効果的なプログラムの設計と実装をリードできる仕事です。
最後に、メンターの成長を支え、その想いを結実させるサポートができる点も魅力です。キッカケプログラムでは、全国各地のメンターが在宅かつ柔軟な働き方で活躍しています。メンターの採用・育成・マネジメントを通じて、その成長を支え、想いを結実させるためのサポートができることは、大きなやりがいにつながるでしょう。メンターとともに成長し、プログラムの価値を高めていける、ダイナミックなポジションです。
〈スタッフインタビュー〉
― 中島 典子(元・メガバンク)
― 石井 丈士(元・国際NGO)
― 富永 みずき(元・教育ベンチャー企業)
― 和田 果樹(新卒・元マイプロジェクト全国事務局)
スタッフの1日
在宅勤務がメインですが、現在は週1回ほどオフィスに出社して、顔を合わせて仕事する機会を設けています。また、リモートワークの日もZoom上の仮想オフィスで勤務するなど、工夫しながら連携を深めています。その他、日常的なコミュニケーションには、Slack、LINE WORKS、Google Workspace などを用いています。
※週1〜2回程度、20時以降、統括メンターとのミーティングや、時期によってメンター向けの研修が入ることもあります。
●ある日のスタッフの1日
― 11:00 事業部メンバーとの定例ミーティング
― 12:00 作業(各家庭の伴走進捗の確認)
― 13:00 家庭の伴走方針検討・進捗確認ミーティング
― 14:00 休憩
― 15:00 家庭伴走チームの現場推進ミーティング
― 16:00 プログラム開発ミーティング
― 17:00 作業時間(プログラム利用者の現場対応など)
― 18:00 自治体連携プログラムのリーダーミーティング
― 19:00 メンターとの伴走計画ミーティング
― 20:00 退勤
求める人物像
- 「誰ひとり取り残されない新たな学びの選択肢を、全国の困難を抱える子どもに地域とともに届ける」というキッカケプログラムの理念に共感する方
- 「教育格差」、「子どもの貧困」、「オンライン支援」、「家庭への包括的支援」などのテーマに関心がある方
- 個々の家庭に寄り添った個別最適な支援と、社会システムのアップデートに向けた取り組み、両方の視点で追求していきたい方
- 裁量権を持ってダイナミックに事業を推進し、自身の成長にもつなげたいと考えている方
- 周囲と協働しながら物事を推進していくことが好きな方
求めるスキル・経験
- 教育・福祉・心理等の領域で対人支援に携わった経験
- 個別支援計画の策定や、支援プログラムの設計・運用の実務経験
- 行政機関や地域の支援機関等、多様なステークホルダーとの調整・連携の経験
- チームマネジメントまたはプロジェクトマネジメントの経験
募集要項
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雇用形態
正職員
※非常勤職員、業務委託などのご希望があれば応相談 -
募集職種
プログラム運営・マネジメント
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配属部署
キッカケプログラム
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配属部署の体制
ドメインディレクターの瀬川、事業責任者の中島のもと、フルタイム職員13名、業務委託パートナー12名、メンター約90名(子ども伴走60名、保護者伴走30名)の構成です。
チームは大きく、自治体・企業連携チーム、プログラム運営チーム、プログラム開発チーム、バックオフィスチームに分かれており、今回ご参画いただく方には、プログラム運営チームに所属していただく想定です。
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勤務地
NPOカタリバ本部オフィス
東京都中野区中野5-15-2
JR中央・総武線、東京メトロ東西線「中野駅」徒歩6分
※リモートワークメインですが、必要に応じてオフィスへの出社も発生します
※現在は週1回程度の出社割合ですが、今後変更になる可能性もあります -
勤務時間
11:00-20:00
※始業時間の調整など応相談です -
給与
想定年収420~550万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 30万円~
(45時間分の時間外手当として7.7万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
*服装は自由です
*役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(土日祝)
・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
<必須>
― 教育・福祉・心理等の領域で対人支援に携わった経験
― 個別支援計画の策定や、支援プログラムの設計・運用の実務経験
― 行政機関や地域の支援機関等、多様なステークホルダーとの調整・連携の経験
― チームマネジメントまたはプロジェクトマネジメントの経験<歓迎>
― 教育・福祉・心理等の領域で現場責任者を担った経験
― 事業開発やプロダクトマネジメントの経験
― ソーシャルワーカー、ケースワーカー等としての実務経験
― 児童相談所、子ども家庭支援センター等での勤務経験 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください