
カタリバは2017年から、福島県立ふたば未来学園と連携し、「未来創造探究(総合的な探究の時間)」の授業づくりや放課後の居場所「双葉みらいラボ」の運営に携わっています。今回、同事業において「学び×復興×地域」をテーマに、新たな教育の未来を一緒に創っていく仲間を新たに募集します!
この職種で働くスタッフ
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横山 和毅
1988年東京都生まれ、神奈川県横浜市育ち。専修大学3年生の時に初めて「カタリ場プログラム」に参加。2011年、新卒で認定NPO法人カタリバに入職。首都圏を中心に全国の中学、高校、大学にて、出張授業「カタリ場」を届ける。2016年よりコラボ・スクール大槌臨学舎へ異動し、運営に従事。2019年からふたば未来学園高校支援を担当している。
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米田 若菜
1995年生まれ。立命館大学・文学部卒。大学卒業後、企業の管理職に向けた教育・研修の会社にて2年半勤務し、企画・販促などを担当。転職活動を機に大学時代から関心のあった、「地方と都市のきっかけ格差」について改めて向き合いたいと思い、2020年カタリバへ転職。現在はふたば未来学園高校支援を担当している。徳島県出身、お米と散歩が好き。用水路を辿っていたら、太平洋にたどり着いたことがある。
募集の背景
課題先進地域の学校から新しい学びを創る
2011年、福島県双葉郡では、東日本大震災及び原発事故によって多くの住民がふるさとを失いました。2015年、この双葉郡の南端に位置する広野町で、ふるさとで再び学びたいと願う子どもたちのために開校したのが、福島県立ふたば未来学園です。建学の精神は「変革者たれ」。地域も生徒も乗り越えなくてはならない課題を抱える状況のなか、既存の社会システムの形にとらわれず未来を創造していってほしいという思いが込められています。
同校とカタリバの協働は、2017年度から本格的にスタート。現在では、カタリバ職員9名が校内に常駐。校内で運営する放課後ユースセンター「双葉みらいラボ」は生徒にとって生活の中心となり、また、カタリバ職員が教員会議に同席する光景も当たり前のものとして受け入れられるようになりました。
全国の学校から注目を集める「探究学習の先進地」
「未来の“変革者”たち」の育成を目指す同校にとっての柱が、まさにカタリバとの協働によって行われている「未来創造探究(総合的な探究の時間)」です。
2022年度から全ての公立高校で「総合的な探究の時間」が本格的にスタートしました。しかし、指導法がまだ確立していない学校は多く、指導に苦心する先生も少なくありません。そうした全国の学校から、探究学習の先進地として同校及び「双葉みらいラボ」には、問い合わせや視察が相次いでいます。
ふたば未来学園での実践は、目の前の多様な生徒たちに創造的な学習機会を届けると同時に、全国の学校に波及する探究学習のモデルケースを創るものです。一緒に、この先進地から未来の教育の形を描いていきましょう!
仕事内容
1)ユースセンター「双葉みらいラボ」の企画・運営
校内で運営する放課後ユースセンター「双葉みらいラボ」で、居場所づくり、学習・進路支援、イベント企画・実施、インターン・ボランティアマネジメント等を担当します。平均すると、1日に40~60名ほどの生徒が来館します。
2)探究学習の授業サポート・コーディネート業務
「未来創造探究」には、『原子力防災探究』『アグリ・ビジネス探究』など計6つのゼミがあります。この授業の設計・運営のサポートや、外部人材コーディネート、校内体制づくりの支援等を担当します。
3)学校と地域をつなぐコーディネート業務
大学と連携しての自習室運営、県外企業との連携プログラム、地域の協議会への参加等、学校での学びを町づくりにつなげるコーディネートを担当します。
将来的に担っていただきたい役割・業務
本人の経験や志向に応じて、様々なキャリアパスがあります。
*探究学習カリキュラムマネージャー
*拠点・事業運営責任者
*学校組織開発・教員研修プログラムの開発・実施
仕事のやりがい
教員ではない立場から学校教育に携わることができます。5年以上の協働を通して、同校の教員とは「支援する・される関係」を越えた「共に学び合い、共に創る関係」を築いてきました。また、生徒たちに対しては、カタリバのコアコンピタンスである「ナナメの関係」によって伴走しています。
伴走を通じて生徒たちの成長を実感できる機会も多くあります。例えば「未来創造探究」の授業では定期的に発表会があり、前回の発表会よりもアクションが進んでいたり、学びが深まっていたり、生徒たちが一歩ずつ前に進んでいく瞬間に立ち会うことができます。
また、ふたば未来学園の「未来創造探究」の授業は、地域とも密接に連携しており、教育を通して地方創生・町づくりに寄与できる実感があります。地域人材の参画によって生徒たちの学びが促進され、生徒たちのプロジェクトによって地域が活性化される、そうした相互作用による循環が年々大きくなっています。
