CLOSE

認定NPO法人カタリバ (認定特定非営利活動法人カタリバ)

〒166-0003 東京都杉並区高円寺南3-66-3
高円寺コモンズ2F

お問い合わせ

※「KATARIBA」は 認定NPO法人カタリバの登録商標です(登録5293617)

Copyright © KATARIBA All Rights Reserved.

KATARIBA マガジン

「カタリ場と出会って人生が180度変わった。」カタリ場キャスト・インターン卒業生INTERVIEW

vol.065Interview
Profile

星野 七海 Nanami Hoshino カタリバ場キャスト・インターン卒業生

1996年6月生まれ。2019年3月千葉大学薬学部薬科学科卒業。2017年5月カタリ場キャスト初参加。2017年12月~2019年3月カタリ場インターンとして全国各地の専門学校生への研修やコミュニティの運営、カタリ場企画の運営を担当。2019年4月に株式会社オールアバウトに入社。営業を担当している。

現在どんな仕事をされていますか?

2019年にオールアバウトという会社に入社し、広告業界で営業の仕事をしています。世の中にある情報の格差に課題を感じていたので、「知らなくて損する人を減らす」ために、日々仕事をしています。営業として、直接クライアントのもとに行き、現在の課題はなんなのかをヒアリングし、その課題を解決するために何ができるのかを一緒に考える仕事をしています。広告業界なので、クライアントの業界も様々で家電から化粧品、金融まで幅広い業界の方々と関わることができ、とても刺激的な毎日です。

まだまだ社会人になりたてですが、日々カタリバキャストとして学んだことが活きています。カタリバキャストとして身についた、相手の身になる力、相手の背景を考える力、自分の考えの軸があること、本質を考え抜く力、などたくさんの力が社会で役立つものだと社会人になってから強く感じています。

星野さんがカタリ場キャストに
応募したきっかけや理由は何でしたか?

大学1、2年の時は、体育会系の部活に入って部活ばかりの生活を送っていたり、バイトばかりしていたので、そのお金で旅行に行きまくったり、とにかく遊んでしかいなかったです。そんな大学2年の春休み、バイト13連勤の最終日を終えた後、ベッドに横になって天井を見上げた時に「せっかく大学生になったのに、私ってフリーターみたいな生活をしたかったんだっけ?」と思いました。

薬学部という閉塞的な環境から外に出ることもなかった大学生活、本気で打ち込めるものが見つからなかった大学生活、バイトをして遊ぶだけの大学生活・・・そんな生活に嫌気がさして、「何か本気になれることをやってみたい!大学の外に出てみたい!」と思ったのが最初のきっかけです。

そこで「大学生 ボランティア」で検索をかけて見つけたのがカタリバのボランティアキャスト募集でした。教員志望でも教育に興味があったわけでもなかったので、最初はなかなか勇気が出ませんでしたが、「何か熱中できるものを探したい」という言葉につられて、勇気を出して応募してみました!

キャストからさらにインターンにも
挑戦しようと思った理由を教えてください。

最初の理由はかなり受け身なんですが、「誘われたから」でした。もともとカタリバのインターンの人たちって、すごくキラキラしていてかっこいいなって思っていたんです。でも自分から「やりたい!」という勇気が出ずにいた時に、インターンの子から声をかけてもらいました。

正直、私は理系の学部だったので、研究室があったり、実験があったりで学校が忙しく、「私にインターンなんてできるかな?」と不安もありました。しかし、ここでやらなかったら後悔するなと思い、チャレンジしてみました。

カタリバキャストとして活動をしていく中で、「『やらない理由』を探すより、『やれる方法』を考えよう」と思えるようになっていたのも大きかったと思います。

キャストやインターン、カタリバの活動を
通じて得たものがあれば聞かせてください。

たくさんありすぎて答えきれないですね笑。

今の私をつくっているのは確実にカタリバキャストとしての経験だと思います。私が得た中で一番大きかったと思うのは、「私にとっての”幸せ”はなんなのか」に気付けたことです。もともと「安定」とか「正解」を追い求めているタイプだった私は、世間のいう安定した仕事につこうとしていたし、周りの言う当たり前なことが正解なんだと思っていました。でも、カタリバの活動のなかで、数えきれないほどの大学生、大人、そして高校生と出逢い、みんな人それぞれの人生の物語があって、その人にとって何が幸せなのかは違う、と気づけました。