加えて、学習指導要領の改訂によって全国の学校で2022年からスタートした「総合的な探究の時間」の先行的な事例をつくり上げていくやりがいもあります。指導法がまだ確立していないこの領域で、ふたば未来学園とカタリバは共に最適解を追求してきており、その実践を日本の教育の底上げにつなげていけるチャンスがあります。
スタッフの一日
ふたば未来学園の校舎内にある「双葉みらいラボ」が活動拠点です。スタッフは基本的に、この場所で打ち合わせや事務作業を行います。また、教員との打ち合わせは、職員室などで行います。1日のスケジュールは、未来創造探究の授業やイベントがある場合などは大きく異なり、毎日変動的ですが、一例をご紹介します。
●ある日のスタッフの1日
11:30 出勤の後、朝礼・掃除
12:00 お昼休憩
13:00 未来創造探究の事前確認ミーティング
13:55 未来創造探究(授業)
15:45 双葉みらいラボ 開館
16:00 先生方と次回の未来創造探究の授業について打ち合わせ
17:30 未来創造探究について相談に訪れた生徒への対応
18:30 資料作成などの事務作業
20:30 終礼ののち、退勤
求める人物像
- 「全国のマイプロジェクトを加速させるための『チームづくり』と『知見』を 全国の教員・コーディネーターへ」という双葉みらいラボの Mission に共感する方
- 教員ではない立場から学校教育に携わりたい方
- 探究学習の開発や実践に関心のある方
- あたらしい教育のキーパーソンとして成長したい方
- 学校・地域・大学・企業・行政など産学官の連携をコーディネートすることに関心がある方
- 教育を通じた地方創生や地域活性化に関心のある方
求めるスキル・経験
- 中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
- 自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性
- 詳細は募集要項をご確認ください
募集要項
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雇用形態
正職員
業務委託・非常勤職員などのご希望があれば応相談 -
募集職種
学校支援コーディネーター
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配属部署
双葉みらいラボ
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勤務地
福島県双葉郡広野町中央台 1-6-3
福島県立ふたば未来学園中学校・高等学校内
双葉みらいラボ -
勤務時間
11:30〜20:30
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給与
想定年収 320~450万円
※ただし、当社規定により経験・能力を考慮し、面接・面談後に決定月給 22万円~
(45時間分の時間外手当として5.9万円~を含む/超過分は別途追加支給) -
待遇・福利厚生
・賞与は業績に応じ年1回支給
(過去3年、給与の2ヶ月分以上を支給/初年度は勤務月数により変動)
・昇給は半年に1回、人事考課により決定
・社会保険完備(雇用、労災、健康、厚生年金)
・産育休制度
・通勤手当(上限3万円)
・帰省にかかる費用の一部補助(地方拠点のみ対象)
・セミナー、研修参加サポート
・先進事例視察研修
・健康診断、インフルエンザの予防接種
・専門家によるオンラインカウンセリング
・屋内禁煙
・副業も可能です(内容に応じて要相談) -
働く環境・職場の雰囲気
・服装は自由です
・役職は付けずお互いにあだ名で呼び合うなどフラットな社風です -
休日休暇
完全週休2日(金土休み、または、日月休み)
・夏期休暇(3日)、年末年始休暇(5日)
・慶弔休暇、産休・育休、看護・介護休暇
・有給休暇、新規入職者に対する特別休暇 -
契約期間
有期雇用(3年)
※3年後の面談で双方問題なければ無期雇用に転換または延長いたします -
応募資格
<必須>
*中高生の状況・個性に応じて意図を持って関われるコミュニケーション能力
*自律的に課題発見・仮説検証のサイクルをまわしていける主体性<歓迎>
*教育現場(学校、学習塾、NPOなど)での活動経験
*ピープルマネジメント経験(アルバイトやボランティアも含む)
*成果に向かって計画的にプロジェクトを管理・推進した経験(規模は不問)
*教育研修・人材開発に関連する経験
*ソリューション営業・コンサルティング営業の経験
*多様なバックグラウンドを持つメンバーと協働した経験 -
採用予定人数
1名
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選考プロセス
▼書類選考
▼一次面接(採用チーム)
▼二次面接(事業責任者など)+Web適性検査
▼現地面接(現地見学を兼ねて実施)
▼最終面接(代表理事・事務局長)
▼内定※平均3~4回の面接を経て内定となります
※基本的にはオンライン面接ですが、選考プロセスのなかで一度、配属予定の拠点にお越しいただくことが多いです
※選考期間は概ね2〜4週間程度です。候補者の状況によって、最短2日にまとめて実施するなど希望に沿ったアレンジも可能ですのでご相談ください