また、それまでは「どの道を選べば正解なんだろう?」と思っていましたが、カタリバに来てからは「私が進んだ道を正解にするためには何ができるんだろう?」と考えるようになりました。このように自分に問いを投げて、自分の思考が深まったことや、それを言語化できるようになったことも成長ポイントだと思います。

もちろん就活や今の仕事でも、この力は活きまくってますね!

カタリバでの活動が自分の人生に与えた影響、
という意味だとどうでしょうか。

私はカタリ場と出会って人生が180度変わったなあって思っています。

もともと、6年間薬学部に通って、資格職である薬剤師になって、それなりに安定した未来になればいいや、と思っていました。ですが、カタリバキャストとして活動する中で、自分の在りたい姿ややりたいこと、生きていくうえで大切にしたいこと、そして私にとっての幸せを考え抜いた結果、全く関係のないIT業界のベンチャー企業で働くことになりました。

また、数多くの高校生や大学生との出逢いからたくさんの勇気をもらいました。複雑な家庭環境のなかでも必死に前を向いて生きている生徒、自分の想いを形にするために本気で頑張っている生徒、いろんな背景がある中で全力で生きている人、めちゃくちゃ楽しそうに働いている人、そんな一つひとつのかけがえのない出逢いがあるから今の私がいると思います。

キャストやインターン経験を
今の学生におすすめするポイントは?

カタリバキャストって教育に興味ある人とか、対話に興味ある人とかだけじゃなくて、誰にとっても価値のある活動だと思っています。カタリ場を通して身につくのって、表面的なスキルよりも本質的な力だと思っているので、その力は大学でも就活でも、そして社会に出てもどこに行っても役立つ基盤になると思います。

またインターンでは、学生がこんなに任されてていいの?って思うくらいたくさんのことを任せてもらえます。私は北海道から九州まで全国で活動をさせていただいたり、様々な学校関係者や行政の方とも活動させていただきました。

自分が「やりたい!」と言えばなんでもチャレンジできる環境だと思うので、インターンを終えて振り返ってみると、インターンをする前の私とは全く違うっていうくらい自分の変化を感じます。

そして何より、カタリバキャストもインターンもとにかく楽しい!!!いろんな人と出逢えて、いろんな価値観に触れられて、そして本気で自分と向き合ってくれる仲間とめちゃくちゃエモい毎日を送れます!

大学生活物足りないなあって人も、物足りてる人も、みんなにカタリバキャストになることをおすすめしたいです!!!

星野さん、ありがとうございました!

カタリ場キャスト・インターン卒業生のインタビュー
#02/「正解やセオリーがない事に向き合うやりがい。」肱岡 佑
#03/「言葉や想像を超える体験がここにはある。」川口 慎一郎
#04/「カタリバで学んだことは、人生を幸せにする方法。」吉岡 夏美


 

カタリ場ではキャストプログラム参加者を募集しています。
少しでも興味のある方はぜひ募集ページをご覧いただき、
気軽に説明会にご参加ください!

キャスト募集はこちら

Writer

青柳 望美 パートナー

1983年生まれ。群馬県前橋市出身。大学時代は英語ができないバックパッカー。人材系企業数社で営業・営業企画・Webマーケティング・Webデザインを担当。非営利セクターで働いてみたいと考え2014年4月にカタリバに転職。全国高校生マイプロジェクトの全国展開・雲南市プロジェクト・アダチベースなどの立上げを担当。現在は新規プロジェクトの企画や団体のブランディングなどを担当。カタリバmagazine初代編集長、現在はパートナー。

このライターが書いた記事をもっと読む